ITコラム
ECサイト構築ならEC-CUBE!カスタマイズはパートナー事業者へ
ECサイトでの買い物が当たり前になった現代社会において、ECサイトは商品やサービス内容に加え見やすさや使いやすさが求められています。高いユーザビリティを獲得するためには、ECサイト構築のできるEC-CUBEが適しています。
EC-CUBEは、機能やデザインをカスタマイズできる自由度が高いCMSである一方、ITリテラシーの低い人はカスタマイズが難しいといった側面もあります。この記事では、EC-CUBEの機能や特徴、カスタマイズについて詳しくご紹介します。
EC-CUBEは、機能やデザインをカスタマイズできる自由度が高いCMSである一方、ITリテラシーの低い人はカスタマイズが難しいといった側面もあります。この記事では、EC-CUBEの機能や特徴、カスタマイズについて詳しくご紹介します。
◎ECサイト構築はカスタマイズ性の高いEC-CUBE
国内のEC市場は年々拡大傾向にあり、特にBtoCとCtoC分野の成長が著しく、食品や生活家電、書籍、雑貨や映像・音楽ソフトなどで高い伸び率が続いています。この傾向は今後も続くことが予想され、ECサイトの存在感は今よりさらに増していくことでしょう。ECサイト構築には、さまざまなプラットフォームがありますが、なかでもカスタマイズに優れているのがEC-CUBEです。
EC-CUBEとは、株式会社イーシーキューブが開発したオープンソースのECサイト構築パッケージです。月商1,000万円以上のネットショップ利用店舗数No.1を誇り、その機能や操作性が高い評価を受けています。ECプラットフォームは海外発のものが多く取り扱いが難しいものですが、EC-CUBEは日本初のEC構築パッケージであり、日本語で使い勝手のいいマニュアルや管理画面が提供されています。EC-CUBEには、ECに必要とされる基本的な機能がすべて標準搭載されており、追加機能はプラグインとして提供されています。EC-CUBEを使えば、自社サイトに必要な機能のみを導入でき、決済、集客や顧客管理、販促からデザインプレートまで300種類以上のなかから自由にカスタマイズできます。
ECサイトは、時代や顧客ニーズに応じて流動的に対応していく必要があり、3年先を見据えた長期的な運用を検討しなければなりません。EC-CUBEのカスタマイズを適切に行うことにより、随時不要なものを廃止し必要な機能を追加することができます。また、EC-CUBEは最新機能を搭載したバージョンが順次公開されるほか、登録会員者6.4万人が利用するEC-CUBE開発コミュニティがあります。ノウハウや質疑なども活発に行われているので、疑問があってもすぐに解消する環境が整っています。
◎ECサイト構築をEC-CUBEにするメリット
モール型のECサイトは、機能やデザインなどを自由にカスタマイズするのが難しいことが多いのですが、EC-CUBEはカスタマイズに制限がないため、自社の商品やブランドコンセプトに応じたECサイトを構築することができます。EC-CUBEを使えば、フロントページはもちろんのこと、会員ページやカート内、管理画面に至るまでフルカスタマイズが可能です。EC-CUBEのカスタマイズによって商品の人気ランキングやオトクなクーポンの発行などを適宜行うことができ、ユーザー満足度の高いECサイト構築を実現できるのです。
昨今のECサイトは、スマートフォンから利用されることが多く、経済産業省の『令和2年度電子商取引に関する市場調査』によると、BtoCのEC市場規模のうち50.9%もの取引がスマートフォンで行われています。ECサイトのスマートフォン最適化は、今や集客や売り上げアップを図るうえで絶対条件と言えます。EC-CUBEは、PCだけでなくスマートフォンに対応したECサイト構築が可能なため、売上アップにつながります。
EC-CUBEはオープンソースなので、誰でも無料で利用することができます。オープンソースとは、ソフトウェアが構成されているプログラム=ソースコードが無償で一般公開されているソフトを指し、そのソースコードを利用して誰でも自由に修正や拡張を行うことができるというものです。そのためEC-CUBEを使ったECサイト構築は導入コストを抑えることができるというメリットがあります。一方で、EC-CUBEのカスタマイズは難しいため、ソフトウェアに関してある程度の知識や能力が必要になる点は留意しておきましょう。EC-CUBEの導入およびカスタマイズは、「EC-CUBEパートナー」と呼ばれるパートナー事業者が行うのが一般的です。EC−CUBE導入を検討しているなら、EC-CUBEのパートナー事業者に依頼するようにしましょう。
