EC-CUBEコラム
ECサイトの成功はモール型ECと自社ECの両立がカギ
モール型ECサイトと自社ECサイトのどちらを選ぶべきか、ECサイトの運用で悩む要素のひとつです。モール型ECサイトと自社ECサイトには、それぞれメリット・デメリットがあります。バランスの良い運用体制を構築して、売上の安定化とチャンスロスを抑えることが重要です。EC-CUBEであれば、売上を後押しする豊富なカスタマイズが実現可能です。この記事では、自社ECサイトを運用するべきメリットやEC-CUBEの特徴をご紹介します。
目次
◎モール型ECサイトのメリット・デメリット
まず、モール型ECサイトの特徴やメリット・デメリットを抑えておくことが大切です。モール型ECサイトへ出店する際の最大のメリットは集客力といえます。モール型ECサイトへ出店すると、自社ブランドを知らないユーザーとの接点が増えるため、広告費や宣伝費等を抑えることができます。競合他社の類似商品を閲覧したユーザーに、自社の商品が類似品としておすすめされるケースがあるのも、モール型ECサイトの特徴です。市場規模にもよりますが、参入の余地がある市場はモール型ECサイトに出店するだけで、認知度向上につながります。また自社ECサイトの立ち上げと違い、ゼロからサイト構築の必要がないため、出店するまでのハードルが低い点も大きなメリットです。ECサイト構築の知識がなくても、モール型ECサイトであれば短時間で出店することが可能になります。このように、初期投資や時間を抑えた出店を叶う点が、モール型ECサイトのメリットです。
一方、モール型ECサイトの最大のデメリットは、ECサイト自体にシステム障害や個人情報流出等発生した場合、自社の都合とは全く関係なく機会ロスになってしまうことがあげられます。モール型ECサイトから情報漏洩等のインシデントが発生した場合、ユーザーの信頼も失いかねない事態になります。自社ブランド独自のキャンペーン期間や新商品の発売後など販促に力を入れたいタイミングで、モール型ECサイトに障害や緊急メンテナンスによる利用できない期間があると、競合他社のECサイトへユーザーが流出するリスクがあります。トラブル発生時は、自社だけで解決することが難しい場合があり、出店先のモール型ECの担当者との連携や、ユーザーへの通知が必要になります。ユーザーへのレスポンスや広報の遅延は、運用の致命傷になりかねません。そのため、モール型ECでコストを抑えた運用をしつつ、自社のECサイトの運用を組み合わせて、リスクを最小限に抑えることが重要といえます。
◎モール型ECサイトと自社ECサイトを両立すべき理由
モール型ECサイトと自社ECサイトを両立すべきポイントは大きく3つあげられます。ユーザーニーズ、ブランディング、リスクヘッジそれぞれのポイントを抑えることで、安定したECサイト運用につながります。
○「直販」というユーザーの安心感
ある民間企業が実施したアンケート調査では、「価格差のない同じ商品であれば、モール型ECよりも自社ECサイトから購入する」という回答が、「モール型ECサイトを優先する」という回答の2倍にも及んだというデータがあります。この結果から利便性や手軽さよりも、ブランドや商品に対する付加価値や安心感をユーザーが求めていることが想像できます。
自社ECサイトにおけるユーザーの改善要望では、「直販で購入したから、些細な疑問にでも素早く回答して欲しい」「より詳しい情報が知りたい」など、モール型ECのユーザーよりも細かい要望があがってくる傾向にあります。モール型ECサイトから自社ECサイトに流入したユーザーの細かいニーズを元に、サービスの改善に取り組む姿勢をアピールすることは、ブランドのファンを獲得する大きな機会といえます。レスポンスの速さや丁寧な対応で安心感を提供することは、企業のイメージを左右する重要な要素です。
モール型ECサイトのみでは、企業イメージとして重要な、ブランディングや対応の細やかさをユーザーに伝えきれません。豊富なプラグインとテンプレートでカスタマイズできるEC-CUBEであれば、ユーザーの声にスピーディに応えてブランドイメージを確立させるECサイト構築ができます。
〇ブランディングの確立で付加価値を提供
自社ECサイトは、企業理念や製品誕生までのストーリーなどのコンテンツを充実させることが可能です。企業の理念に共感をしたファンが、口コミやSNSで評判を広げていく可能性があります。モール型ECサイトでは、テンプレートが決まっているため、最低限の情報になりますが、EC-CUBEでは、ブランドイメージを後押しする多様なテンプレートとカスタマイズでブランディングイメージの確立をサポートします。
