EC-CUBEコラム
ECサイトにまとめ買いを導入するメリットは?EC-CUBEで柔軟な販売設計を実現
ECサイトの売り上げを伸ばしたいと考えたとき、新規顧客の獲得や広告投資の拡大を思い浮かべる方は多いかもしれません。しかし、ECサイトの売り上げアップには、既存顧客の購入単価や購入数量を高めるという視点も重要です。その施策のひとつとして注目されているのが「まとめ買い」です。まとめ買いは、客単価の向上だけでなく、在庫回転率の改善やリピーター獲得にもつながる可能性があり、多くのECサイトで導入されています。この記事では、ECサイトにおけるまとめ買いの基本的な考え方から、導入するメリット、導入時におさえておきたいポイントなどをご紹介します。
◎まとめ買いとは?ECサイトでの基本的な考え方
ECサイトのまとめ買いとは、同一商品を一定数量以上まとめて購入することで、通常よりもお得な価格で購入できる仕組みのことです。1個あたり500円の商品を10個まとめてECサイトで購入すると1個あたり450円になるというように、購入数量に応じて単価が変動する仕組みになります。購入者にとっては1回のECサイトでの買い物でまとまった量を安く手に入れられるメリットがあり、販売者にとっては1回の注文で多くの商品を届けられるという双方にとって合理的な取引形態です。消耗品や食品、日用品、部品類など、複数個まとめて購入されることが前提になりやすい商品を扱うECサイトのショップとは、とくに相性が良い施策といえます。単価が低い商品でも1注文あたりの金額を引き上げることができるため、ECサイトのなかでも幅広い商材で活用できる点も魅力のひとつとなるでしょう。
まとめ買いと混同されやすいECサイトの施策にセールや値下げがありますが、まとめ買いはどちらとも明確な違いがあります。セールや値下げは、すべての顧客に一律で安い価格にするため、利益率が下がりやすく、頻繁に実施するといつかまた安くなるという心理を生み出してしまうリスクが懸念されます。一方まとめ買いなら、一定数量を購入してくれる顧客への特典という位置付けのため、ECサイトショップ側の利益を守りながら、購買単価を引き上げる効果が期待できます。安売りのイメージをつけずに顧客にお得感を提供できるのは、まとめ買いならではの強みです。ECサイトの競争が激しくなるなかで、広告費を増やすだけで売り上げが伸びる時代ではなくなっています。新規顧客の獲得コストが上昇し続けている現状では、既存の顧客の購買単価を高めるまとめ買いは、コストをおさえながら売り上げを伸ばすための有効な手段として注目されている選択肢です。

◎まとめ買いがECサイトにもたらす効果
まとめ買いをECサイトに導入することで、ショップ側には客単価や在庫の回転率のアップやリピーター獲得といった、さまざまなメリットがうまれます。
ECサイトにおけるまとめ買いのもっとも直接的な効果は、客単価の向上です。通常であれば1〜2個しか購入しない顧客もECサイトでまとめ買いをするとお得という訴求があることで、購入数量を増やす動機づけになります。たとえば、平均購入数が3個の商品に10個以上で10%オフという設定を加えるだけで、一部の顧客が10個購入に切り替える可能性が高まります。仮に1個あたりの単価が下がったとしても、購入点数が増えることでECサイトの1回の注文金額は大きく伸びるケースが多いです。客単価が上がれば、ECサイトの広告費や送料といった固定コストを1注文あたりに分散できるため、利益率の改善にもつながることが期待できます。ECサイトで送料が1件あたり600円かかる場合、1,000円の注文と5,000円の注文では利益への影響が大きく変わります。注文金額が増えることで、送料の負担割合が相対的に下がり、期待できるのがECサイトのショップ全体の収益構造の改善です。価格帯を複数段階で設定することで、もう少し買えばお得になるという心理を利用して更なる購入点数の増加を促すことができます。
まとめ買いは、ECサイトにおける在庫管理の面でも有効な施策です。とくに季節消費や賞味期限のある商品、モデルチェンジが近い商品などは、在庫を抱えることがECサイト運営においての大きなリスクになります。そういった商品にまとめ買い価格を設定することで、1回の注文で多くの在庫を消化できる可能性が高まります。ECサイトの在庫の回転率が上がることで倉庫の保管コスト削減や廃棄ロスの提言といった副次的な効果を期待することも可能です。過剰な在庫はECサイトのキャッシュフローを圧迫するだけでなく、保管スペースの圧迫や管理工数が増える原因にもなります。まとめ買いを通じて在庫を計画的に消化する仕組みを作ることは、ECサイトの運営コスト全体をおさえる観点からも重要です。まとめ買いによって次回購入までの期間が空くのでは、と懸念されることもあります。しかし、使用頻度の高い消耗品や食品であれば、購入した商品を使い切ったタイミングで「また同じショップで購入しよう」という再購入につながりやすくなります。さらに、1度の購入数量が増えることで、在庫回転の安定化にもつながり、ECサイト側の在庫管理負担を軽減しやすくなります。
ECサイトで1度に大量購入した顧客は、またそのショップで買い物をする傾向にあります。1度このECサイトでまとめ買いをしてお得だった、使い勝手が良かったという満足感を持ってもらえれば、次回以降も同じECサイトで同じ行動をとることが期待できます。次回のまとめ買いの購入先としても同じショップを選んでもらいやすくなるため、リピーター獲得の大きなチャンスです。まとめ買いを会員限定の特典や一定の購入回数に達したお客さま向けの優待としてECサイトに設計することで、会員登録やリピート購入を促すきっかけとしても活用できます。まとめ買い価格は会員のみ適用という設定にすることで、ECサイトの会員登録のハードルを下げながら顧客情報を取得できるという実務的なメリットも期待できます。単なる値引きではなく、顧客とECサイトを通じて長期的な関係作りにつながる施策として活用することがまとめ買いを最大限にいかすポイントです。

