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ITコラム

ビジネス成功の鍵を握るWebパフォーマンスの重要性

インターネットやスマートフォンの普及によって場所や時間を問わず、世界中の情報にアクセスできる現在、Webサイトはビジネスにおいて重要な役割を担っています。サービスの認知や集客、商品の購入など、Webサイトはビジネスのあらゆる場面で必要不可欠なコンテンツになりました。Webサイトのパフォーマンスの良し悪しがビジネスを左右するといっても過言ではありません。この記事では、ビジネスを成功に導く鍵となるWebパフォーマンスの重要性について解説します。
 

◎さまざまな要因で決まるWebパフォーマンス

Webパフォーマンスとは、ユーザーがWebブラウザからWebサイトにアクセスした際に、Webページに最初の1ピクセルが表示開始されるまでの速度と、表示処理が完了するまでの速度のことです。Webパフォーマンスにはさまざまな要因が関係します。サーバーの状態やネットワーク回線、地域、ユーザーが利用するブラウザの仕様、Webサイト構築時の設計・開発手法やスキル等もWebパフォーマンスに影響されます。Web開発技術が発展し、ビジネスにおいてWebサイトが重要な役割を担っている今、Webサイトの構造は複雑化しているといえます。より多くの処理や画像、動画といったデータを扱うようになった分、Webサイトが重くなる要素は増えているのです。
 
Webパフォーマンスの考え方は、IT技術の進化やビジネスの潮流と共に変化しています。スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、表示速度だけではなく、タッチ操作への反応性や、多種多様なデバイスでも表示が崩れないレイアウトの安定性といった観点の重要性も高まっています。Google社は、Webパフォーマンスの指標として、全てのWebサイトのユーザー体験(UX)の質を評価する「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」という指標を定めています。コアウェブバイタルはLCP・FID・CLSという3つの指標で構成され、Webサイトの使い勝手を重視したWebパフォーマンスを評価できます。LCP(Largest Contentful Paint)はWebページの読込速度の指標で、Webページの最大のコンテンツ(画像等)が表示されるまでにかかる時間を表します。LCPの理想値は2.5秒未満とされています。FID(First Input Delay)は、初回入力遅延の指標で、Webページを訪れたユーザーが最初に行うクリックの反応速度を表します。FIDの理想値は0.1秒未満とされています。CLS(Cumulative Layout Shift)はWebページの視覚的な安定性の指標で、Webページの読込中にレイアウトがずれることなく安定しているかを表します。CLSは、レイアウトの移動なしの「0」からWebページ内での最大の移動「1」のスコアで示され、0.1未満が理想とされています。
 
Googleが提供するWebサイト管理ツール「Googleサーチコンソール」を使用すると、コアウェブバイタルの3つの指標を「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で判定し、問題のあるページを検出できます。Webパフォーマンスを評価するために、コアウェブバイタルはビジネスにおいても重要な指標となります。LCP・FID・CLS の3つの指標が理想値をクリアしていれば、Webパフォーマンスが高いといえるでしょう。一方、これらの指標が理想値をクリアしていない場合は、Webパフォーマンスが低いことを意味します。
 
さまざまな要因で決まるWebパフォーマンス

◎Webパフォーマンスの低下が与える影響

Webパフォーマンスが低いと、ビジネス機会の損失を招きます。現代のビジネスでは、サービスの認知から集客、商品の購入やリピーターの獲得といったビジネスの一連の流れにおいて、Webサイトが重要な役割を担っています。Webパフォーマンスの重要性を認識せずに放置していると、ビジネスに次のような悪影響を及ぼします。
 
○ユーザーへの訴求に失敗し集客や売上が減少する
Webサイトを活用したビジネスにおいて、ユーザーの行動は、「直帰」「離脱」「コンバージョン」の3パターンに分類されます。Webパフォーマンスは、これら全ての行動に大きく影響します。直帰とは、ユーザーが最初の1ページだけを見てWebサイトを離れることを指します。離脱とは、ユーザーが複数ページを回遊したあとにWebサイトを離れる行動です。コンバージョンとは、ユーザーが、サービスの購入や資料のダウンロードといったWebサイトの目的となる行動を達成することです。Webサイトにアクセスした全セッション数に対するそれぞれの行動をとったユーザー数の割合を、それぞれ直帰率、離脱率、コンバージョン率といいます。これらはWebサイトの広告効果を計る代表的な指標で、ビジネスにおいて重要視されています。
 
