TEL
MAIL

ITコラム

WordPressが重い原因と起こり得るデメリットとは

Webサイトやブログを簡単に構築できると人気のWordPressですが、「サイトが重い」「表示速度が遅い」と困った経験はありませんか?WordPressが重くてページ読み込みに時間がかかっていると、ユーザーの直帰率が上がりCV(コンバージョン)に悪影響が出るなど、デメリットになるさまざまな事象が起こります。この記事では、WordPressが重いことの原因や起こりうるデメリットと、高速化する具体的な方法についてご紹介します。
◎WordPressが重くなる原因
WordPressは、プログラミング言語PHPによって開発されているオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)です。WordPressの公式サイトによると、世界の43%のWebサイトはWordPressによって作られており、圧倒的シェアを誇っています。人気の理由は機能性の高さによるもので、HTML/CSSやPHPなどの知識を持っていなくても簡単にWebサイトの管理や記事の投稿ができます。
 
人気が高い一方で「WordPressは重い!」という声もしばしば聞かれます。WordPressで作られたWebサイトで重い・表示が遅いと感じた場合には、さまざまな原因が考えられます。まず考えられる原因としては、サイト内に使われている画像が重いケースです。WordPressで表示している画像が極端に多い、あるいはひとつひとつの画像サイズや容量が大きいことが原因になることがあります。次に考えられる原因は、ソースコードが重いケースです。HTMLやCSS、JavaScriptなどを複数読み込んでいるとそれだけ負荷がかかり、WordPressは重くなります。契約しているサーバーの性能に対してWebサイトへのアクセス数が多い場合、あるいはプラグインを数多く導入しているケースも重い原因になり得ます。WordPressが重くなる原因はさまざまですが、原因を正確に分析して特定した上で、優先順位をつけて対応することが大切です。
 
Googleが無償で提供しているサイト表示速度測定ツール「PageSpeed Insights」を使えば、WordPressが重くなる原因を探ることができます。WebサイトURLを入力して「分析」ボタンをクリックすることによって、サイトのパフォーマンススコアを確認できます。パフォーマンススコアは、WordPressの表示速度や読み込み時間、応答性などを秒単位で集計し「良い」「要改善」「不十分」の3段階で評価した判定が表示されます。また、特定の環境下を想定してシミュレートした表示速度を「速い」「平均」「遅い」で評価した判定も確認できます。ここで「要改善」「不十分」あるいは「遅い」と判定されたWordPressのサイトは、なるべく早く対応を検討する必要があります。
 
WordPressの管理画面には「サイトヘルスステータス」が表示されており、ここでもサイトが重いかどうかを確認できます。ステータスで「改善が必要」となっている場合は詳細を確認し、原因となっている問題を解決することをおすすめします。

WordPressが重くなる原因
◎WordPressが重いことで発生するデメリット
WordPressが重いことによる最大のデメリットは、直帰率が高くなることです。直帰率とはサイト内で1ページだけ見てすぐサイトから出るユーザーの割合で、一般的には40%が目安と言われています。どれほどコンテンツが素晴らしいサイトであっても、直帰されては意味がありません。なお、WordPressの重さ以外でも直帰率が上がる可能性はあり、サイトにユーザーが欲する情報がない、コンテンツが見にくい・読みにくい、次のアクションへの導線が悪いといった原因が考えられます。原因がWordPressによるものなのか、それ以外のことなのかを切り分けて検討することが大切です。
 
WordPressが重いと、ユーザビリティが低下してしまうのもデメリットです。ユーザビリティの高いWebサイトはページビュー(PV)やコンバージョン(CV)の増加が期待できます。WordPressが重いことが原因でユーザビリティが低下すると、結果としてCVやコンバージョン率(CVR)も下がってしまう可能性があるのです。WordPressの重さは、SEOの観点からも悪影響を及ぼすと言われています。Googleは頻繁に「スピードアップデート」を行っており、モバイル環境下においてページ読み込み速度が遅いと検索順位が下がってしまうようアルゴリズムが設計されています。
 
さらにWordPressが重いと、収益にも悪影響が出てくるかもしれません。ページの応答が1秒遅くなっただけでCVが低下する可能性があり、かつ多くのユーザーはページの読み込み時間が長くなればなるほど諦めて離脱してしまいます。表示速度とCVは密接に結びついているのです。Googleによると、良好なユーザー体験を提供するためのWebサイト表示速度は「5秒以下」にするべきと公言しています。しかし実際のところ、ユーザーの多くは5秒も待ってはくれません。WordPressで作成するWebサイトは「3秒以内」に読み込まれることを目標とし、表示速度を高速化させるための施策を早急に検討する必要があるでしょう。

WordPressが重いことで発生するデメリット
◎WordPressを高速化するためにやるべきこと
WordPressが重いときに行うべきことはいくつかあるので、ひとつずつ検証していくことが大切です。
 
○WordPressで使用している画像ファイルの見直す
WordPressで使っている画像ファイルの容量と画像サイズを見直しましょう。画像データはビジュアル情報から視覚的に訴えかけられるためWordPressで多用しがちです。必要以上に使用しすぎていないか、ファイルサイズが重くないかなどを確認しましょう。画像ファイルのサイズが大きい場合には、サイズを変更したり圧縮するなどして軽量化します。
 
