ITコラム
埋もれた業務効率を大幅に上げる!システム開発の必要性
システム開発は日々の業務の改善を目的に導入されます。システム開発をすることで課題が解決され、大幅の作業の効率化や業務の向上が期待できます。システム開発とその運用にかかるコストはさまざまなので、自社の事業規模や使用用途に合わせた方法の選択が重要です。この記事では、現代におけるシステム開発の必要性やサービス内容などをご紹介します。
◎システム開発の必要性
システム開発とは、ひとことで言うと業務における仕組みを作ることです。システム開発は、単にコンピューターシステムの導入やソフトウェアの開発だけを指すのではありません。システム開発の目的は、企業が抱えている悩みや課題の解決と業務の改善です。システム開発により作業の工数が削減されればその分人為的ミスが減り、従業員の精神的・時間的コストの改善が期待できます。生み出された時間は、ほかの作業へ回せるようになるので、企業の生産性を向上できるでしょう。効率化が求められる現代では、今後システム開発は企業にとって欠かせないものになります。システム開発が企業の未来を左右すると言っても過言ではありません。
○膨大なデータの管理が可能に
日々の企業活動において、問い合わせ、受注、発注、請求などで発生するデータは膨大なものになります。企業は常時発生するこれらのデータを迅速に、なおかつ正確に管理しさばいていかなければなりません。従来より会計システムや給与システムなどの汎用的なソフトはありますが、それらは各ソフトウェアのなかだけで完結してしまうため、ほかの業務での再利用が難しい、または自社の業種に合っていないといった問題を抱えていました。
システム開発は、オフィスアプリケーションソフトを活用したり、ソフトウェアを開発したり、既存のソフトウェアを組み合わせるなど多岐にわたる方法で、市販のソフトでは対応できない業務も対応可能にします。システム開発により膨大なデータの管理が可能になると、知りたいデータが容易に探せるようになる、データ同士の比較や分析がしやすくなる、社内での情報共有がスムーズに、しかもリアルタイムでできるようになるなど、業務での労力の大幅な改善が見込めます。
○他社との競争に勝つための武器になる
ITは私たちの生活のさまざまな場面で用いられるようになりました。しかし企業に目を向けてみると、意外にIT導入が進んでいない企業が多くある状況がうかがえます。システム開発などのデジタル化に対して積極的な姿勢を見せる企業は年々増加傾向にあるものの、株式会社東京商工リサーチが実施した「中小企業のデジタル化と情報資産の活用に関するアンケート」によると、2021年時点で全体の4割に及ぶ企業でデジタル化が図られていない、あるいはアナログな状況からデジタルツールを使用した業務環境に移行している状態です。
システム開発を行うことにより、販売や営業力の強化、顧客行動や市場の分析、顧客満足度の向上、社員のモチベーション向上など、多くの効果が期待できます、特にECサイトは、従来の販売や購入の仕組みを大きく変えました。このことからも、これからの時代はシステム開発が事業を成長させ、他社と競争に勝つための武器となっていくことが予想されます。当社では、システム開発の一環としてEC-CUBのショッピングカートシステムなどのオープンソースをカスタマイズしたシステム導入を行っています。
(参考:株式会社東京商工リサーチ「中小企業のデジタル化と情報資産の活用に関するアンケート」)
◎EC-CUBEでシステム開発を行うメリット
EC-CUBEとは、ECサイトのオープンソースソフトウェアです。日本企業である株式会社イーシーキューブが2006年にサービスを開始しました。EC-CUBE公式の発表によると推定稼働店舗数は35,000以上、流通総額は1,500憶円以上、月商1,000万円以上のネットショップ利用数No.1とオープンソースのソフトウェアで日本国内最大のシェアを誇ります。大手カフェチェーンや菓子メーカーといった有名企業もEC-CUBEを用いています。EC-CUBEは、サーバーに無償でインストールできるダウンロード版とサーバー選定やインストールが必要なくすぐに始められるクラウド版の2種類があります。
○自由度の高いカスタマイズができる