Webパフォーマンスが低く表示に時間がかかると、ユーザーは待ちきれずに直帰や離脱してしまい、ビジネスの損失に直結します。Google社は、「読込時間が長いほど離脱率が上昇する」という報告をしています。読込時間が3秒かかると離脱率は32%、5秒かかると90%上昇するという調査結果が示されています。ユーザーが直帰や離脱してしまうと、訴求したいビジネス情報を見てもらえずにサービス購入や資料請求といった成果が得られず、結果として集客や売上にもつながりません。どれだけ有意義なビジネスコンテンツを作成しても、低いWebパフォーマンスが足かせとなりユーザーに見てもらえなかったら、無駄なビジネス投資となってしまうのです。
 
顧客分析に特化した解析ツールであるKISSmetricsの調査結果によると「ページの読込速度が1秒遅くなる度にコンバージョン率が7%低下する」ことが明らかになっています。Google社では、Webサイトの表示が0.4秒遅くなっただけで検索回数が0.44%減少する、Amazon社では、サイト表示が0.1秒遅れる度に売上が1%減少するという調査結果もあります。ユーザーはWebパフォーマンスに対して想像以上にシビアな感覚をもっており、少しの違いがビジネスの成否を左右するのです。Webパフォーマンスの低下とコンバージョン率の低下には密接な関連があるため、Webパフォーマンスの重要性を意識しないと集客や売上が増えずビジネスの失敗を招いてしまいます。
 
○検索結果で上位表示されずユーザーの目に留まらない
Webパフォーマンスは、ビジネスのSEO(検索エンジン最適化)戦略においても重要性が高まっています。Webパフォーマンスが低いWebサイトは、検索結果の表示位置が低くなる可能性があるのです。前章で紹介した、Google社がWebパフォーマンスの評価指標として定めているコアウェブバイタルは、SEOの判定基準としても適用されているためです。
 
Webパフォーマンスの重要性の高まりを受け、2021年からモバイル検索に、2022年からはPC検索にもコアウェブバイタルが適用されています。SEOでは、内容の関連性や質が最も重視されます。しかし、同等の内容のWebサイトが複数あった場合は、コアウェブバイタルが示すWebパフォーマンスがより良いWebサイトが優先され、検索結果のより上位表示されます。そのため、WebパフォーマンスはビジネスのSEO戦略としても重要です。Google検索結果での表示位置が下がってしまうと、ユーザーの目に留まる機会も失ってしまいます。Webサイトへのユーザーの検索流入が見込めず、自社のサービスをまだ認知していない新規のユーザーへのビジネス機会を逃すことにつながります。
 
○顧客満足度が低下し、競合他社に遅れをとる
昨今では、5Gをはじめとする通信技術の高速化が進んでいます。通信技術が発展しているのだから、個別のWebサイトのWebパフォーマンスは以前ほど意識しなくて良いのかというと、全くそうではありません。通信技術の高速化など環境変化が進む今だからこそ、Webパフォーマンスの重要性が高まっているのです。
 
人間は高速に慣れ、さらに高速を求めるといわれています。この現象は、ドイツの生理学者ウェーバーが発見した「ウェーバー・フェヒナーの法則」という人間の感覚に関する法則に裏付けられています。この法則は「人間の感覚の大きさは、受ける刺激の強さの対数に比例する」というもので、わかりやすく表現すると、もともとの刺激が弱いところでは敏感に、刺激が強いところでは鈍感になるという意味合いです。たとえば、目隠しをして100gのお米を手に持っている場面を想像してみてください。そっとお米を追加して110gまで増やしたところ(増加量10g)ではじめて「増えた」と気付いたとします。一方、もともと200gのお米を手に持っているときは、同じ増加量10gでは気付かず、20g増やした220gにまで増やさないと「増えた」と認識できない、というような現象です。これを通信技術とWebパフォーマンスに当てはめて考えてみると、もともとの通信技術が低速の環境では、Webパフォーマンスを少し改善するだけで「速い」と感じることができます。しかし、通信技術が高速化した環境ではWebパフォーマンスを同じだけ改善しても「速い」と感じられず、より大幅なWebパフォーマンスの改善がされてはじめて「速い」と感じるのです。通信技術が発展すればするほど、人間は高速に慣れ、より高いWebパフォーマンスが求められています。
 
