EC-CUBEコラム
EC-CUBEとWooCommerceを徹底比較!EC-CUBEが最適な理由
EC-CUBEとWooCommerceは、どちらもオープンソースのECプラットフォームです。EC-CUBEとWooCommerceは比較検討されることも多いですが、その特徴にはさまざまな違いがあります。この記事では、EC-CUBEとWooCommerceを比較するとともに、EC-CUBEがECサイト制作に適している理由をご紹介します。
目次
◎EC-CUBEとWooCommerceにおけるコスト面の比較
EC-CUBEには、ダウンロード版とクラウド版があります。EC-CUBEのダウンロード版は自社でのサーバー管理が必要ですが、初期費用と月額費用はいずれも無料のためコストを抑えて利用できます。一方、EC-CUBEのクラウド版は有償ですが、サーバー管理が不要で手軽に導入できることが魅力です。EC-CUBEのクラウド版には、LiteプランとStandardプランがあります。2024年3月時点の情報では、Liteプランは初期費用無料、月額費用6,800円から利用できます。Standardプランは初期費用70,000円、月額費用はECサイトでの販売額に応じて49,800円から84,800円と段階的に設定されています。
なお、EC-CUBEを使った構築には、EC-CUBEに関する専門知識や技術が求められます。そのため、EC-CUBEを使ってECサイトを構築する場合は、イニシャルコストとしてEC-CUBEに詳しいベンダーへの委託費用も見込んでおくとよいでしょう。WooCommerceは、代表的なCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)であるWordPressのEC機能プラグインです。すでにWordPressでサイトを運営している場合、WooCommerceは無料で利用できます。ただし、WordPressのサイト本体が稼働するサーバーは自社で管理が必要です。また、WooCommerceにおいても有料のテンプレートやプラグインを追加する場合は、別途費用が発生します。
◎EC-CUBEとWooCommerceにおけるビジネスモデルの比較
EC-CUBEは、国産のECプラットフォームであり、日本市場に特化していることが大きな特徴です。EC-CUBEには、日本の法律や商習慣に合った機能が充実しており、国内ビジネスにおけるEC展開に適しています。EC-CUBEの標準言語は日本語であるため、直感的に操作しやすいことも魅力のひとつです。
一方、WooCommerceは海外製で、グローバル市場を主眼に置いた構造になっています。WooCommerceは、多言語対応はもちろん、国際決済や国際配送といったグローバル展開に欠かせない要件にも対応しています。その反面、WooCommerceは日本市場に最適化されたつくりではないため、国内ビジネスにおいて使いづらい部分があることも事実です。たとえば、WooCommerceでは管理画面がわかりづらかったり、住所の入力順が海外仕様で日本とは逆の順番であったりなど、WooCommerceの国内ビジネスへの適合性はEC-CUBEと比較して大きく差があります。
◎EC-CUBEとWooCommerceにおける機能の比較
EC-CUBEは、ECサイトに必要な基本機能はもちろん、販促機能や配送機能も充実していることが大きな特徴のひとつです。EC-CUBEのポイント機能やクーポン配信機能、メールマガジン配信機能を活用することで、集客やリピーター獲得につながります。EC-CUBEは、日本の物流ならではの商習慣である配送日時指定サービスにも対応しています。EC-CUBEはカスタマイズ性が高く、知識と技術があればあらゆる機能のカスタマイズが可能です。ニーズに合わせて複雑な機能も作り込むことができるため、使いやすいECサイトを追求できる点も大きな魅力です。
WooCommerceにも、ECサイトに必要な基本機能は一通り揃っています。WooCommerceには、WooCommerceのベースであるWordPressの特徴からテーマやデザインのバリエーションが豊富にあります。そのため、カスタマイズなしでも気に入ったデザインが見つけやすいでしょう。WooCommerceはカスタマイズの自由度も高く、ノーコードで外観やコンテンツをある程度変更することもできます。ただし、WooCommerceの高度なカスタマイズにはWordPressの専門知識が求められます。