第一のメリットとしては、自由度の高いカスタマイズが可能な点があげられます。ECサイトに必要な機能はひと通り実装しつつ、そのほかに必要な機能を自社の運営形態に合わせてプラグイン機能を自由に取捨選択できます。例えば、発行したコードを入力することで自動的に割引ができるクーポンコードプラグインや、noteやFacebookなどのSNSのショッピング機能と簡単に連携ができるプラグイン、商品画像をアップロードできるプラグインなどEC-CUBEには800種類以上ものプラグインが用意されています。
ASP型やモール型などは、デザインが画一的なので自社に合ったオリジナリティのあるカスタマイズができませんが、EC-CUBEはカスタマイズの自由度が高いのが魅力です。例えば、フロントページや会員ページ、管理画面に至るまで編集が可能なのでブランドイメージや企業イメージに合わせたデザインが可能なのです。また、テンプレートも用意されているので、短時間で選んだデザインの仕様を設定することができます。
○コストを抑えられる
EC-CUBEは、オープンソースであるためゼロから開発を行う必要がありません。ECサイトの開発方法にフルスクラッチ型がありますが、こちらはすべてのシステム開発をゼロから行うため、EC-CUBEのようなパッケージ型と比較すると、莫大な開発コストおよび期間が必要になります。一方モール型は、開発費用こそ掛からないものの、出店料や売り上げに応じた手数料を支払う必要があります。その点、EC-CUBEは既にECサイトの開発が完了したパッケージを無料でインストールおよび使用できます。また、オープンソースでプログラムは一般に無償で公開されているためライセンス費用は掛かりません。サーバー代やドメイン代が別途必要になるので完全に無料で運営できないことを念頭に置いてきましょう。
○問題解決が容易
例えば、外国製ソフトウェアだと問題が発生してF&Qページを閲覧したとき英語の表記しかなく、英語に自信のない方は途方に暮れてしまうこともあるでしょう。EC-CUBEは、日本発のソフトウェアのため国内のユーザーが多く日本語での問題解決が可能です。EC-CUBE開発コミュニティという場が設けられており、初歩的な質問から専門的で高度な相談まで利用者同士で情報交換を行うことができます。EC-CUBEのようなオープンソースは、個別サポートが基本的には受けられないため、このような質問をすれば回答をもらえる場は重要です。
日本随一のユーザー数を誇るEC-CUBEは、コミュニティの規模が大きいことから問題解決もしやすいため、何かトラブルが起こった際も安心です。よくある質問を一覧にまとめたサポートサイトがあるのはもちろん、オフラインでの勉強会もたびたび開催されています。この勉強会では技術やセキュリティに関する相談からECサイトのマーケティング戦略まであらゆる困りごとを解決でき、同じECサイト運営者と交流ができます。
◎企業の業務効率がアップするシステム開発サービス
当社では、EC-CUBEのシステム開発、導入、保守を行っておりEC-CUBE公式からインテグレートパートナーに認定されています。インテグレートパートナーとはEC-CUBEの公式制作パートナーのことで、EC-CUBEからの重要なアナウンスの先行連絡をもらえたり、セキュリティに関する講習を受けられます。インテグレートパートナーはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、ノーマル、プレとランク分けがされていますが、当社はシルバーランクに認定されており神奈川県では最上位のランクを保持しています。
EC-CUBE を用いたECサイト構築では、ヤマト運輸と提携しているため物流および決済まで含めたサービス提供が可能です。企業の業種は、ジュエリー会社や二輪車のパーツ販売会社、ギフトの販売会社など多岐に渡り、それぞれの業界での売上の伸ばし方を熟知しています。さらに当社では、ECサイトの成長を支援するためさまざまなサポート体制を整えています。
操作方法の些細な質問からイレギュラーな運用方法、メールが難しいときは電話でも受け付けております。また定期訪問もしているので、集客方法やECサイトの機能追加については、時間を掛けてじっくりと相談できます。そのほかにも、障害や誤操作など想定外のトラブルが発生した場合でも、エンジニアが対応できるよう保守体制を整えています。
