ECサイトにおいてビジネス成果をあげるために欠かせない戦略のひとつが、ECサイトのUXの見直しと改善です。ECサイトのデザインや操作性を向上させることで、ユーザーはストレスなく購入できます。この記事では、ECサイトにおけるUXの重要性と、EC-CUBEを用いたUX改善のポイントをご紹介します。

 

オンライン需要の高まりを受けて、ECサイト市場は拡大を続けています。さまざまな業界の数多くの企業がECサイトを運営し競争がますます激しくなっている現在、自社のECサイトをいかに差別化し顧客を惹きつけるサイトにできるかが、ECサイトにおけるビジネス成功のカギとなるのです。こういった取り組みに効果的な対策のひとつが、ECサイトのUX改善です。UXは、ユーザーエクスペリエンスを略した言葉で、ユーザーがサービスや商品を通して得られる体験のことをいいます。ECサイトを利用したユーザーが、ショッピングを快適に楽しみ使いやすいと感じることができるECサイトほど、UXの質が高いといえます。直感的に操作できるわかりやすさと使いやすさ、魅力的なデザインを備えたECサイトはUXを大きく向上させます。

 

UXと似ている言葉に、UIがあります。UIはユーザーインターフェースの略で、ユーザーの目に触れユーザーとサービスをつなぐものを指します。ECサイトのUIであれば、ユーザーが操作する画面やキーボード、マウス、タッチパッドなどもUIに含まれます。UIはUXの質を左右するひとつの重要な要素です。操作しにくい画面のECサイトを利用して、途中で操作に疲れて購入をやめてしまった、などという経験がある人が多いように、UIの質が悪いとUXの評価は低くなります。反対にUIの質が高ければUXの評価が高まりやすくなるのです。

 

ECサイトのUX改善は、顧客満足度が向上します。直感的にわかりやすく、魅力的なデザインで使いやすいECサイトは、UXの質が高く顧客満足度が向上します。顧客満足度が向上すると、ECサイトへのリピート訪問やリピート購入が増えるほか、よい口コミが増えることで新規顧客の獲得にもつながります。ECサイトのUX改善を行うと、コンバージョン率（CVR）が向上します。ECサイトのコンバージョン率とはアクセス数に対する商品購入者の割合のことで、ECサイトの成果を左右する重要な要素です。UXを改善することで、ユーザーが目的とする商品に辿りやすくなり、ストレスなく購入までの操作が行えます。ECサイトのUX改善には、ブランドイメージ向上というメリットもあります。UXの質が高いECサイトで満足度の高いショッピング体験をしたユーザーは、ポジティブなブランドイメージを抱き、ブランドや企業への信頼感が高まります。ブランドイメージが向上すると、長期的な顧客関係が見込めることに加え、価格競争にも強くなることが期待できます。

 

国産オープンソースであるEC-CUBEは、これまで35,000店舗以上で導入されており、国内シェアトップを誇る人気の高いECプラットフォームです。カスタマイズ性が高いことが最大の特徴であり、オープンソースゆえにコストをおさえて独自性の高いECサイトを構築することができます。EC-CUBEでは、カスタマイズや豊富なプラグインを活用することで、商品一覧からカート機能、管理画面にいたるまであらゆる機能やデザインを自由に変更可能です。自社に合った機能やこだわりのデザインで、使いやすくわかりやすいECサイトを追求できるEC-CUBEは、UX改善にも強く魅力的なECプラットフォームです。

 

カスタマイズ性が高いEC-CUBEは、ユーザー目線であらゆる機能やデザインを柔軟にカスタマイズすることができ、レスポンシブデザインによるマルチデバイスへの対応やパフォーマンス面も安心です。ECサイトのUX改善の取り組みは、継続が大切です。運用後も定期的な解析を行い、UXをさらにブラッシュアップしつづけることが重要です。EC-CUBEを活用して、ポイントをおさえたECサイトのUX改善に取り組むことで、UXの質を大きく向上させ顧客満足度の向上につながります。

 

EC-CUBEを活用することでECサイトのUXの質を大きく向上させます。EC-CUBEを活用したECサイトのUX改善において、重要視すべきポイントはいくつかあります。優先順位をつけて改善を行い、分析・解析することも大切です。