WooCommerceの最大の強みは、WordPressで運営しているブログと連携した情報発信がしやすいことです。ユーザーに有益な情報提供を行うことで顧客とコミュニケーションを図るマーケティング手法を、コンテンツマーケティングといいます。コンテンツマーケティングには、企業やサービスの認知度向上や顧客との信頼関係構築を通して新規顧客の獲得や売上の向上、SEO(検索エンジン最適化)評価を向上させる効果があります。WooCommerceの強みを活かしブログを活用したECサイト運営を行うことはコンテンツマーケティングの手段のひとつとして有効です。なお、EC-CUBEを使ってECサイトを構築する場合も、別のCMSを導入してブログと連携することで、コンテンツマーケティングや集客向上が期待できます。
◎EC-CUBEとWooCommerceにおける信頼性の比較
EC-CUBEとWooCommerceは、いずれもオープンソースでありソースコードが公開されているという特徴から、脆弱性が見つかった場合にサイバー攻撃を受ける恐れがあります。サイバー攻撃の被害を防ぐためには、脆弱性に対応するセキュリティパッチが配信されたら速やかに適用することが重要です。とくに、WooCommerceのベースであるWordPressは世界的に利用者が多い代表的なCMSであることから、ハッカーに狙われやすくなっています。そのため、WooCommerceは EC-CUBEと比較してセキュリティリスクがより大きいことから、セキュリティ面で一層注意が必要です。実際に、WordPressのアップデート漏れにより脆弱性が放置されていた企業サイトにおいて、改ざんや個人情報漏洩といったサイバー攻撃の被害が発生した事例も多くあります。WooCommerceを利用する際は、WooCommerceやWordPress本体のアップデート要否をこまめに確認し、アップデートが必要な場合は速やかに対応することを徹底しましょう。
EC-CUBEとWooCommerceの開発言語の違いも、セキュリティ面における信頼性にかかわる要素のひとつです。EC-CUBEの最新バージョンであるEC-CUBE4系では、Symfonyというフレームワークを採用しています。Symfonyは、標準化されたコーディング規約や管理しやすいアーキテクチャに加えて、定期的なメンテナンスやアップデートで脆弱性の修正がなされているフレームワークで、保守性が高いというメリットがあります。一方、WooCommerceはピュアなPHPにて開発されており、フレームワーク利用と比較すると保守性が低くなりやすいのです。セキュリティ面において、WooCommerceはEC-CUBEと比較するとより慎重な対応が求められます。
サポート面においては、EC-CUBEは国内利用者が多く日本語の公式情報やコミュニティが充実しています。そのため、EC-CUBEの場合は運用後やトラブル対応時の情報収集もスムーズに行うことができ安心です。WooCommerceもWordPress利用者の多さから情報源が多くあります。ただし、WooCommerceは英語のみの情報も多いため、EC-CUBEと比較すると情報収集の難易度はやや高いといえます。
◎国内向けの安全なECサイト構築ならEC-CUBEが最適
日本市場に特化したEC-CUBEは、国内ビジネスに最適なECプラットフォームです。EC-CUBEは国内向けの物流機能や決済サービスも充実しており、顧客満足度向上や売上向上につながります。カスタマイズ性が高く、オリジナルで使いやすいECサイトを構築でき、WooCommerceと比較してセキュリティ面も安全です。また、EC-CUBEは国内利用者数が多く運用後の情報収集がスムーズに行えるほか、EC-CUBEには認定パートナー制度があるため信頼できるベンダー選びも安心です。
当社は、神奈川県最高ランクであるゴールドランクのEC-CUBEインテグレートパートナーです。EC-CUBEの知見や豊富な構築実績で、数多くのお客さまのECサイト構築に携わっております。運用後も手厚いアフターフォローがあるため、安心してEC-CUBEを使ったECサイトの構築運用をお任せいただけます。画面操作がわかりやすくセキュリティに強い、独自のCMS「更新プログラム+」連携することが可能です。「更新プログラム+」を使えば、誰でも簡単に更新作業を行うことができます。EC-CUBEと「更新プログラム+」を組み合わせることで、ブログをはじめとするコンテンツを活用したECサイトの集客アップも実現できます。
◎まとめ
ECサイトにおけるブログの活用は、ECサイトの集客を伸ばす効果的な方法です。ブログによる集客効果を高めるためには、コンテンツ対策のポイントを押さえることが重要です。EC-CUBEを選ぶことで、より集客に強く運営しやすいECサイトを構築できます。EC-CUBEを使ったECサイト構築やコンテンツ制作のご相談は、当社までお気軽にお問い合わせください。