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ITコラム

Webサイトを更新しないことで起こるリスクと更新時のポイント

企業におけるWebサイトの運用は、公開すれば終わりというものではありません。どれほど戦略的な構成であっても定期的な更新作業が必要になり、それを怠ると検索エンジンからの評価が低下するだけでなく、企業イメージや顧客からの信頼性、セキュリティ性の低下にもつながる恐れがあります。SEO対策としてWebサイトは適切に管理し、継続的に成果を出し続けていくことが大切です。この記事では、Webサイト更新の必要性や更新しないことで起こるリスク、更新時のポイントについて詳しく解説します。。
 

◎Webサイトの更新が必要な理由

Webサイト運用には、コンテンツの更新作業は欠かせません。企業のWebサイトであれば、提供している商品・サービスが増えた際や新規採用を行いたい場合、最新ニュースの追加や掲載情報を修正するケースがあります。商品を販売するECサイトであれば、新商品の情報やお得な情報、在庫情報などを追加する必要があり、情報系メディアであればWebサイトで最新情報を追加して提供し続けなければなりません。また更新作業は、訪問ユーザーを詳細に分析することで修正を重ね、さらなる成果につなげられるよう模索する機会でもあります。Webサイトの規模が大きくなればなるほど更新作業の負荷が上がるため、担当者の頭を悩ます一因となっています。
 
Webサイトを更新する主な目的は3つあります。1つ目は「定期的にWebサイトの更新を行っている信頼性の高い企業である」ことを社外に向けてアピールすることです。Webサイトを作ったまま放置している企業は、必要なときに連絡しても迅速にレスポンスが返ってこないと判断される恐れがあり、既存の取引先からマイナスの評価を受けたり、新規の取引先に避けられる可能性があります。一方、継続的にWebサイト更新を行っている企業は、手のかかる作業でも手を抜くことなく引き受けてくれると判断できるため、取引先にポジティブな印象を与え、信頼性が高まります。
 
Webサイト更新の2つ目の目的はSEO対策です。高い成果を上げているWebサイトであっても、定期的に更新を行っていなければ検索エンジンの評価が下がり、検索結果として表示される順位も下がってしまいます。適切なタイミングで情報をアップデートして検索エンジンの評価を上げ、信頼性の高いWebサイトとして検索上位に表示できることで、アクセス数のアップやコンバージョンアップにつながっていきます。3つ目の目的は、新規顧客やリピーターを獲得することがあげられます。顧客が何を求めてWebサイトを訪問しているかを綿密に分析し、ニーズに応じた更新作業を積み重ねていくことで、お問い合わせや資料申込みなど確実な成果につながっていきます。
 
Webサイトの更新が必要な理由

◎Webサイトを更新しないことで発生するリスク

定期的な更新が必要なWebサイトを放置することによって、さまざまなリスクが生まれます。まず考えられるのがSEOの問題です。検索エンジンの評価が低下して検索上位から外れてしまえば、集客や売り上げ、コンバージョンの観点からマイナスに陥ってしまいます。
 
検索エンジンとして高いシェアを誇るGoogle検索では、検索品質評価の基準として「E-E-A-T」と呼ばれる要素が重要視されており、検索上位に表示されるためにはWebサイトのコンテンツが「専門性(Expertise)」「経験(Experience)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」の基準に沿っているかどうかが大切です。Webサイトの更新を怠れば、検索ユーザーが正しい情報を受け取れないので、Webサイトとしての信頼性が低下すると判断され、検索評価と検索順位が下がってしまうのです。(参考:Googleガイドライン)
 
次に考えられるリスクは、企業のイメージダウンにつながるという点です。Webサイトを更新しないことで、企業自体も信頼性が低いと判断され、マイナスイメージによって集客や売り上げが低下する可能性があります。企業としての信頼性が低下すれば、取引先との関係性が途切れるリスクがあります。商品・サービスや企業に魅力を感じていたはずの既存顧客がマイナスイメージを持って離れていったり、従来であれば獲得できていたはずの新規顧客を逃してしまうかもしれません。
 
