ITコラム
ホームページの印象を左右する!フォント選びの重要性
ホームページは、企業やブランドの認知度の拡大や売上アップに欠かせない営業ツールです。ユーザーの目を引き、自社やサービスについて理解してもらうためには、魅力的なデザインと適切なフォント選びが大切です。この記事では、ホームページ制作におけるフォントの重要性とフォント選びの際のポイントについてご紹介します。
◎ホームページ制作に重要なフォント選び
フォントとは、コンピューター上で利用する書体データのことです。書体は、同じデザインコンセプトのもとに統一された文字の集まりを指し、それをデジタル化したものがフォントになります。フォントは、ホームページ全体の印象を左右する重要なデザイン要素のひとつです。フォントの種類によって特徴や雰囲気が異なり、同じ文章でも選ぶフォント次第で、ユーザーに与える印象が大きく変わります。適切なフォントを選ぶことで、ブランドイメージに合ったを体現するホームページ制作が行えます。
たとえば、信頼感や堅実的な印象を与えたい企業であれば、明朝体などの落ち着いたフォント、スタートアップ企業など革新的な印象を与えたい場合は、モダンなゴシック体などが向いています。企業やブランドイメージと異なるフォントを使用してしまうと、ホームページ上に掲載するメッセージに一貫性がなくなってしまい、結果として売上や集客アップにつながらないサイトになってしまいます。フォントは、ホームページデザインに統一感を与えるうえでも重要な役割を果たします。ホームページの背景色やレイアウトと同様、見出しや本文などのフォントを使い分けることで情報を整理できます。
適切なフォント選びは、ホームページのデザイン性だけでなく、文字の見やすさや読みやすさにも大きく関わります。 視認性は、情報をひと目で認識できるかどうかという“見やすさ”を指し、可読性は、文章をストレスなく読み進められる“読みやすさ”を意味します。読みやすいフォントを選ぶことで、ユーザーはストレスなくコンテンツを読み進め、情報をスムーズに理解できるでしょう。結果として、ユーザーは長時間ホームページに滞在しやすくなり、サイト回遊率の向上や検索結果における上位表示につながります。ホームページは、スマートフォンやパソコンなど、さまざまなデバイスで閲覧されるため、視認性の高いフォントを選び、文字サイズや行間などに配慮したサイトを制作することで、ユーザーの満足度の向上を図ることが可能です。

◎デバイスフォントとWebフォントの違い
Webサイトで表示されるフォントには、一般的にデバイスフォント(システムフォント)とWebフォントの2種類があります。主な違いは、どこからフォントを読み込むか、という点です。それぞれの違いや特徴を理解し、ホームページの完成イメージに合ったフォントを選ぶことで、売上アップや集客につながるサイトに仕上がります。
デバイスフォントはシステムフォントとも呼ばれ、パソコンやスマートフォンにあらかじめインストールされているフォントを指します。のことです。デバイスフォントは利用端末のOSにフォントが標準機能として搭載されているため、ダウンロードは必要なく、すぐに利用が開始できるのが特徴です。サーバー上のフォントデータを読み込む必要がないため、ホームページなどWebサイトにアクセスした際の表示速度が速く、無料で利用できるのがメリットといえるでしょう。ただし、各ユーザーの利用端末に搭載されているフォントを使用するため、利用端末間でフォントを統一することはできません。
たとえば、Mac(OS X以降)には、「ヒラギノ角ゴ pro」というフォントが標準搭載されていますが、Windowsには同様のフォントが搭載されていないため、同じホームページを表示してもMacと同じ見た目では映りません。デバイスフォントは、IOSやAndroidといった端末のOS、バージョンによっても表示が異なります。そのため、デザインにこだわってホームページを制作したい場合は、自社の意図するフォントやホームページのデザインが必ずしも表示されるとはいえない点がデメリットといえます。
一方のWebフォントは、外部のWebフォントサービスが提供するフォントのことです。Webフォントは、ホームページにアクセスした際、あらかじめサーバー上にアップロードされているフォントを読み込んで表示させます。ユーザーがどのデバイスからアクセスしても、制作者の指定したフォントでホームページが表示されます。フォントの選択肢も多いため、企業やブランドイメージを崩さないホームページ制作ができるのが特徴です。
代表的なWebフォントサービスとして、Google FontsやAdobe Fontsなどがあげられます。Webフォントは、表示の際にシステムフォントからの切り替えが必要であったり、システムフォントと比べてデータサイズが大きい場合も多く、ページの読み込みに時間がかかることも少なくありません。その場合、ユーザーが頻繁に利用する文字だけをダウンロードしたり、キャッシュを活用して1度ダウンロードしたフォントデータをブラウザに一時保存することで、次回以降の表示速度を速めるなどの対策が必要です。Webフォントの利用には、ライセンス費用などの料金が発生する場合もあるため、利用の際は事前に確認しておくことが大切です。