◎ECサイトでまとめ買いを導入する際のポイント
まとめ買いをECサイトで実現する方法にはいくつかのパターンがあり、利用しているプラットフォームによって対応のしやすさが大きく異なります。ECサイトでまとめ買いを導入する際は、販売方法だけでなく、運用負荷やカスタマイズ性まで含めて検討することが重要です。もっともシンプルな方法は、10個セットの商品を通常商品とは別に登録し、まとめ買い価格を設定する方法です。既存のECサイトの仕組みをそのまま利用できるため、技術的なハードルは比較的低くなります。一方で、商品数が増えることで在庫管理や更新作業が複雑になりやすい点には注意が必要です。また、クーポンや割引コードを活用し、一定数量以上を購入した顧客に割引を適用する方法もあります。柔軟に運用しやすい反面、購入者がコードを入力する手間が発生するため、購入途中で離脱してしまう可能性もあります。
より本格的な方法としては、購入数量に応じて自動的に単価が切り替わる仕組みをECサイトへ組み込む方法があります。商品をカートへ追加するだけで、まとめ買い価格がリアルタイムに反映されるため、顧客側の操作負担を減らしながら、自然にまとめ買いを促進できる点が特徴です。ただし、この仕組みを実現するには、数量に応じて販売価格を制御できるシステム設計が必要となり、プラットフォームによっては大きなハードルになるケースもあります。とくにSaaS型ECサービスは、初期費用をおさえながら手軽に導入できるメリットがある一方で、細かな価格設定や柔軟なカスタマイズに制限がある場合があります。標準機能だけではまとめ買い施策に対応できないケースや、設定条件が限定されるケースも少なくありません。外部アプリを組み合わせることで実現できる場合もありますが、月額コストが増えやすい点や、アプリ同士の相性によって予期しない動作が起きるリスクには注意が必要です。また、プラットフォーム側の仕様変更によって、導入済みの機能に影響が出る可能性もあります。
一方で、ソースコードが公開されているオープンソース型のECプラットフォームであれば、ソースコードレベルでの柔軟なカスタマイズが可能なため、自社の販売方法や運用フローにあわせたまとめ買い機能を構築しやすい環境が整っています。まとめ買い施策を導入する際は、価格設定だけでなく、将来的な運用負荷や拡張性まで見据えて検討することが重要です。

◎まとめ買い施策を柔軟に実現できるEC-CUBE
国内シェアNo.1のEC構築オープンソースとして広く利用されている EC-CUBE は、豊富なプラグインと高いカスタマイズ性を備えていることから、まとめ買い施策を導入したいECサイトとの相性が良いプラットフォームです。2006年のリリース以来、3万5000店舗以上で導入実績があり、日本製ならではの自然な日本語対応や、350種類以上の拡張プラグインが多くのECサイト運営者から支持されています。
EC-CUBEでは、ECサイトを開発する専門知識がなくても、管理画面から直感的に操作しながら各種設定を進めやすい環境が整っています。ECサイトの運営担当者自身が設定や更新を行いやすい点も大きな特徴です。まとめ買い施策においては、同一商品を複数購入した際に販売価格を変更する設定にも対応しやすく、10個、20個といった数量単位で価格を調整する運用も行えます。また、タイムセールやクーポン施策など、ほかの販促機能と組み合わせながら柔軟に運用しやすい点も魅力です。
さらに、EC-CUBEのオーナーズストアには、顧客管理、販促、物流、決済など幅広いカテゴリで350種類以上のプラグインが用意されています。まとめ買い施策の導入だけで終わるのではなく、その後のショップ成長にあわせて機能を段階的に拡張しやすい環境が整っている点は、長期的なECサイト運用を考えるうえで大きな安心材料といえるでしょう。とくに、購入数量に応じた価格変更や、会員別価格、法人向け価格設定など、柔軟な販売戦略を実現したい場合には、カスタマイズ性の高いEC-CUBEのようなオープンソース型ECプラットフォームが選択肢のひとつになります。ただ、まとめ買い機能を追加するだけなく、自社の販売戦略にあわせたECサイトを構築しやすい点が、EC-CUBEの大きな強みです。

◎まとめ
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