EC-CUBEコラム
ECサイト業務を効率化する!KintoneとEC-CUBE連携のメリット
ECサイト運営を行う企業において、業務の効率化に悩む経営者の声を多く聞きます。適切な在庫管理や運営側と物流拠点との連携は、過剰在庫や不要なコミュニケーションを削減し、業務全体の効率化を実現します。ECサイト運営における業務の効率化を目指すには、プログラミング不要で簡単に業務改善ツールを開発できるKintoneと、カスタマイズの自由度が高いEC-CUBEの組み合わせがおすすめです。この記事では、KintoneとEC-CUBEそれぞれの特徴と連携するメリットをご紹介します。
◎ノーコードで業務改善ツールを構築できるkintone
Kintoneとは、サイボウズ株式会社の提供するクラウド型の業務改善ツールです。Kintoneはプログラミング不要で利用でき、自社の業務改善や効率化を実現するアプリを開発・運用できることから注目を集めています。ドラッグ&ドロップといった直感的な操作が可能で、思いついた業務改善内容を即座に反映できるのがKintoneの特徴です。Kintoneは、アプリの開発や拡張を開発会社に頼らず自社で簡単に行えるため、事業の変化に柔軟かつ迅速に対応できることが強みです。Kintoneは、卸売業や製造業、情報通信業など、業界や業種のさまざまな企業で導入されており、2023年時点での年度別導入・利用者数の推移は30,000社以上と、開発や利用のしやすさから人気の高いサービスです。
Kintoneの基本機能には、コミュニケーション機能やデータベース機能が搭載されています。そのため、業務改善に留まらず、アプリ上でコミュニケーションを取ったり、データの蓄積や管理が行えるのもメリットです。Kintoneでは、レコードという単位で業務データを管理しています。各レコードにはコメント欄が搭載されており、メンション機能やリマインダー通知を利用してコミュニケーションを図ることができて便利です。Kintoneではほかにも、スペースと呼ばれるチャット形式のスレッドをチームごとに作成したり、取引先向けにゲストスペースを用意してプロジェクトを行う企業間のコミュニケーションの場を設けることもできます。Kintoneのデータベース機能では、膨大な業務データの管理が可能です。既存のExcelやCSVファイルをアプリに取り込むこともできるため、手軽にデータが移行が行えます。データは統一したフォーマットで管理したり、蓄積したデータの一覧表示や条件の絞り込み、グラフ化などさまざまな方法で利用できます。リアルタイムでデータがグラフに反映されるため、分析時にデータをまとめ直す手間を防ぐこともできて効率的です。
Kintoneでは、部署や業種別に100以上のサンプルアプリが用意されており、自社に必要なアプリを選び、プラットフォーム上でドラッグ&ドロップすることで利用が開始できます。Kintoneのサンプルアプリには、受注金額や顧客管理のできる案件管理機能やタスク管理、お問い合わせ管理機能などが搭載されています。アプリは、自社の業務フローに合わせて設定やデザインを変更可能です。Kintoneでは、AIとチャット上で対話をしながらアプリが作成できます。自社の課題や改善したい業務内容を伝えることでAIが適切なアプリ名を提案してくれるため、アプリの開発がはじめてでもスムーズに利用が開始できます。
外部サービスとの連携や、社内の基幹システムとの連携が行えるのもKintoneの特徴です。Kintoneでは300種類以上のプラグインサービスを設けているため、機能の拡張により基本機能に加えてより多くの機能を利用できます。Kintoneを利用するうえで生じた新たな課題にも、拡張機能を用いることで柔軟に対応できるようになります。
◎カスタマイズ自由でオリジナルのECサイト制作が可能なEC-CUBE
EC-CUBEとは、株式会社イーシーキューブが開発を行う、純国産のECプラットフォームです。EC-CUBEは国内のECサイトで利用率No.1のプラットフォームで、業界や業種問わず多くのECサイト構築で利用されています。EC-CUBEはオープンソース型のプラットフォームのため、一般に公開されているソースコードをサーバーにダウンロードすることで、誰でもECサイトの構築が開始できます。EC-CUBEはECサイトの構築に必要な商品管理、注文内容確認ページ、お問い合わせフォームなどの基本機能が揃っており、インストールするだけですぐに利用が可能です。基本機能による利用であれば、初期費用・月額費用ともに無料です。まずは基本機能だけを利用してECサイトを制作し、事業の成長に合わせて必要な機能を追加するなど、スモールスタートができるのもEC-CUBEのメリットです。