Webパフォーマンスの重要性を意識していないと、ユーザーの顧客満足度の低下につながります。Webサイトの表示が遅いと、企業のサービス品質が低い印象を与えます。ユーザーはストレスを感じてほかのWebサイトに移動し、競合他社のサービスに流れて行ってしまいます。Webパフォーマンスは顧客満足度にも影響してビジネス上のマイナス要素となり、競合他社に後れをとってしまうのです。通信技術が高速化し、ビジネス環境が目まぐるしく変化する今こそ、Webパフォーマンスの重要性を認識して競争力を高めていく必要があります。
 
このように、Webパフォーマンスの低下はビジネス機会の損失に直結します。ビジネスにおける品質管理の取り組みのひとつとして、Webパフォーマンスの重要性を認識し、Webパフォーマンスの計測と改善をしていくことがビジネス成功の鍵を握っています。
 
Webパフォーマンスの低下が与える影響

◎Webパフォーマンスを改善するポイント

Webパフォーマンスは一定ではなく、常に揺らぐものです。Webサイトにアクセスする時間帯や地域、Webサイトが稼働するハードウェアや、ユーザーが使用するブラウザによってもWebパフォーマンスは変わってきます。「Webサイト構築時に目標値をクリアしたから大丈夫」「運用開始後に1度チェックしたから大丈夫」という考えは要注意です。Webパフォーマンスは揺らぐものであるという前提で、定期的にWebパフォーマンスを計測し改善していく取り組みを継続する必要があります。
 
その際は、表示がどれだけ速くなったかの確認はもちろん、表示が遅いページや環境がないかを見つけ出すという意識が重要です。運用歴が長いWebサイトでは、改修の過程でサーバーに不要なプログラムが残り続けて処理を圧迫したり等、Webパフォーマンスを低下させる要素が隠れていることも多いです。Webサイトの運用は単なる更新作業ではなく、ビジネスの将来に直結する作業であるという意識を持って、運用後もWebパフォーマンスを改善していくことが重要です。
 
Webパフォーマンスを改善することで、アクセス数や売上増加、さらにはコスト削減といったビジネス効果につながります。Webサイトを活用したビジネスでは、「売上=(アクセス数×コンバージョン率)×コンバージョン単価」と定義されます。Webパフォーマンスとコンバージョン率には相関があるため、Webパフォーマンスを改善するとコンバージョン率が向上し、売上増加をもたらすというわけです。また、Webパフォーマンスの改善により、必要なサーバー台数が減ってサーバー運用費を削減できたり、障害発生率が低下して障害対応コストが低減したりする等、コスト削減の面でもビジネス効果が望めます。
 
Webサイトの構築段階から、Webパフォーマンスの重要性を考えた設計や開発を行うことはもちろん、Webサイトの運用後も日々Webパフォーマンスの計測・監視・改善を行うことが重要です。そのためには、開発部門、運用部門、経営部門といった、ビジネスを担う各部門がWebパフォーマンスの重要性をしっかり認識することが大切です。
 
YTC・PLUSでは、Webパフォーマンスを考慮したWebサイト制作を行っております。運用後のサポートも充実しており、3ヶ月に1回の「アクセス解析レポート」と「提案書」で、アクセス数増加やコンバージョン改善といったWebサイトとビジネスの成長をサポートしています。保守サービスも充実しているので、運用後のパフォーマンス劣化や更新作業にも備えることができます。Webサイトの更新作業は独自のCMS「更新プログラム+」を使用して誰でも簡単に行えるため、効果的かつ効率的で安全な更新作業が可能です。制作から運用後まで、充実したサポートでWebパフォーマンスを向上させ、ビジネスを成功に導きます。
 
Webパフォーマンスを改善するポイント

◎まとめ

Webパフォーマンスの重要性が高まっている今、Webパフォーマンスの低下は集客や売上減少といったビジネス機会の損失を招き、ビジネスに悪影響を及ぼします。Webパフォーマンスの重要性を意識してWebサイトを構築し、運用開始後も計測・改善を継続することがビジネス成功の鍵を握ります。当社は、Webサイト制作から運用後まで、Webパフォーマンスの向上とビジネスの成功をサポートします。
ビジネス成功の鍵を握るWebパフォーマンスの重要性