ECサイトの場合、商品の更新を怠ってしまった結果、実際に届いた商品とWebサイトの内容や金額が異なるなどのトラブルに発展するケースも考えられます。Webサイトを管理するためのシステムやCMSが古い状態のまま放置されていると、セキュリティ障害などのリスクが起こる可能性もあります。このようにWebサイトを更新しないまま放置しておくとさまざまなリスクが発生するため、企業として運用する際には定期的にメンテナンスを行うことが大切なのです。
 
Webサイトを更新しないことで発生するリスク

◎Webサイトの更新で押さえておきたい7つのポイント

Webサイトを更新する際には、追加する情報や頻度などのさまざまなことに気を付ける必要があります。訪問ユーザーの年齢層や傾向、ニーズをしっかりと把握したうえで、成果につながりやすいタイミングを見極め、継続して運用する必要があります。
 
○不要な情報やプログラムを削除し最新情報を追加する
Webサイト更新の際には、最新ニュースやお知らせ、ブログとともに、ECサイトであれば商品・サービスの紹介ページを最新の状態にしておくことが大切です。訪問ユーザーが知りたいと思っている情報を得られないWebサイトは、検索エンジンから信頼性が低いと判断される可能性があります。また、不要になった過去の情報を削除する、現在と異なるコンテンツは修正するなど、適切なメンテナンスを行うことで、常に新鮮な情報発信を行っているWebサイトであることをアピールしましょう。
 
○ユーザーのニーズで更新頻度を決める
Webサイトの更新頻度は、訪問ユーザーの客層、顧客がどのような情報を求めているかによって異なります。Webサイトを頻繁に訪問してくれるユーザーが、「そろそろ新しい情報がほしい」と思う適切なタイミングを見計らって追加情報を更新していくことが大切です。たとえばECサイトであれば、衣替えや季節の変わり目、イベントなどに応じて1〜2ヶ月サイクルを保つことで集客に成果を発揮します。採用系のWebサイトであれば、毎年新たな特設サイトを構築し、就職活動が活発になる時期は数日単位でアップデートしていくと効果的でしょう。
 
○専門的な内容やUI/UXの高いコンテンツを増やす
自社の得意分野を巧みに生かした専門的な内容のコンテンツをWebサイト内に増やすことで、Google評価が向上し検索順位もアップします。Googleの検索品質評価基準「E-E-A-T」の4項目のうち、「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」において高い評価を獲得することが大切です。また、近年のWebサイトはUI(ユーザーインターフェイス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)も重視される傾向があります。ただ見るだけ、調べるだけの単調なWebサイトではなく、訪問ユーザーが商品・サービスを通じて特別な体験を得られるような構成を工夫して更新することも必要です。
 
○レスポンシブ対応は必須
昨今ではスマートフォンやタブレットなどの端末を使用するユーザーが多いため、企業のWebサイトにおいて近年レスポンシブ対応は必須です。Webサイト訪問ユーザーのデバイスに応じて適切に情報を表示できるように、UIやデザインを検討する必要があります。Google評価基準は、2020年9月から「モバイルファーストインデックス(MFI)」に対応しており、検索行動においてもモバイルの使いやすさが重要な判断基準となりました。スマートフォンやタブレットなどさまざまな端末利用も想定したレスポンシブデザインのWebサイトでなければ、検索順位が上がらないアルゴリズムになっているのです。
 
○定期的にパスワードを変更する
Webサイトの運用にCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用している場合には、サイバー攻撃などに備え、こまめなセキュリティ対策を行うことが重要です。CMSとして世界的に人気なものにWordPressがありますが、システムやテーマ、プラグインなどに脆弱性が存在することが指摘されているため、とくに注意が必要です。簡単に推測できるパスワードやずっと同じものを使用していたり、複数人数でパスワードを使いまわして使用していると、悪意ある犯罪者に不正アクセスされてWebサイトを乗っ取られたり、犯罪へ悪用され企業に深刻なダメージを与える恐れがあります。WordPressなどのCMSの管理画面へログインするパスワードは定期的に変更し、最低でも年に1回程度は見直しを行いましょう。
 
