◎広く支持されているSTORESとは

STORESとは、STORES株式会社が提供する国産のSaaS型ECサイト構築プラットフォームです。STORES株式会社は、初心者でも簡単にネットショップを開設できるサービスを展開しています。STORES株式会社が提供するSTORESは、日本国内で多くの個人事業主や小規模事業者に利用されています。STORESは、シンプルな操作性と直感的なUI（ユーザーインターフェース）が特徴です。また、STORESは登録から最短数分でショップを公開できる点も利便性が高いです。

STORESが採用するSaaS型（Software as a Service）とは、インターネットを通じてクラウド上で利用する形態のサービスを指します。STORESはSaasにより専用のアプリケーションやソフトウェアをインストールする必要がありません。ブラウザさえあればPC、スマートフォン、タブレットからいつでもどこでもSTORESのサイトにアクセスが可能です。これにより、場所やデバイスに制約されることなくSTORESでのショップ運営ができます。

STORESの料金体系は無料プランから有料プランまで幅広く用意されています。そのためSTORESのユーザーのビジネス規模やニーズに応じた選択が可能です。STORESの無料プランでは初期費用や月額料金が発生せず、手数料のみで運用できるため、これからネットショップをはじめる人におすすめです。また、STORESは、年に数回の自動アップデートを通じて、STORESのユーザーが最新の機能やセキュリティを受けられる仕組みも整っています。さらに、STORESはオムニチャネル対応を視野に入れたサービス設計が特徴です。たとえば、SNS連携機能を利用してInstagramやXから商品を宣伝し、STORES上での販売につなげることができます。キャッシュレス決済への対応もSTORESの強みで、時代のニーズに応えた柔軟な販売方法が揃っています。一方で、STORESは初心者向けに特化しているため、高度なカスタマイズや複雑な機能を求める場合には不向きといえます。

◎STORESとEC-CUBEを徹底比較

STORESとEC-CUBEは、どちらも日本製のECサイト構築プラットフォームとして広く利用されています。必要な情報を日本語で容易に収集でき、操作性のよさやサービスの信頼性において高い評価を得ていますが、STORESとEC-CUBEのサービス形態や機能面は大きく異なります。STORESとEC-CUBE、それぞれの利用目的や事業規模に応じた適切な選択が重要です。

◯導入コストの比較

STORESは初期費用が不要で、無料プランから手軽に利用を開始できる点が大きな魅力です。STORESの場合有料プランも月額1,980円からと比較的安価で利用でき、運営コストを抑えながらネットショップをスタートしたい個人事業主や小規模事業者に適しています。EC-CUBEはオープンソース型で、基本機能が無料で利用可能です。しかし、EC-CUBE利用時はサーバー費用や必要に応じてカスタマイズ費用が別途発生するため、一定の初期投資が必要です。とくに、EC-CUBEでデザイン変更や高度な機能追加を行う場合には、開発コストが必要です。ただし、EC-CUBEを使えば事業の成長に応じた柔軟な運営ができるので、STORESと比較するとコストパフォーマンスに優れています。

◯柔軟性の比較

STORESは、あらかじめ用意されたテンプレートを活用することで、短時間で体裁が整ったショップデザインができます。とくに、ITスキルに自信のない初心者にとって、STORESは手軽で使いやすい設計です。ただし、STORESでテンプレートの範囲を超えるデザイン変更をしたい場合には制約があります。EC-CUBEでは、70種類以上のデザインテンプレートに加え、オリジナルデザインを自由にカスタマイズすることが可能です。ブランドのイメージを重視し、独自性の高いサイトを構築したいユーザーにとって、EC-CUBEは細かいニーズに対応できます。

◯SEOと集客力の比較

STORESは、基本的なSEO対策が標準機能として備わっており、SNS連携を活用した集客が得意です。InstagramやXといったSNSで商品をPRしやすく、オンラインでの集客をはじめたいユーザーにはSTORESが適しています。STORESと比較してみると、EC-CUBEではページごとにSEO設定が可能で、検索エンジン経由の流入を重視したいユーザーに向いています。また、専用プラグインを利用することで、広告運用やリターゲティング施策を強化できるため、本格的な集客戦略を展開することが可能です。SEO機能の自由度という観点では、STORESよりもEC-CUBEが優れています。