○メニュー構成の最適化

ECサイトのUXにおいては、メニュー構造や配置、ボタン位置などがわかりやすく、ユーザーが迷うことなく操作できることがきわめて重要です。EC-CUBEの高いカスタマイズ性をいかし、メニュー構成を自由自在に調整することができます。ほかにも、カテゴリ分けの工夫や、視認性の高いデザインを導入することで、ユーザーが直感的に操作できるようナビゲーションの最適化を行いましょう。また、EC-CUBEにはポイント機能や割引クーポン機能も搭載されています。効果的なタイミングでクーポンの通知やポップアップ表示を行うことで、顧客満足度を高めることに役立ちます。

 

〇検索やお気に入り登録機能の強化

絞り込み検索の操作性やお気に入り登録機能を強化することも、ECサイトのUX改善に効果的です。ユーザーの利便性を高め、ユーザーが目的の商品を探しやすくなったり、気になる商品との比較や関連商品が目に留まりやすくなるなど、顧客満足度やCVR向上に大きく貢献します。お気に入りの登録内容にもとづいたおすすめ商品のレコメンド機能や、入力したカード情報を保存できる機能などで購買単価やリピート率を向上させるのも効果的でしょう。EC-CUBEのカスタマイズやプラグインを活用することで、利便性の高い機能を追加できます。

 

〇レビューや評価機能の充実

商品に関するレビューや評価機能を充実させることも、ECサイトのUXを改善するために重要な観点です。ほかのユーザーからのレビューや評価が閲覧できることで、結果的に顧客満足度の向上に直結します。EC-CUBEのカスタマイズ性をいかし、商品のレビューや評価の登録や参照をしやすいECサイトを構築することでUXを向上させましょう。なお、一般的なユーザー心理として、商品に満足した際のポジティブなレビューは投稿されにくく、ネガティブなレビューのほうが投稿されやすいといわれています。ポジティブなレビュー投稿を促進するためには、ECサイトにおいて商品のリピート購入などのポジティブな行動をとったユーザーに対し、レビュー投稿を促すポップアップ表示をするといった対策も有効です。

 

〇レスポンシブデザインへの対応

スマートフォンやタブレットの普及により、オンラインショッピングの利用時にモバイル端末を利用することが主流となっています。多種多様なデバイスにおいても操作品質が担保される、使いやすくモバイルフレンドリーなECサイトは、UXの改善に必須の要素といえるでしょう。デバイスの画面サイズに依存せずに自動で最適なレイアウトに切り替わる構築手法のことを、レスポンシブデザインといいます。EC-CUBEにはレスポンシブデザインに対応したデザインテーマやプラグインが豊富に用意されており、デバイス別のレイアウト管理も容易に行えるという特徴があります。EC-CUBEを活用することで、あらゆるデバイスのユーザーに対応した質の高いUXを提供できます。また、EC-CUBEではユーザーが利用する商品画面はもちろん、運営用の管理画面もレスポンシブデザインに対応できるため、場所にとらわれない効率的な運用におおいに役立ちます。

 

〇Webパフォーマンスの最適化

ECサイトのWebパフォーマンスを最適化し、ページの読込みにかかる時間を短くすることも、UX改善につながります。EC-CUBEのカスタマイズやプラグインを活用して、キャッシュ利用や画像圧縮などの対策を行い、ページ読込速度を向上させましょう。EC-CUBEのなかでも、最新バージョンであるEC-CUBE4系では、Webパフォーマンスにかかわる機能が大幅に強化されています。EC-CUBE4系ではページの表示速度がこれまでのバージョンから2倍以上アップしており、UX改善の強力な武器となります。

 

〇定期的なアクセス解析

ECサイトのUX改善は、構築当初や1度だけ意識すればよいものではありません。ECサイトの運用後にUX改善に向けた取り組みをいかに継続できるかが重要です。EC-CUBEは拡張性が高いため、Googleアナリティクスをはじめとする解析ツールとの連携も可能です。ECサイトの運用後に、定期的にアクセス解析を行い、ユーザー行動の詳細を分析しUXをさらに改善していくことがきわめて重要です。EC-CUBEの拡張性をいかして定期的なアクセス解析を行い、UXのブラッシュアップを続けていきましょう。

 

ECサイトのUX改善は、ECサイトの成功に欠かせない施策です。カスタマイズ性が高いEC-CUBEなら、UXの質が高いECサイト構築を実現できます。当社は、神奈川県最高ランクのEC-CUBEインテグレートパートナーであり、EC-CUBEによる構築実績が豊富で運用後のアフターフォローも充実しております。EC-CUBEを用いたECサイトの構築やUX改善のご相談は、当社までお問い合わせください。