○更新後はアクセス解析を行って成果を分析する
集客や売上アップのためにWebサイトを運用しているのであれば、コンテンツをただ更新するだけではなく、更新前後でアクセス数や売り上げ数がどのように変化したか、詳細のアクセス解析を行うことも重要です。Webサイト更新とはトライ&エラーの繰り返しであり、更新後の具体的な数値目標に達しているかを継続的に分析し、目標に達していない場合には何が原因でどのように修正していくべきかの検討を行う必要があります。
 
○「更新しやすさ」を重視した環境を構築
Webサイトの更新は、デザイン見直しや新規コンテンツの追加だけでなく、文言の修正や画像の差し替えなど細々とした作業も多いため「更新しやすさ」を重視することが大切です。多くのWebサイトで利用されているWordPressは動作が重いことで知られており、短時間で手軽に更新したいと考える人には不向きかもしれません。また、WordPressを使用するためにはWebに関してある程度の知識やスキルが必要になるため、運用を誰にでも任せられるといった性質のものでもありません。管理画面が更新しにくい、使いにくい、画面が重いなどといった悩みがある場合には、別のCMSへ乗り換えるなどWebサイトの引越しを検討するのも良いでしょう。
 
Webサイトの更新で押さえておきたい7つのポイント

◎Webサイトの更新がしやすいCMS「更新プログラム+」

当社の「更新プログラム+」は、使いやすい管理画面で運用負担の軽減にこだわったシンプルなCMSです。多機能で無料のCMSとして知られるWordPressは、画面が重い、更新のために多くの知識が必要、セキュリティ面に脆弱性があるといった特徴があり、慣れていないと難易度がやや高いものとなっています。一方、「更新プログラム+」はシンプルで直感的に操作できる画面設計になっているため、ブログを書くような感覚でWebサイトの更新ができます。TwitterやブログなどSNSともワンクリックで連動できるので、Webマーケティングを効率化できるメリットもあります。
 
「更新プログラム+」で継続的な更新を行うことで、Webサイト内に良質なコンテンツが増えてサイトへの評価も高まり、SEO対策にも効果的といえます。また、IPS+WAF+マネージドサーバーという高いセキュリティ性を有しているため、セキュリティの心配なく安心してご利用いただけます。Webサイトの運用に不安を感じているお客さまに向けて、サポート体制も万全に整備しています。たとえば誤操作によるデータ破壊、ウィルスによるデータ改ざん、ブラウザのバージョンアップが原因の動作変更といったお悩みから、パスワード忘れなどの不安まで、サポートが幅広く対応できます。Webサイト更新のサポートも行っているため、アクセス解析に基づく的確なご提案によって成果の出るWebサイトをお手伝いします。
 
WordPressで作ったWebサイトの更新がしづらくて困っている、もっと気軽にWebサイト更新をしたい、会社にシステム担当がいなくサイバーセキュリティ面で不安を感じている事業者さまに適しています。
 
Webサイトの更新がしやすいCMS「更新プログラム+」

◎まとめ

Webサイトの更新は、企業やブランドとしての信頼性を高め、SEO対策として効果を発揮するという点から、定期的・継続的に行っていくことが重要です。企業のイメージダウンや顧客とのトラブル、セキュリティ性の低下につながらないよう、適切なタイミングでWebサイト更新を行い、検索順位を上げて成果につなげていきましょう。Webサイトを更新しづらい、メンテナンスが煩雑、セキュリティが不安といったお悩みはお気軽にご相談ください。
 
Webサイトを更新しないことで起こるリスクと更新時のポイント