EC-CUBEコラム
ShopifyとEC-CUBEの違いを徹底解説!EC-CUBEが選ばれる理由
ShopifyとEC-CUBEは、どちらもECサイト構築プラットフォームとして人気の高いサービスです。しかし、海外発のShopifyと国産のEC-CUBEには多くの違いがあるため、それぞれの特徴を理解した上で、自社のニーズにあったプラットフォームを選択することが大切です。この記事では、ShopifyとEC-CUBEをカスタマイズ性・機能面・コスト面・サポート体制で比較し、EC-CUBEが選ばれる理由をご紹介します。
◎世界170ヵ国以上で利用されるShopifyとは
Shopifyは、カナダ発のECサイト構築プラットフォームです。世界170ヵ国以上で利用され、Shopifyを利用して開設されたECサイトは数百万店舗を誇るなど、世界中で人気のサービスです。2020年に日本法人としてShopify Japan株式会社が設立され、日本国内でも多く利用されています。
Shopifyには、ECサイトを運用する上で必要な商品管理・決済・配送・分析機能が標準機能として備わっており、申し込み後すぐにECサイトの構築が開始できます。Shopifyはクラウド型(SaaS型)のサービスのため、セキュリティやアップデートの管理はすべてShopify側で行われ、常に最新のサービスが自動でアップデートされます。ユーザー側でセキュリティ対策やアップデート作業を行う必要がないため、コストをおさえて気軽に運用を行うことが可能です。Shopifyには、実店舗のPOSシステムとも連携ができるShopify POSと呼ばれる販売チャネルもあり、売上データや在庫状況をオンライン・オフラインで連携することもできます。
Shopifyの標準機能は多言語や多通貨、海外発送にも対応しており、越境ECへの対応も可能です。AmazonやeBayなど海外大手ECとの連携ができるほか、海外で利用される決済手段にも対応しているため、海外展開がしやすいのがShopifyの大きな特徴といえるでしょう。Shopifyはマルチチャネルプラットフォームのため、Instagram・FacebookやPinterestといったSNSの複数のチャネルで商品販売を行うこともできます。Shopifyでは、テーマと呼ばれるデザインテンプレートを用いることで、専門的な知識や技術がなくても簡単にECサイトのデザインが変更できます。Shopifyには100種類を超えるテーマが用意されており、無料・有料のものから選択が可能です。業界別のおすすめテーマから、自分のビジネスにあったテーマを選ぶこともできるため、手軽にECサイトの構築ができます。
◎ShopifyとEC-CUBEの徹底比較
ASP型のShopifyとオープンソース型のEC-CUBEには、それぞれカスタマイズ性・機能面・コスト面・サポート体制などに違いがあります。
◯カスタマイズ性の比較
EC-CUBEは、カスタマイズの自由度が非常に高いことが特徴です。EC-CUBEでは、ショッピングカート内・会員画面・管理画面など、ShopifyやほかのECサイト構築プラットフォームで編集できない箇所まで編集できます。EC-CUBEのデザインは、無料・有料のデザイテンプレートから選択ができることに加え、既存のデザインテンプレートを使わずに自社でオリジナルのテンプレートを作成することも可能です。Shopifyでは実現が難しいデザインや販売形態も、EC-CUBEでオリジナルのデザイテンプレートを作成することで実現が可能となります。EC-CUBEでは、社内の基幹システムなど、外部システムとも連携ができます。オリジナルのECサイト構築と同時に、自社の業務効率化を実現できる点はビジネスにとって大きなメリットといえるでしょう。
Shopifyは、直感的なカスタマイズが可能です。Shopifyを用いたデザインカスタマイズ時は、デザインプレートを無料・有料のものから選び、ドラッグ&ドロップするだけで簡単にカスタマイズができます。Shopifyのカスタマイズは、操作が簡単でデザインに関する知識がなくてもカスタマイズができるため、ECサイトでビジネスをはじめてみたいという個人でも利用がしやすいサービスです。デザイテンプレートの数は、Shopifyの方がEC-CUBEよりも多く用意されています。より独自性の高いデザインを行いたい場合は、Shopifyのテンプレート言語を理解してコーディングを行う必要があります。
◯機能性の比較
ShopifyもEC-CUBEも、ECサイト構築に必要な標準機能が備わっていますが、EC-CUBEは純国産のシステムため、日本国内のビジネス事情に対応した機能が充実しています。EC-CUBEでは、商品を配送する際の配送時間の指定や、運送業者との連携が可能です。また、商品の購入額に応じてポイントが付与されるポイント機能や代金引換など、日本のEC市場でよく利用される機能が備わっています。EC-CUBEでは、そのほかにもユーザーが気に入った商品をECサイト上でお気に入り登録することや、商品購入時に利用したクレジットカード情報を次回以降も利用できるように保存する機能、自動返信メール機能を備えているほか、請求書のカスタマイズなどにも対応可能です。
Shopifyはカナダ発、世界中で利用されているシステムのため、多言語や他通貨への対応が基本機能として備わっており、越境ECにも対応可能です。Shopifyでは、海外での商品販売に特化したアプリもリリースされているため、海外での事業展開を行いたい場合に非常に便利です。EC-CUBEでも多言語・他通貨への対応は可能ですが、コードの編集が必要となります。また、Shopifyでは分析レポート機能が充実しています。FacebookやInstagram・XなどのSNSとの連携も可能なため、さまざまなチャネルを通して集客を行い、日々分析を行いながら、新規顧客やリピーターの獲得に向けたマーケティング戦略の立案に役立てることができます。EC-CUBEに標準機能として搭載されている、ポイント機能やカートのカスタマイズ機能はShopifyの標準機能としては搭載されていないため、利用する際は有料となります。
