TEL
MAIL

ITコラム

実店舗と通販サイトの売上・在庫データはPOSの一元管理がおすすめ!

これまでは、切り離して考えられることが多かった実店舗と通販サイトでしたが、2つを連携させてそれぞれの売上アップや業務の効率化を図ろうとする企業が増えてきています。とはいえ、実店舗と通販サイトの連携が進んでいない企業はまだ多く、せっかく自社通販を展開しても、在庫や売上げの管理が別々になっていることがほとんどです。
こうした現状を打破するにもおすすめしたいのが、通販サイトとPOSの連携です。今回は実店舗と通販サイトを並行して運用したい企業様に向けて、POSシステムの解説や通販サイトと連携させるメリットなどについてご紹介します。
◎POSとは
POS(ポス)とは日本語で「販売時点情報管理」を意味する「Point of Sale」という言葉を略したものです。POSシステム、POSレジと呼ばれることが多く、双方混同されることも少なくありませんが、厳密にいえばPOSシステムはPOSの仕組みそのものを指し、POSレジはPOSシステムの仕組みの一部を指します。まずPOSシステムとは、店舗で管理している商品や売上の情報、消費者の購買行動などをデータ化するハードウェア・アプリケーションの総称を指します。システムの機能としては、お店で販売している商品がいつ、どこで、いくらで、どのぐらい売れたのかなどをリアルタイムで記録・分析するほか、取り扱っている商品の情報のデータベース化、簡単な操作で商品の金額を正確に入力・計算する機能などが備わっています。
 
一方、POSレジはPOSシステムが組み込まれたレジを指します。スーパーやコンビニなどで使われている一般的なレジはもちろん、POSシステムが組み込まれていればパソコンやタブレットもPOSレジとなります。近年使われるようになったパソコンPOSやタブレットPOSは、一般的なPOSレジと比べイニシャルコストが低く、POSレジの導入にあまり費用をかけたくないという店舗におすすめです。また、スーパーやコンビニなどで使われているレジと比較して場所もとらないため、スペースが狭いお店や通販を運営している企業にも適しているといえるでしょう。

POSレジ
◎POSを導入するメリット
次に、実店舗のレジにPOSを導入することで得られるメリットをご紹介します。まず最も大きなメリットとして挙げられるのが、レジ会計業務の効率化を図れることです。あまり知られていませんが、会計にかかる時間はお客様の購買行動に大きく影響が出るといわれています。レジが混み合い、長蛇の列ができるなどの状況が起きた場合、商品の購入を諦めるお客様が出てくることも珍しくはありません。とはいえ、従来の手打ちレジでこのような問題を解決するのはなかなか難しいものです。スピードを重視して作業を行うと、金額の打ち間違いなどヒューマンエラーを起こす恐れも出てきます。
 
一方、POSレジならバーコードをかざすだけで商品の情報や金額を読み込めるため、従来の手打ちレジと比べて会計時間を大幅に短縮し、お客様の機会損失を防ぐことができます。それだけでなく、必要に応じて商品情報の書き換えを行っておけるため、キャンペーンやセールで商品の値段が変わっても、誤入力など手打ちレジでよく起こるようなミスを防ぐことにも役立ちます。
 
次に挙げられるメリットが、売れた商品の情報や顧客情報を分析できることです。POSレジを使って販売された売上データはリアルタイムでデータベースに記録されます。その記録される情報を可視化することで、どのような商品がいつ、どんな顧客から人気を集めているのかを分析することができます。今の時代、売上アップにつながる戦略を立てるためにはデータの活用が必須です。POSシステムによって蓄積された売上データを上手く活用すれば、商品の回転率を向上させたり、顧客のさらなる取り込みを行ったりすることができるでしょう。
 
また、複数の店舗を展開している場合、POSシステムを導入することで各店舗のデータを一元管理できるようになります。チェーン展開する企業などは本社で売上管理を一括で行えるため、日々の売上日報も不要となります。加えて、全ての店舗に置いてある商品の在庫数も把握できるため、過剰在庫を減らし、企業全体での在庫を最適な状態で維持することができます。反対に在庫が不足している商品はシステムによって補充の手配を行えるようになるため、在庫切れによる機会損失の防止にも役立ちます。
 
そしてもう1つメリットとして挙げられるのが、従業員による不正を防止できることです。POSレジは商品の情報だけでなく、販売した従業員のデータも残しておくことが可能です。ログを辿ればいつ、だれが会計を行ったのかすぐに確認できるため、万が一不正が起きてもどの従業員が行ったのか突き止めることができます。

◎POSを導入するメリット
◎通販サイトとPOSの連携でできること
スーパーやコンビニ、その他の専門店や小売店など、主に実店舗で導入されているPOSですが、最近では通販サイトと連携させて利用する企業も増えてきています。では、通販サイトとPOSを連携させると、一体どのようなことができるようになるのでしょうか。
 