◎EC-CUBEの基本機能とカスタマイズ
EC-CUBEは、ECサイトに必要な基本的な機能がすべて標準搭載されています。
EC-CUBEの「デザイン管理機能」は、高いデザインカスタマイズを行うことで自社や商品のブランディング向上に貢献するものです。ECサイトの各ページのコード編集ができ、マイページやお買い物カート、お問い合わせのページまでEC-CUBE内のさまざまなページのカスタマイズが可能です。フリーページを新規追加、ブロック単位でコンテンツを作成することができます。ブロックをページの各所に自由に配置して自由なレイアウトにカスタマイズできるほか、独自デザインのテンプレートを作成したり、別途購入したテンプレートをEC-CUBEに導入することが可能です。favicon設定やSEO管理まで行うことができ、スマートフォン対応として、デフォルトテンプレートのほか、スマホ(モバイル)専門のレイアウトにカスタマイズすることが可能です。
「ショッピング機能」は、自社ECサイトの売上アップに大きく貢献するショッピングに関わる機能です。基本的なショッピングカートの機能に加え、付加的な機能として「配送時間指定」「お支払方法選択」「複数お届け先入力機能」「商品一覧カート追加機能」「ポイント購入機能」などが提供されており、発注側の希望に応じたカスタマイズが可能になっています。
「マイページ機能」は、会員登録やログイン管理、注文履歴や詳細管理、お気に入り一覧確認をカスタマイズできる機能です。お問い合わせフォームも用意されているほか、会員登録せずに購入できる「非会員購入機能」も備わっています。「会員登録はしたくないが商品購入はしたい」といったニーズにも応えることができます。
EC-CUBEは、ECサイトの主要な部分である「商品管理機能」も機能が充実しています。一般的な商品検索や一覧表示はもちろん、商品はサイズや色の規格登録ができるほか、カテゴリやタグを管理することもできます。在庫情報の登録から販売制限、商品キーワードの登録まで、商品に関わる自由なカスタマイズを実現しています。商品を1件1件登録するのは手間がかかりますが、EC-CUBEには一括登録・編集機能が実装されています。商品画像を一括でアップロード、商品を一括で変更したり、商品情報やカテゴリ情報をCSV登録および出力することが可能です。
「商品管理機能」と並んでECサイトに欠かせない「受注管理機能」も、EC-CUBEでカスタマイズが可能です。受注・売上状態の表示や受注情報編集、受注情報検索/一覧はもちろん、対応状況として「未処理」「商品手配中」「配送中」といったステータスも設定でき、ユーザーへのきめ細やかな対応ができる仕組みになっています。また、出荷作業者や配送業者へのメモ、ショップ用のメモも残せるため、必要な情報を漏れなく記録に残すことができるのも嬉しいポイントです。
EC-CUBEの「顧客管理機能」は、顧客情報の登録のほか、お届け先管理、出荷伝票番号を管理することができます。また、「メール管理機能」を使えば、注文ユーザーに送信する各種メールをカスタマイズすることができます。さらにEC-CUBEには「CSV/PDF機能」も提供されており、納品書PDF出力や受注・配送・顧客情報CSVの出力、出荷CSVの登録まで自由にカスタマイズできます。
EC-CUBEには、ECサイトに求められるあらゆるカスタマイズが可能です。企業のブランディング戦略においては、豊富な機能をそろえたEC-CUBEをどのようにカスタマイズして独自色を見せるかが大きなポイントになります。
◎EC-CUBEのカスタマイズ例
EC-CUBEの「プラグイン」を導入すれば、さらにさまざまなカスタマイズが可能です。なおプラグインの導入は知識がないと難しいので、EC-CUBEの提携パートナー事業者に依頼しましょう。
〇クーポン
「クーポンプラグイン」を導入することで、EC-CUBE管理画面からクーポン機能を利用できるようになります。ECサイトは、キャンペーンの実施が売上を大きく左右するため、キャンペーンに合わせたクーポン発行をカスタマイズできるようにすることは非常に重要です。クーポン機能を導入すれば、クーポンの状態や名称、商品カテゴリや割引対象金額、割引タイプ、注文可能期間など、キャンペーンに対応したきめ細やかな設定ができるようになります。
〇アンケート機能
ECサイトの改善に大きく役立つアンケート機能は、EC-CUBEの「アンケートプラグイン」を導入することで利用できます。アンケートは複数個を無制限に作成でき、会員登録時や購入時、アンケート専用ページなどさまざまな場所にカスタマイズが可能です。アンケートの集計機能も実装されているほか、集計結果はCSV形式でのダウンロードにも対応しています。