◯商品管理機能の比較

STORESでは、商品登録が比較的シンプルで、初心者でも簡単に画像のアップロードや在庫管理を行うことが可能です。ただし、STORESはバリエーション設定や詳細な商品情報の登録においては限界があります。EC-CUBEは、STORESよりもサイズやカラーなどのバリエーションが多く、詳細な商品説明や複数画像の登録も可能です。また、CSVファイルを使った商品データの一括登録や更新機能を備えているため、大量の商品を効率的に管理できます。EC-CUBEが持つ商品管理機能は、とくに商品数が多い事業者や規模の大きな事業に適しています。

◯決済機能の比較

STORESは、クレジットカードやPayPayなどの主要な決済手段を簡単に導入でき、キャッシュレス決済を重視する事業者に適した設計です。EC-CUBEは「EC-CUBE Payment Plus」を利用することで、多様な決済方法を柔軟に設定可能です。たとえば、手数料の設定や支払い条件を自由に調整でき、事業やユーザーのニーズに応じた決済環境を構築することができます。決済手段の豊富さから、EC-CUBEはSTORESよりも多様なビジネスモデルに対応できるプラットフォームです。

◯拡張性の比較

STORESは、シンプルで使いやすい機能が揃っていますが、事業規模が拡大するにつれて、大幅な機能拡張には対応が難しい場合があります。EC-CUBEは350種類以上のプラグインを利用することで、ECサイトの機能を自由に拡張できます。たとえば、会員限定セール機能や複数店舗管理機能を追加することで、事業の成長に伴って対応可能です。また、オープンソースの特性をいかし、独自のシステム連携や専用機能の開発を行うことで、STORESでは対応が難しいさらに高度なサイト運営を実現できます。EC-CUBEの拡張性の高さは、成長志向のある事業者にとって大きなメリットです。

◎ECサイト構築のプラットフォームはEC-CUBEが最適

EC-CUBEは、2006年にリリースされた国内初のオープンソース型ECサイト構築プラットフォームです。株式会社イーシーキューブによって提供され、累計180万ダウンロードを超える実績を誇ります。無料で基本機能を利用できるため、初期コストを抑えて高品質なECサイトを構築できる点が大きな魅力です。

オープンソース型の特性をいかし、EC-CUBEは自由度の高いカスタマイズが可能です。前述したように、テンプレートやプラグインを活用することで、業種やニーズに合った機能やデザインを簡単に追加できます。これにより、独自のブランドイメージを反映したECサイトを構築できるため、競合との差別化を図ることができます。また、オリジナルの機能を開発することも可能で、成長に伴う事業の変化や新しいマーケティング施策にも柔軟に対応できます。

データ管理の自由度もEC-CUBEの大きな特徴です。EC-CUBEは、ほかプラットフォームとは異なり、販売データや顧客情報を自社で直接管理できるため、システムベンダーに依存することなく運営できます。これにより、顧客の購買行動を深く分析し、オムニチャネル戦略やターゲットマーケティングを効果的に実施することが可能です。EC-CUBEは、サポート体制が充実している点も多くの事業者に選ばれる理由です。EC-CUBEの公式サイトにはわかりやすいマニュアルやFAQが用意されており、トラブル時にも安心して対応できます。さらに、日本語対応のコミュニティフォーラムでは、EC-CUBEの開発者やユーザー同士の情報交換が活発に行われており、最新の情報やノウハウを得ることができます。

コストパフォーマンスや拡張性、データ管理の自由度、サポート体制が充実しているEC-CUBEは、事業の成長を支える理想的なプラットフォームとして評価されています。とくに、中規模以上の企業や、自社に合わせた独自のECサイトを構築したい事業者に最適です。

◎まとめ

STORESは、初心者が扱いやすいSaaS型プラットフォームとして手軽に利用できますが、拡張性に限界があります。EC-CUBEはオープンソース型の特性をいかし、高いカスタマイズ性とコストパフォーマンスを提供します。EC-CUBEを活用したECサイト構築なら、EC-CUBE認定パートナーであり、神奈川県内で最高ランクを誇る当社へお気軽にご相談ください。