離脱を抑えたECサイト構築は、ユーザーの潜在ニーズを満たすことができ、自社ブランドのファンを獲得するための重要な戦略です。自社のECサイトを訪問するユーザーは、ブランドや商品のファンになる可能性が高いユーザーです。モール型ECサイトでの知名度向上や集客戦略と並行して、コアなユーザー向けの情報発信に力を入れることが大切です。
自社ECサイトは、ブランドストーリーやコンテンツをダイレクトに共有できる場として効果的に機能します。またチャネルや流入経路ごとに分析をし、よりユーザーにフィットした販売戦略や商品の改善、新製品の開発に活かせるのも、自社ECならではのメリットです。コアなファンやリピーターを獲得するための、フラッグシップショップとして機能させることが可能になります。
〇自社ECサイト運用は強力なリスクヘッジ
モール型ECサイトの集客力やコストが抑えられる点は魅力ですが、リスクヘッジを念頭に置くと、どちらに注力するのではなく、モール型ECサイトと自社ECサイト両方の運用が理想的です。思わぬトラブルやメンテナンスで、モール型ECサイトでの購入ができない期間も、自社のECサイトを運用していれば機会損失を防ぐことができます。これは、実店舗に置き換えても変わらないリスクです。大型ショッピングモールに出店をしていると、自社だけで集客PRの必要がなくなり、競合他社や他業種からの流入やショッピングモールのキャンペーン等の恩恵を受けることができます。しかしショッピングモール自体のメンテナンスや安全上の緊急事態が起こった際、自社の事情とは全く関係なく、その期間の売上は立たなくなってしまいます。
このような場合に備え、モール型だけではなく自社ECを運用していると自由度の高い運用が可能となり、リスクヘッジになります。自社ECサイト自体のセキュリティリスクを最小限に抑える対策が必要になりますが、EC-CUBEはオープンソースコードのソフトウェア提供企業として、さまざまなセキュリティサポートを実施しています。自社のセキュリティ要件に合わせたカスタマイズ設計が、EC-CUBEでは可能です。
◎EC-CUBEで実現する自社ECサイト運用
EC-CUBEではサイト構築前の運用の相談からカスタマイズ、プラグインの選択等すべてをワンストップで行うことが可能です。オープンソースコードで構築するため、ベンダー企業に依存せず、自社のペースでサイトのリニューアルやカスタマイズを実施できます。小回りが利くオリジナリティの高いカスタマイズで、ユーザーロイヤリティの高いECサイト運用とブランディングの確立が可能です。
大規模ECサイト運用の実績も豊富なEC-CUBEは、推定稼働店舗数35,000店舗、180万ダウンロードを超えています。EC-CUBEが多種多様な業態に選ばれている理由として、価格比較サイトや介護サービスなど、モノの販売に限らず、ブランディングを高めたECサイト構築が可能な点にあります。決済方法は24社と連携済みのため、商品やユーザーに合わせた方法を選択することができます。EC-CUBEでは、自社ブランドのユーザー層やターゲット層を分析したうえで、ユーザーにも自社の企業理念にも最適なECサイト構築可能になります。
EC-CUBEでは、インテグレートパートナーとして150社以上のパートナー企業と連携しています。オープンソースコードで構築できるため、パートナー企業以外でもECサイト構築は可能です。より専門的なデザインやプラグイン、SEO対策など、EC-CUBEを網羅したパートナー企業だと安心して依頼できるでしょう。手厚いサポート体制と自由度の高さは、モール型ECサイトにはないEC-CUBEの強みといえます。
セキュリティ環境も整っており、オープンソースコードで運用できるプラットフォームとして、情報公開は徹底されています。セキュリティチェックシートや脆弱性リストが公開されており、バージョン確認から対応方法まで丁寧なマニュアルが準備されているため、自社のセキュリティ要件に合わせたチェックが可能です。EC-CUBEでは、オープンソースコードで構築する際の懸念点であるセキュリティ対策についても、万全を期した安定運用が可能な仕組みとサポート体制が整っています。
◎まとめ
自社ECの認知度向上とリスクヘッジを得ることで、はじめてECサイトの安定運用は実現します。自社ECサイトにおける競合他社との差別化は欠かせません。EC-CUBEであれば、ブランディング、ユーザー視点のUI、セキュリティ対策など、自社ECサイトの運用に必要な要素が整っているので、自由度の高いECサイト構築が可能です。モール型ECでの認知度向上を足掛かりに、リスクを最小限に抑えたECサイト運用を目指しましょう。当社は、神奈川県で最高ランクのゴールドランクのEC-CUBEインテグレートパートナーです。ECサイト構築に関することは、お気軽にお問い合わせください。