〇予約販売
EC-CUBEで予約商品を提供したい場合には、「予約・お取り寄せ商品プラグイン」を導入することでカスタマイズできます。指定期間内で予約受付をしたり、利用可能な支払方法の指定や、発送予定日の指定などを設定できます。予約注文用のメールを送信できたり、発送予定日を変更した際に予約済みユーザーへメール通知できるほか、発送予定日を過ぎると通常商品に切り替えるなども可能となっています。商品の在庫や受注状況に応じて設定を細かくカスタマイズできるのが特徴です。
〇セット商品販売
EC-CUBEに「セット商品販売(在庫管理)プラグイン」を導入すれば、在庫管理をしながらセット商品の販売ができるようになります。セット商品として登録できる商品数は無制限なので、必要に応じて商品の紐づけを行うことで複数の商品をまとめてユーザーに提供できるようになります。セット商品として登録しておけば、EC-CUBE内で在庫チェックやキャンセル時の在庫戻しも自動で行ってくれるので、ECサイト運営を効率的に進めることが可能です。
〇定期購入
EC-CUBE連携モジュール「EC-CUBEペイメント」を導入すると、定期購入機能(継続課金)の設定ができるようになります。毎月クレジットカードからの引き落としを行うことで、売上や業務効率をアップします。万が一不正が起こった場合に備えた「チャージバック保険」や、早期入金サービスで入金を迅速に行うことができる機能も備わっているため、企業の状況に応じた最適なカスタマイズが可能です。
〇問い合わせ管理
「お問い合わせ管理プラグイン」を導入することで、EC-CUBEのお問い合わせフォームの内容を管理画面からも管理できるようになります。内容以外にも、「対応状況」や「担当者」「ショップ用メモ」を設定することができます。
〇レコメンド機能
「あなたにおすすめ」のようなレコメンド機能をEC-CUBEに実装するには、「商品・カート対応レコメンドプラグイン」を導入します。発送済みの受注商品を対象に同時購入されている商品を自動集計し、おすすめ商品として表示されます。表示場所はEC-CUBEの商品詳細ページ、商品一覧ページやカートページに設定することが可能です。商品は最大で6個表示され、6個を超える場合はカルーセルで表示される仕組みです。
〇絞り込み検索機能
EC-CUBEに「商品検索拡張(複数カテゴリ・価格帯・商品項目検索)プラグイン」を実装すれば、多くの商品の中から欲しいものだけを絞り込むことができます。絞り込み検索機能はユーザーの購入行動を大きく左右するため、カスタマイズしておきたい機能の1つです。複数のカテゴリを指定して商品を検索するほか、価格帯検索やサイズ、色の検索もできるようになります。
◎EC-CUBEのカスタマイズはパートナー事業者へ
EC-CUBEをカスタマイズしたいという要望に対し、多くの場合はプラグインを導入することで実現できます。EC-CUBEはさまざまな追加機能が提供されているので、イメージに合ったECサイト構築ができることでしょう。
しかしEC-CUBEのカスタマイズは開発者・技術者向けの難しい内容なので、個人で行うことは大変危険です。万が一、操作を誤りECサイト全体のレイアウトが崩れてしまうと、ブランディングに大きな損害を与える可能性があります。また、検索機能やショッピングカート、決済機能などに万一不備があった場合、ユーザーからの信頼を大きく損なうことにもなりかねません。ECサイトはいまや企業の「顔」とも言える存在であるため、カスタマイズは慎重に行う必要があります。EC-CUBEのカスタマイズは、パートナー事業者に依頼するようにしましょう。
YTC・PLUSは、EC-CUBEの認定パートナー事業者です。EC-CUBEが掲げる構築事例と機能カスタマイズのコンピテンシーバッジを取得していることから、シルバーランクのインテグレートパートナーに認定されています。これはEC-CUBEの構築実績が多い企業に付与されるもので、カスタマイズについてもお墨付きをいただいている証になります。
◎まとめ
EC-CUBEでECサイトを構築する際に、独自のカスタマイズができれば、ユーザービリティの高いECサイトを構築することができます。さまざまなカスタマイズを駆使してEC-CUBEを使いこなし、オリジナルのECサイトを展開していきましょう。EC-CUBEのカスタマイズは独自では難しいので、お気軽に当社までお問い合わせください。