一般的な画像ファイルの形式は「jpeg」「gif」「png」ですが、さらに軽量化された次世代フォーマットとして「JPEG XR」「JPEG 2000」「WebP」が登場しています。特に、Googleによって開発された「WebP」は昨今よく見かけるようになりました。次世代フォーマットの画像ファイルは圧縮率が高く、WordPressの表示速度を向上させるほか、画像転送量を削減する効果も期待できます。
 
○WordPressの設定で「画像の遅延読み込み」を有効化する
Googleの表示速度測定ツール「PageSpeed Insights」でチェックを行うと、改善項目として「オフスクリーン画像の遅延読み込み」が表示されることがあります。オフスクリーン画像の遅延読み込みとは、表示しているWebサイトのうち現在見えている画面の画像ファイルのみを読み込んでいく設定で、スクロールして移動するたびに画像の読み込みが行われます。不要な画像ファイルの読み込みを抑制することで表示が重くなるリスクを軽減できます。
 
この設定を行わないと、ファーストビューのタイミングでページ内にあるすべての画像ファイルを読み込もうとするため、画面が重くなってしまいます。WordPressではバージョン5.5からデフォルトで設定できるようになりましたが、プラグインでも簡単に導入できるので、表示が重い場合には設定を見直すとよいでしょう。
 
○プラグインでキャッシュを活用して高速化する
WordPressの表示速度は、「キャッシュ」と呼ばれる一時ファイルを活用することによって重さを改善できることがあります。プラグインのなかにはキャッシュを活用してWordPressの高速化を実現するものがあるので、導入を検討しましょう。
 
〇プラグインでHTML/CSSとJavaScriptを圧縮する
プラグインを使ってHTMLやCSS、JavaScriptなどのソースファイルを圧縮する方法も効果的です。ただし、現在使用しているWordPressテーマとプラグインが競合して思ったように動作しない場合もあるので、導入前にしっかり確認をしておく必要があります。
 
〇プラグインでJavaScript読み込みを非同期化する
WordPressのJavaScriptは読み込みに時間がかかる場合があり、プラグインを導入してJavaScriptの読み込みを非同期化することによって重さが改善することもあります。WordPressのプラグインで「JavaScriptコードの最適化」といった項目があるものを導入してみると良いでしょう。
 
〇使っていないプラグインを削除する
現在は使っていないプラグインがあれば削除することで、WordPressの重さが改善することもあります。特にJavaScriptを読み込んでいるプラグインはWordPressが重くなる原因になっている可能性があり、不要であれば削除しておきましょう。Googleの表示速度測定ツール「PageSpeed Insights」でも、使用していないWordPressのプラグインは削除するよう推奨しています。
 
〇WordPressから別のCMSへ引っ越しを検討する
WordPressがあまりにも重い、対処しても改善が見込めない場合は、別のCMSに引越しすることも検討しましょう。WordPressは世界中で人気のCMSではありますが、重くてユーザビリティの低いサイトを運用していてもメリットはありません。WordPressでなくてもCMSには多くのバリエーションが存在するので、比較サイトなどを参考に選んでみると良いでしょう。
WordPressを高速化するためにやるべきこと
◎ホームページ制作には当社オリジナルCMSを!
YTC・PLUSでは、オリジナルCMS「更新プログラム+」を提供しています。さまざまな機能が備わっているWordPressですが、「自由度が高すぎるがゆえにうまく使いこなせない」と悩む方は少なくありません。当社の「更新プログラム+」はブログ感覚で記事を投稿・更新できるシンプルなCMSなので、WordPressの「重い」といった悩みを解決できるうえ、TwitterなどのSNSや外部ブログともワンクリックで連動が可能です。
 
「更新プログラム+」は使いやすく軽いので、毎日の更新でも簡単です。SEOキーワードをどのように入れればいいかもわかりやすく表示されるため、初心者の方でも簡単に操作できます。年配のお客さまからも「WordPressより使いやすい」と特に高い評価を得ており、シンプルさ、操作のしやすさが自慢のCMSなのです。
 
近年ではWordPress本体やプラグインの脆弱性を突いたハッキングや攻撃、WordPressのアカウントを闇取引で売買するといった動きも見られ、世界的にメジャーだからこそ危機にさらされているのがWordPressの現状です。セキュリティに関する知識に自信がないなら、WordPressの使用は危険が伴うかもしれません。一方、YTC・PLUSの「更新プログラム+」であれば、IPS+WAF+マネージドサーバーの組み合わせでセキュリティを強化しているため、セキュリティに関して知識がない方でも安心してご利用いただけます。
ホームページ制作には当社オリジナルCMSを!
◎まとめ
Webサイトの表示が重いと、直帰率が上がる、ユーザビリティが下がるなど運営側にとって多くのデメリットが起こります。速度測定ツールなどを利用して原因を特定し、WordPressが重いのであれば高速化するための施策を検討しましょう。画像ファイルの軽量化や削減、ソースコードの圧縮やプラグインの導入・削除などで重さが改善することがあります。「WordPressが重い」と悩んでいる方は、シンプルで軽いYTC・PLUSの「更新プログラム+」の導入をご検討ください。
 
WordPressが重い原因と起こり得るデメリットとは