実現できることとして1番大きいのは、何といっても実店舗と通販サイトの売上を一元管理できることです。実店舗と通販サイトを切り離して運営している場合ですと、両店舗の売上データをそれぞれ別に出さなければいけませんが、通販管理システムをPOSに連携させれば通販サイトの売上データが実店舗の売上データに反映されるため、複数のサービスを行き来せずに両店舗の売上を1箇所から確認できるようになります。また、通販管理システムにPOSを連携させることにより、実店舗側で在庫の変動が起こった際に通販管理システムへ在庫情報が送られるようになります。これにより、実店舗と通販サイトの在庫状況をリアルタイムで確認することが可能となります。
◎通販サイトと実店舗を連携させるメリット
POSを使い、実店舗と通販サイトを連携させることで得られるメリットは複数あります。例えば、お客様が希望する商品が店頭にない場合、実店舗と通販サイトが連携していれば、通販サイトの商品を管理している倉庫や店舗の在庫状況をリアルタイムで確認し、すぐに商品を取り寄せたり、通販サイトからの注文を促したりすることができます。
それだけでなく、店頭でお客様が商品を購入するか悩んでいる時に通販サイトからの購入を促す、通販サイトからの購入で発生する送料が惜しいというお客様に店頭受け取りを促すなど、購入が妨げられそうなシーンでお客様に適した受け取り方法を提案できるようになります。このように販売チャンスを広げて顧客の取りこぼしを防げるのは、実店舗と通販サイトが連携できているからこそ得られるメリットです。機会損失が多い店舗にとってはとくに得られるメリットが大きいといえるでしょう。
 
また、商品の受け取り方法が多様化することは顧客にとっても嬉しいメリットです。「欲しかった商品が売り切れていた」「通販サイトを利用したいけれど、自宅にほとんどいないので商品がなかなか受け取れない」といった場合でも代替案を出せるので、お客様が商品の購入を諦めずに済み、お店の顧客満足度を高めることができます。
 
加えて、実店舗と通販サイトの連携は業務の効率化にも役立ちます。それぞれを切り離して運営していると、売上や在庫の確認にかける時間が店舗の分だけかかってしまいますが、実店舗と通販サイトを連携させていれば売上も在庫も自動で同期されるため、これまでの作業量が減って締め作業なども今まで以上に簡単になるでしょう。

◎通販サイトと実店舗を連携させるメリット
◎通販サイトにPOSを連携させる方法
通販サイトにPOSを連携させる方法は大きく2通りあります。
 
1つ目はシステムをゼロから構築していく方法です。この方法はフルスクラッチと呼ばれ、企業が運営に必要とする機能を自由にカスタマイズできるというメリットがあります。一方で、開発期間が半年~1年と長く、費用も数千万円と莫大な金額がかかるため、小売業には適していません。どちらかといえば中・大規模向けの企業に適した方法といえるでしょう。
 
2つ目はPOSが連携されているサービスを利用する方法です。通販市場の拡大に伴い、最近はコストを抑えて実店舗と通販サイトの連携を実現できるサービスが続々と増えてきました。YTC・PLUSで行っているECコーリツ+もそのサービスの1つです。ECコーリツ+は通販事業に必要なソフトをパッケージ化したシステムで、POSは多くの小売店や専門店で導入実績がある株式会社スマレジのスマレジ®が組み込まれています。自社通販だけでなく、楽天市場やAmazonなどのモール通販とも連携できるため、複数の通販を運営している企業様にもおすすめです。
YTC・PLUSのECコーリツ+で通販サイトとPOSの連携が簡単に
オンラインビジネスが注目されるようになり、最近では多くの企業がPOSシステムを開発するようになりました。そのなかには小規模事業者向けのPOSシステムも多くありますが、機能が制限されているものや、ほかのシステムとの連携が必要となるものも少なくありません。価格が低いからといって安易に複数のソフトを導入すると、作業が煩雑になってしまったり、かえってコストがかかってしまったりすることもあるため、企業の担当者様は慎重にPOSシステムを検討する必要があるといえるでしょう。
 
そこでおすすめしたいのが、YTC・PLUSのECコーリツ+です。YTC・PLUSのECコーリツ+は、通販事業に伴う一連のソフトをパッケージ化したシステムで、ECサイト(複数) ・決済・倉庫・物流といった業務を丸ごと効率化することができます。ソフトのなかには通販管理システムのネクストエンジン、POSレジのスマレジ®が組み込まれており、ネクストエンジンに集められた通販サイトの売上をスマレジ®に取り込んで実店舗と通販サイトの売上を一元管理できるようになります。


ECコーリツ+(プラス)


楽天市場、amazon、Yahoo!ショッピングと各モール通販で商品を販売している場合でも、それぞれのショップにログインすることなく売上や在庫状況の確認を行えるため、複数の通販サイトを運営している企業様にもおすすめです。
また、スマレジ®は在庫に変動が起こった際、ネクストエンジンに在庫情報が自動的に送信されて在庫切れを防ぐことができるほか、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード・バーコード決済とさまざまな決済方法にも対応しています。あらゆる面で機会損失を防いでくれるので、実店舗、通販サイトの売上アップを目指す企業様に非常におすすめです。
 
ゼロからひとつひとつシステムを連携させていかなくてもスムーズに自社の店舗と通販サイトを連携させることができるため、ITにあまり詳しくないご担当者様でも簡単に利用することができるでしょう。
◎まとめ
これまで実店舗と通販サイトの売上・在庫管理は別々に行われることがほとんどでしたが、顧客のニーズが多様化する昨今において、売上アップを図るためには双方の連携が必要不可欠となってきています。とくに在庫管理は非常に重要で、機会損失を防ぐには実店舗と通販サイトの在庫状況をリアルタイムで把握できるようにしておかなくてはなりません。
 
POSは現在、複数の企業で開発されており、小規模事業者が気軽に導入できるPOSもたくさんリリースされています。YTC・PLUSのECコーリツ+なら通販事業に伴う一連のソフトが全てパッケージ化されているため、必要な機能が備わったPOSを通販サイトに連携させることができます。仮に必要な機能がない場合でも、YTC・PLUSではオープンソースをカスタマイズして通販サイトの構築を行っているため、企業様の求める機能を自由に搭載することが可能です。ぜひYTC・PLUSのECコーリツ+をご検討ください。
 
実店舗と通販サイトの売上・在庫データはPOSの一元管理がおすすめ!