◯コスト面の比較
EC-CUBEでは、ダウンロード版とクラウド版の2つのプランを用意しています。ダウンロード版は、初期費用と月額費用が無料で利用できますが、サーバー保守やセキュリティ対策は自社で手配する必要があります。EC-CUBEのクラウド版は、初期費用が70,000円、月額費用は49,800円から84,800円と設定されています。EC-CUBEのクラウド版にはサーバー管理やセキュリティ対策が含まれており、自社サーバーを用意する必要がありません。クラウド版では、販売額が月間300万円を超過すると月額費用49,800円に超過分×0.5%の金額が上乗せされますが、1,000万円を超過すると月額費用が84,800円で固定となります。ビジネス規模の拡大後もコストを一定におさえることができるほか、予算の見通しが立てやすくなります。EC-CUBEを用いたECサイト構築を専門業者に依頼する場合は、事前に見積りを取得し、構築費用を初期費用をして見込んでおく必要があります。
Shopifyは、初期費用は無料・月額費用は利用するプランによって異なります。Shopifyの月額プランは、小規模ビジネス向けのベーシックプラン・中規模ビジネス向けのスタンダードプラン・大規模ビジネス向けのプレミアムプランの3種類が用意されています。月額費用はそれぞれ、ベーシックプランで4,850円、スタンダードプランで13,500円、プレミアムプランは58,500円です。Shopifyは、利用するプランによって登録できる在庫拠点数や利用できるスタッフアカウント数、分析レポート内容に違いがあり、これらの上限数を増やすには追加費用がかかります。Shopifyで利用できる標準機能自体に、プランによる違いはありませんが、クーポン配信・在庫切れの通知機能などを利用する場合は、有料となります。
◯サポート内容の比較
純国産のサービスであるEC-CUBEは、公式情報や関連情報がすべて日本語で提供されています。EC-CUBEには、管理画面や運用に関するマニュアル・開発者向けのドキュメントやセミナーが用意されているほか、EC-CUBEの利用者同士で情報交換ができるコミュニティもあるなど、サポート体制が充実しています。EC-CUBEを用いたECサイト構築・運用保守は、EC-CUBEの公式パートナーであり、インテグレートパートナーと呼ばれる専門業者に依頼を行うことも可能です。インテグレートパートナーは、EC-CUBEから先行してセキュリティ対策などに関する情報を受け取っているほか、定期的に講習会にも参加しており、安心してサポートを受けることができます。
Shopifyはカナダ発のサービスのため、基本的に公式情報はすべて英語です。Shopifyでは、Shopifyヘルプセンターを用意しており、ShopifyでECサイトを構築・運用する上での困りごとへの回答をチュートリアル動画や記事、よくある質問から探すことができます。Shopifyでも、利用者同士での交流ができるShopifyコミュニティが用意されています。また、ShopifyでのECサイト構築・運用をShopifyパートナーに依頼することも可能です。ただし、Shopifyから認定されているShopify Expertsは基本的に英語での対応となるため、注意が必要です。自社のECサイト運用担当者に英語への苦手意識がある場合は、英語での情報収集や、やり取りは大きな負担となるほか、万が一のシステムトラブル時に迅速な対応ができるかがリスクともなりえます。
◎国内ビジネス向けのECサイト構築ならEC-CUBEが最適
EC-CUBEは独自性が高く、オリジナルのECサイトを構築して競合他社との差別化を図ることができます。自社やターゲットユーザーのニーズに合わせて、ECサイトのデザインやあらゆる機能を自由にカスタマイズできる点は、EC-CUBEの大きな特徴です。EC-CUBEで構築したECサイトは、自社の資産となります。EC-CUBEは純国産のため、日本の商習慣に合った機能が充実しています。配送時間の指定やECサイトで利用できるポイント機能や、割引クーポンの機能が基本機能として搭載されており、無料で利用ができます。公式情報もすべて日本語のため、問い合わせや情報収集が行いやすいというメリットもあります。
EC-CUBEは初期費用・月額費用ともに無料で利用ができるため、まずは標準機能を用いてECサイトをはじめてみたいという企業にもおすすめです。イニシャルコストとランニングコストが明確なため、予算の見通しが立てやすく、ビジネス拡大後のコストも一定におさえることができます。
EC-CUBEでオリジナリティの高いECサイト構築を行うには、専門知識や技術が必要となるため、専門業者への依頼を行いましょう。自社のECサイト構築の目的や理想のイメージを専門業者とすり合わせることで、クオリティの高いサイト構築が実現できます。EC-CUBEには認定パートナー制度があり、EC-CUBEに関する知見やノウハウの豊富な専門業者に、ECサイトの構築から運用保守までを依頼することが可能です。EC-CUBEの認定パートナーは、EC-CUBEから先行してセキュリティに関する重要なアップデートなどを受け取っているほか、講習なども受講しているため、安心して依頼ができます。
◎まとめ
EC-CUBEはShopifyと比較して、カスタマイズ性に優れており、ターゲットユーザーのニーズや自社の業務フローに合わせたオリジナルのECサイトを構築することができます。EC-CUBEでは、日本の商習慣に対応した配送機能やポイント機能も充実しているため、ユーザーの顧客満足度を高め、売上の向上につなげることができます。EC-CUBEを用いたECサイト構築のご相談は、神奈川県最上位ランクのEC-CUBE認定パートナーである当社まで、お気軽にお問い合わせください。