EC-CUBEコラム
ECサイトの決済をスムーズにするゼウスとEC-CUBEを外部連携するメリット
EC事業の成功には、選択可能な安全で使いやすい決済システムの導入が不可欠です。しかし複数の決済手段を実装するには、高額な初期費用や複雑な開発作業が必要となるため、とくに中小企業の事業者にとって大きなハードルとなっています。ゼウスとEC-CUBEを連携させれば、コストをおさえつつ最適な決済環境の構築が可能です。この記事では、ゼウスとEC-CUBEそれぞれの特徴と連携で期待できるメリットについてご紹介します。
◎ゼウスは初期費用・月額0円からの安心決済
株式会社ゼウスは、国内決済代行業界の先駆けとして1994年11月に設立され、30年以上にわたり事業を展開してきた大手の決済代行会社です。決済サービスプロバイダとしてECショップやBtoB事業者向けに総合的な決済サービスを提供しているのがゼウスの特徴です。ゼウスの本社は東京都渋谷区にあり、現在では日本全国14,000サイト以上でゼウスの導入実績があり、個人事業から大手企業まで幅広い規模の事業者がゼウスを利用中です。
カスタマーサポート体制が充実していることがゼウスの強みで、24時間365日で有人対応のカスタマーサポートセンターを運営しています。ゼウスなら今日中に必ず間に合わせたいと考える重要な決済で、万一トラブルが発生した場合にも迅速な対応が可能です。ゼウスは事業者だけでなく実際にゼウスで決済を行うユーザーからの問い合わせに対しても、24時間体制で対応可能なため、決済処理のエラーなどによる顧客の購入キャンセルをゼウスが未然に防ぎ、購入タイミングを逃しません。ゼウスの契約者専用の窓口も設置されており、事業者が日々の運営の中で発生する金額変更のやり方や、契約内容を変更したいなどの不明点や課題に対してきめ細かなサポートも提供しています。ゼウスはHDIの国際基準にもとづき、専門の調査員が顧客目線でサービスを評価・格付けする制度であるクオリティ格付けにおいて、3年連続で最高評価の三つ星を獲得しています。ゼウスの高品質なサポート体制が第三者機関からも高い評価を受けており、業界トップクラスであることが客観的に証明されています。
サポート品質決済サービスにおいて重要なセキュリティ面では、クレジットカード業界における情報保護のための国際基準であるPCIDSSにゼウスが完全準拠しており、カード情報をゼウスが安全に取り扱っていることが保証済みです。ゼウスは情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISMS認証も取得しているため、安全な情報管理体制が整備され、ゼウスの組織全体として情報セキュリティ管理の徹底が行われています。ゼウスは、事業者が個人情報を適切に扱っていることを示す日本の事業者認定制度であるプライバシーマークも取得済みで、ゼウスの仕組みは個人情報保護の観点からも信頼できる体制です。ゼウスの技術面では、購入者のカード情報が加盟店サイトのサーバーを経由することなく、購入者のブラウザから直接ゼウスの決済センターに送信され、一時的な文字列に置き換わるトークン型接続方式を採用しています。加盟店側でカード番号を保持する必要がないため、情報漏洩リスクを大幅に軽減可能です。

◎日本発のECサイト構築システムEC-CUBE
株式会社イーシーキューブが開発するEC-CUBEは、インターネット上で商品やサービスを売買する日本のEC市場において大きな存在感を示すオープンソースのECプラットフォームです。月商1,000万円以上のネットショップ利用店舗数でEC-CUBEが2020年11月に1位を獲得し、2006年9月にEC-CUBEを公開してから日本のEC事業者を支え続けてきた信頼性の高いシステムとして知られています。EC-CUBEの最大の特徴は、オープンソースならではの自由なカスタマイズ性です。ベンダーロックインと呼ばれる特定のベンダー企業に依存することなく、事業者は自社のビジネスニーズに合わせてEC-CUBEでシステムを柔軟に構築・改修できます。
EC-CUBEのセキュリティ面の特徴は、アプリケーション、環境、人という3つの側面から包括的な安全対策が行われている点です。アプリケーションでは、EC-CUBE本体のソースコードでの脆弱性対策が継続的に実施されています。定期的にEC-CUBEのセキュリティアップデートを行うことで、新たな脅威にも迅速に対応できる環境を構築可能です。環境面では、EC-CUBEを稼働させるサーバーの環境やネットワーク構成に関する推奨設定などを提供しています。SSL・TLS通信やファイアウォール設定、データベースのアクセス制御など、EC-CUBEでシステム全体を守るための環境構築を支援していることも特徴です。人の面では、EC-CUBEを運営する事業者や開発者向けに運用ガイドラインを整備し、EC-CUBEの脆弱性情報を共有したり、セキュリティ性の高いカスタマイズ方法を提供したりすることで、人的要因によるセキュリティトラブルを防ぐための教育や啓蒙活動を行っています。
最新版のEC-CUBE4.3は、最初のEC-CUBE4.0から14回のバージョンアップを経て誕生しました。この間に1,000件以上の機能追加・改善・不具合修正が実施されており、EC-CUBE全体としてシステムの安定性と使いやすさが大幅に向上しています。EC-CUBE4.3の主な新機能としては、2023年10月から導入されたインボイスや改正特商法に対応するため、消費者庁が求める厳しい表示ルールをクリアできる最終確認画面が追加されました。新着商品の動的表示にも対応したため、サイトを訪れたユーザーや時間帯の違いで自動的に表示内容が変化し、ユーザーの関心や購買意欲をさらに高められます。Googleアナリティクス機能も利用できるようになり、データにもとづくECサイトの現状把握、問題点の発見、改善策の立案が可能になりました。