EC-CUBEの大きな特徴は、カスタマイズの自由度の高さです。EC-CUBEでは、拡張プログラムであるプラグインを利用することで簡単にカスタマイズが可能です。他社との差別化を図るECサイトのオリジナルデザインはもちろん、カート機能、決済機能、管理画面など、あらゆる要素をカスタマイズできます。ソースコードも自由に改変できるため、カスタムオーダーや定期販売といった特殊な販売形態にも対応可能です。
サポート体制が手厚いのもEC-CUBEの特徴です。国産のオープンソースであるEC-CUBEは、国内に利用者が多く、公式情報を含めてすべて日本語で情報収集が行えます。EC-CUBEでは開発者向けのドキュメントサイトや、よくある質問をまとめたサポートサイトが用意されています。開発者コミュニティも充実しており、利用者同士で質問や交流が行えるほか、勉強会やセミナーへの参加も可能です。も開催されています。開発者向けのコミュニティではトラブル発生時の情報交換も活発なため、はじめて自社でECサイトを開発する場合でも、開発や運用における問題解決がしやすいのもEC-CUBEのメリットです。
◎kintoneとEC-CUBEを連携するメリット
KintoneとEC-CUBEを連携するなら、ECサイト運営における業務の効率化を図り、物流拠点や倉庫を含めたスムーズな情報共有を実現します。
EC-CUBEとKintoneを連携するメリットのひとつに、ECサイト運営における商品や在庫管理を一元化できる点があげられます。EC-CUBEとKintoneを連携すると、EC-CUBEで商品を販売した際にKintone側の在庫状況が自動で更新されるようになります。在庫が一定数を下回るとアラートを出すこともできるため、在庫管理が行いやすいのがメリットです。Kintone側で変更した在庫数もEC-CUBEで反映されるため、せっかく注文を受けたのに実は在庫がなかった、といった販売機会の損失を防ぐことができます。在庫の適切な管理は、過剰在庫を防ぎ、コスト削減にもつながります。
EC-CUBEとKintoneを連携することで、受注から発送、カスタマーサポート対応まで、ECサイト運用全般における業務の効率化を図ることができます。EC-CUBEとKintoneを連携すると、Kintoneで受注から商品の出荷まで、受注作業の流れを登録し、各作業行程に担当者やタスク内容の割り当てが可能となります。ることができます。受注時や出荷依頼の指示はKintoneから自動送信されるため、各作業担当者がメールなどでひとつずつ依頼を行う必要はありません。ECサイトの受注作業における作業時間を大幅に削減できるほか、出荷依頼漏れやヒューマンエラーの防止にもつながります。Kintoneで各作業の進捗や、誰がどの作業を行っているかも確認できるため、作業の進捗が追いやすく、管理もしやすいというメリットもあります。また、ECサイト運営における受発注書類や出荷依頼書はすべてKintone上でデジタルで管理されるため、ペーパーレス化やコスト削減にもつながります。
EC-CUBEとKintoneの連携により、複数の部門や拠点においてもリアルタイムで情報が共有され、コミュニケーションがスムーズに行えるようになります。Kintoneでは、コミュニケーション機能が充実しており、チャット形式のスペースや、各業データであるレコードごとにコメント機能を用いた情報の共有や指示出しが可能です。作業担当者が複数人にわたる場合でも引継ぎが行いやすくなるほか、作業の属人化を防ぐこともできます。Kintoneではモバイルアプリも提供しているため、物流拠点や倉庫といったオフィス以外の拠点でも作業担当者は簡単に情報の確認や共有が行えて便利です。
EC-CUBEとKintoneを連携することで、ECサイト運営におけるマーケティング活動の促進も行えます。Kintoneでは、EC-CUBEで商品を購入したユーザーの購入履歴や地域、年齢といった情報をセグメント化することが可能です。過去の購入頻度や購入商品も分析できます。EC-CUBEでは、商品の購入に応じてポイントが付与されるポイント機能やクーポン機能などが充実しています。Kintoneで蓄積させた顧客情報を用いてキャンペーン通知やメールマガジンの自動配信を行うなら、販売促進につながります。Kintoneでは、キャンペーンの効果を集計・分析できるほか、各データは部門間でも自由に共有できるため、迅速な意思決定も可能となります。
◎まとめ
まずはお気軽に!
相談してみたい!話を聞いてみたい!