◎ホームページ制作におけるフォント選びのポイント
ホームページ制作の際のフォント選びには、いくつかのポイントをおさえる必要があります。ユーザーの読みやすさを意識しながら、ブランドイメージとの一貫性を意識したフォント選びを行いましょう。
○文字の見やすさや情報の伝わりやすさで判断する
ホームページ制作に使用するフォントは、文字の読みやすいものを選ぶのがポイントです。デザインのおしゃれなフォントであっても、文字をひと目ですぐに認識できなかったり、ユーザーが読みにくいと感じるフォントは、ホームページの離脱につながる要因になります。文字の見やすいフォントとは、形や太さのバランスが取れており、ユーザーがストレスなく読み進められるものです。また、「士」と「土」など、似た文字を一目見て判別できるかといった、文字や文章の伝わりやすさも重視する必要があります。適切なフォントを選ぶことで、ユーザーはコンテンツを読んでいても疲れを感じにくく、コンテンツを最後まで読み進めてもらえる可能性が高まります。フォントの見やすさを判断する際は、同じ文字や形の似た文字で各フォントを比較してみるのもよいでしょう。
○ブランドイメージを反映させたフォントを選ぶ
ホームページ制作では、文字の見やすさと合わせて、ブランドイメージに合ったフォントを選ぶこともポイントとなります。フォントの種類が異なるだけで、ホームページの印象やブランドの信頼度は大きく変わります。たとえば、角のないデザインの丸ゴシック体などは、温かみや親しみやすさを感じさせるため、子ども向けサービスなどには適していますが、堅実なイメージがあり信頼度が重要な金融や法律関連のサービスには向いていません。高級感を出したいのか、モダンやカジュアルな雰囲気に仕上げたいのか、遊び心のあるフォントがよいのか、ブランドがユーザーに与えたいイメージを明確にしましょう。すでに、ブランドロゴやキーカラーの決まっている場合は、それらの要素に調和させたフォントを選ぶことで、ブランドイメージに一貫性が出るほか、イメージ強化にもつながります。
○フォントサイズの軽量化を意識する
ホームページで利用するフォントは、フォントサイズが軽量なものを選ぶことも大切です。サイズの重いフォントを選んでしまうと、ユーザーがホームページを読み込む際の表示速度が遅くなり、離脱につながりやすくなります。一般的に、サイトの読み込み速度が3秒を超えるとユーザーの半数以上が離脱するといわれています。ユーザーにホームページの内容を最後まで読んでもらい、集客や売上アップにつなげるためには、表示速度にも配慮が必要です。フォントはできるだけ軽量なものを選び、サイトの読み込みをスムーズにすることで、ユーザーの離脱を防ぎ、満足度を高められます。サイトの読み込み速度の向上は、SEO対策としても効果的です。Googleでは、ページの読み込み速度も検索順位を決めるうえで重要な指標のひとつとされています。フォントは、もともとデータサイズの軽いものを選ぶだけでなく、圧縮されたフォントを使用したり、実際に使用する文字だけをフォントファイルに含めることで、さらにサイズを削減できます。
○事前にライセンス費用の有無や利用規約を確認する
ホームページ制作に利用するフォントを選ぶ際は、ライセンス費用や配布元の利用規約を事前に確認しておくことが重要です。フォントには、無料フォントと有料フォントがあります。フリーフォントと呼ばれる無料フォントは、フォント自体は無料で利用できますが、著作権に関しては支払いが必要な場合もあるため、導入を決める前に必ずライセンス規約を確認しておきましょう。フォントを導入する前には、商用利用の可否をはじめ、使用範囲や期間、アクセス数・PV数の上限、再配布の可否など、ライセンス条件を事前に確認しておくことが大切です。利用規約違反は、サービス停止によりホームページ上でフォントが突然表示されなくなる恐れがあります。フォントの著作権を侵害すると法的な問題に発展する可能性もあります。とくに企業のホームページでフォントを無断利用した場合、企業やブランドの信頼損失につながる恐れもあるため、注意しましょう。

◎カスタマイズ性に優れたYTC・PLUSのホームページ制作
使用するフォントの種類によって、ホームページの印象は大きく異なります。ホームページ制作を行う際は、企業やブランドのイメージに合わせて適切なフォントを選ぶことが大切です。YTC・PLUSは、オーダーメイドのホームページ制作を得意としており、業種や業態のさまざまな企業向けにホームページ制作の実績があります。ホームページの提案・制作・運用すべての段階で対面でのコミュニケーションを大切にしており、ホームページの目的や予算を丁寧にヒアリングしたうえで、納得のいくホームページ制作を行います。社内には、営業・Webコンサルタント・デザイナー・ITエンジニアなど、ホームページ制作におけるすべての専門家が常駐しています。企業やブランドイメージに合ったホームページデザインやフォント選びを行うほか、SEOなどのコンテンツ制作にも対応いたします。
ホームページは制作して終わりではなく、その後の運用も大切です。継続的にホームページを更新することで、集客や売上アップにつながる効果を得ることができます。弊社で制作するホームページにはオリジナルのCMSを採用しており、ブログやWordで文書を制作する感覚で簡単に更新ができます。担当者のITリテラシーに左右されずにホームページの更新が行えるため、少数精鋭で業務を行う中小企業でも更新が行いやすく、作業の属人化を防げるというメリットもあります。自社で更新が行えることは、コスト削減にもつながります。YTC・PLUSでは、ホームページを運用するうえでの困りごとや、SEO対策、万が一のシステムトラブルに関するサポートも充実しているため、作業担当者は安心して本来の業務に専念できます。

◎まとめ
ホームページ制作を行う際は、企業やブランドイメージに合ったフォントを選ぶことが大切です。フォントのデザインだけでなく、読みやすさや情報の伝わりやすさも意識することで、企業やブランドへの信頼度を高め、売上アップや集客にもつながりやすいホームページに仕上がります。弊社は業種や業態問わず、ホームページ制作の実績が豊富です。フォントを意識したホームページ制作は、お気軽にお問い合わせください。