◎ゼウスとEC-CUBEを連携するメリット
ゼウスの決済プラグインをEC-CUBEに導入することで、複数の決済手段の導入がスムーズに行え、顧客の利便性向上と売り上げ拡大を実現できます。EC-CUBEでシステム開発の負担を最小限におさえながら、顧客が安心して手軽に決済できる環境を構築できる点が最大の魅力です。
ゼウスのEC-CUBE向け決済プラグインは、全ての決済サービスにおいて初期費用・月額費用が完全無料です。クレジットカード決済・後払い決済・銀行振込決済・コンビニ決済といった主要な決済手段をゼウス導入時のコスト負担なく利用開始できます。従来では、複数の決済手段を導入する場合、各決済サービスごとにWEBや月額固定費が発生するのが一般的でした。ゼウスのEC-CUBE向けプラグインではこれらのコストが一切かからず、EC-CUBEもダウンロードは無料で可能なため、とくに開業したばかりの小規模事業者や個人事業主にとって、固定費の削減は大きなメリットとなります。EMV3-Dセキュアをはじめとするセキュリティなどの各種オプション機能もゼウスなら無料で使用可能です。通常なら追加料金が発生することの多い機能を追加コストなしで利用できることは、大きな価値があります。ゼウスの決済手数料は3.9%と業界最安値に設定されており、取引規模の大きい法人間取引でもコスト効率の高い運用が可能です。
ゼウスのEC-CUBE向けの決済プラグインは、EC-CUBEのオーナーズストアからダウンロードするだけで、複雑なシステム開発や改修作業を行うことなく決済機能を実装できます。ゼウスでは本人認証サービス、独自の屋号の設定、定期購入、ECサイトのリピーター向けのクイック決済機能など、EC運営に必要な機能が全て標準装備されていることが特徴です。これらの機能を個別に開発する場合、相当な時間と労力が必要ですが、ゼウスのプラグインを利用すれば、全てを一括でスムーズに導入できます。ゼウスのプラグインのインストールと基本設定だけで決済サービスの最適化が実現し、充実した支払いプラットフォームの整備が可能です。クレジットカード決済においてもゼウスではトークン型の接続方式を採用しているため、事業者側でクレジットカード情報を管理する必要がなく、クレジットカード情報保護のための国際的な統一基準であるPCIDSSなどに対応する手間やコストも省けます。
EC-CUBEという国産オープンソースとゼウスという国内決済代行のパイオニアの組み合わせは、日本のEC市場に最適化された決済環境を提供可能です。なかでもゼウスの後払い決済は、クレジットカードを持たなかったり、使用を避けたりする顧客に対して有効な決済手段になります。ゼウスの後払い決済は商品到着後に支払う後払い方式でありながら、未回収リスクは全てゼウスの負担になるため、EC事業者は安心して販売機会を広げることが可能です。従来の後払い決済で一般的だった払込表郵送ではなく、ゼウスはコンビニ支払い用の電子バーコードをメールで通知するペーパーレス方式を採用しているため、購入者の利便性が高く、支払い完了までのスピードも向上しやすくなります。ゼウスの決済手数料は3.9%、請求処理料は160円という明確な料金体系で、コストの予測がしやすいことも特徴です。高額取引が多いBtoB事業のために、業界最安値水準の決済手数料2.45%のプランが用意されているのもゼウスの強みです。

◎まとめ
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