○自社パッケージ
YTC・PLUSでは特定業種に向けて業種独特のノウハウを組み込み、改善を繰り返して作り上げたシステム開発をクラウド形式にして提供しています。高額なシステム開発のコストはかからないので、初期導入費と月額負担のみでの利用が可能です。システムの開発例としては、青果仲卸業者向けの「My food」や訪問マッサージ業者向けの「spotlog」があります。
「My food」は、天候関係なく注文から納品までの短い時間で、毎朝膨大なデータを処理する必要がある青果仲卸業者のために開発しました。データをシステムで管理しているので、利用者は注文の自動集計や納品書の自動作成が迅速に処理できるようになり、ライバルより効率的に業務オペレーションを回すことが可能になります。
「spotlog」は、訪問マッサージ業者に向けてシステム開発されたレセプトアプリです。レセプトとは診療報酬明細書という医療費についてのレシートのようなものですが、かつてのレセプト業務は紙ベースで行われ、手間と時間がかかるうえ、整合性が求められるものでした。spotlogはクラウド型なので、スマホでの操作が可能です。訪問中や移動中のスキマ時間にスマホで施術報告をしておけば、コンピューターが迅速かつ正確にレセプトを作成するので、施術師は患者さんの施術に専念できます。spotlogは、ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2022 の社会業界特化系 ASP・SaaS 部門において、ASPIC 会長賞を受賞しました。
○オープンソースカスタマイズ
オープンソースとは、自由な利用や再配布が認められているソフトウェアのことを指します。オープンソースのメリットには信頼性があること、安定性が高いこと、コスト削減が可能なことがあげられます。企業はオープンソースを活用することで、これらのメリットを得ながら独自性の高いシステム開発が可能になります。
当社では、EC-CUBEのほかにもSugerCRMのオープンソースをカスタマイズしたシステム開発も扱っています。SugerCRMは2004年にプロジェクトが開始され、その後アメリカのSugerCRM社が維持、改良を行っている顧客管理のソフトウェアです。SugerCRMには無償版と有償版があり、無償版は2012年に世界で1,000万ダウンロード超え、有償版は世界で大企業をはじめとする7,000社以上、50万以上のユーザーによる利用実績があります。
○オーダーメイド
当社では、ラインナップにない自社パッケージやオープンソースカスタマイズ以外のシステム開発も承っております。システム開発のオーダーメイドでは導入前の業務分析を最も重要視しているので、ご注文後の最初の段階で徹底的な業務分析を行います。どの業務プロセスをシステム開発したらより効率化が図れるのか、それが最適なのはどのデバイスなのかなどを徹底的に洗い出します。システム開発の目的は導入ではなく、その先にある現場の社員の作業負担を軽減し、一人ひとりの能力を最大限に活かし、組織を強くすることです。そうすることで顧客満足度が高まり、企業の業績アップが見込めるようになるのです。
企業の要望が叶えられるのは最新技術だけとは限りません。いかにお客様の業務にマッチするかを考えた結果、既存システムを提案することもあります。当社のオーダーメイドシステム開発では、対面でお客様さまとコミュニケーションを取ることを大切にしています。また独自の仕組みができているので、オーダーメイドのシステムでも費用を抑えるご提案が可能です。
◎まとめ
企業が抱えている悩みや課題は、システム開発により大幅に改善できます。システム開発がこれからの企業の行く末を握るカギとなるでしょう。ご紹介したEC-CUBEは、オープンソース型なのでECサイトの運営にあたり必要な機能があらかじめ備わっており、初期費用を抑えながらも自由度の高いカスタマイズが可能ですYTC・PLUSはシステム開発に加えSEO、メルマガ、広告の集客サポートを行っています。Webに関することはお気軽にお問い合わせください。