EC-CUBEコラム
EC-CUBEのバージョンによる違いとは?進化し続けるEC-CUBE
国産オープンソースとして人気の高いEC-CUBEは、時代に合わせてバージョンアップを繰り返しています。EC-CUBEはバージョンアップによって進化し続けており、EC-CUBEの進化がビジネスの発展を後押ししています。この記事では、EC-CUBEの各バージョンの違いとバージョンアップに伴うEC-CUBEの進化の歴史と、EC-CUBEが選ばれ続ける理由をご紹介します。
目次
◎国産オープンソースとしてEC業界を牽引した初代EC-CUBE
初代EC-CUBEであるEC-CUBE1.0は2006年にリリースされました。当時はまだECプラットフォームの選択肢は少なく、Magentoをはじめとする海外製のECプラットフォームに限られており、日本ではあまり利用が進んでいませんでした。EC-CUBEは国産オープンソースのECプラットフォームであることから、EC-CUBEの誕生はEC業界に大きなインパクトを与えました。EC-CUBEの誕生により、海外製のECプラットフォームに頼らず国内市場に特化した機能を利用でき、手軽にECサイトを構築できるようになったのです。
初代EC-CUBEは、国内ビジネスにおけるECサイト活用やオープンソース利用の普及を後押しし、EC業界を牽引しました。初代EC-CUBEは、当初からECサイトに必要な商品管理やカート機能などの基本機能を備えていました。操作性やデザインの自由度はまだ限定的であり改良の余地も多くあったものの、EC-CUBEをはじめて利用するユーザーにとってわかりやすいというメリットがありました。EC-CUBEの利用者コミュニティでも、当時から活発に情報交換がされています。
◎機能拡張とカスタマイズ性が向上したEC-CUBE2系
2007年に初のメジャーバージョンアップが行われ、EC-CUBE2.0がリリースされました。EC-CUBE2系はデザインの自由度が大きく向上し、ガラケー(フューチャーフォン)にも対応していることが特徴のバージョンです。プラグインやテーマの導入が容易になり、カスタマイズを行わなくても、さまざまな機能を追加できるようになりました。多様なニーズに応える機能拡張が行われ、決済や配送に関連する機能も拡充されたことで利便性も向上しました。
EC-CUBE2系は長きにわたり多くの企業で導入実績があるバージョンで、カスタマイズや不具合が起こった場合の解決方法などの情報も容易に見つかります。EC-CUBE2.11からはスマートフォン向けのテンプレートが標準搭載され、EC-CUBE上での物品販売だけではなくダウンロードコンテンツも販売できるようになるなど、当時の新たなニーズに対応したバージョンアップも行われました。ただし、EC-CUBE2系はレスポンシブデザインには対応していないため、PC用・スマートフォン用・携帯用それぞれのテンプレートを用意する必要があります。
◎モバイルフレンドリーに対応したEC-CUBE3系
2015年のメジャーバージョンアップによりリリースされたEC-CUBE3.0は、デバイスの多様化やEC物流の進化をはじめとするEC業界を取り巻く大きな環境変化に対応したバージョンです。EC-CUBE3系はレスポンシブデザインに対応しています。ユーザー画面と管理画面のいずれもレスポンシブデザインに対応しており、モバイルフレンドリーを実現したことが特徴のバージョンです。システムとしては、EC-CUBE2系まではPEARベースの独自フレームワークで構築されていましたが、EC-CUBE3系ではPHPの多くのアプリケーションで実績のあるSymfonyをベースとしたフレームワークであるSilexを採用し、バージョンアップに伴いソースが全面的に書き換えられました。
EC-CUBE 3系ではアップデートやマイグレーション(移行ツール)の機能もはじめて搭載されました。万が一脆弱性が発見された場合に、EC-CUBE2系までのバージョンでは、各バージョンのセキュリティパッチと自社でカスタマイズした機能の差分をひとつひとつ確認しながら対応する必要がありました。EC-CUBE3系ではアップデートやデータ移行が簡単になり、よりセキュアに構築運用ができるようになりました。
EC-CUBE3系の開発方針として、コア機能とオプション機能が分離されたことも大きな特徴です。コア機能は最低限にし、ユーザーがプラグインを使ってオプション機能を自由に組み合わせられるようにしたことで、より自由度の高いECサイト構築が可能になったのです。具体的には、商品や顧客、受注に関わる主要機能をコア機能として独立させ、ほかの機能はオプションとしてプラグインで提供するように変更されました。
◎さらに高品質で充実した最新バージョンEC-CUBE4系
EC-CUBE4系は以前のバージョンにおける問題の多くを解消した最新バージョンで、2018年にリリースされました。過去最高の品質を誇り、簡単・安心・低価格で理想のECサイト構築を実現できる充実した環境を提供しています。本体の品質はもちろん、開発環境やプラットフォーム全体の操作性やカスタマイズ性が大きく向上したバージョンであるため、理想のECサイトをより簡単に構築できます。バージョンアップに伴いフレームワークがSilexからSymfonyに変更されたほか、管理画面が刷新されてより使いやすくなり運用効率が大幅に向上していることも特徴です。
EC-CUBE3系と比較して基本機能が10%も増えており、デバイス別のレイアウト管理やカート永続化をはじめとするモバイルUXの向上や他言語対応、決済プラグインの追加などの充実したバージョンアップが行われています。EC-CUBE4系は、バージョンアップによってパフォーマンス面が大きく改善されていることも特徴で、サイト表示速度が前バージョンから2倍もアップしています。2019年2月には、EC-CUBE4系をベースとしたEC-CUBEのクラウド版「ec-cube.co」もリリースされました。クラウド版の登場により、自社でサーバー管理をすることなくメンテナンスフリーでEC-CUBEが利用可能になりました。
2022年9月にリリースされた最新バージョンのEC-CUBE4.2では、インボイス制度(適格請求書等保存方式)にも対応しています。EC-CUBE4.2では、納品書、注文確認画面、注文確認メール送信、マイページの購入履歴、管理画面といったEC-CUBEの各機能が、インボイス制度に対応したバージョンに変更されています。EC-CUBE4.2では、ログインの試行回数を制限する機能やパスワード要件の変更、クレジットカードの不正利用対策に有効なフロント画面へのIPアクセス制限といったセキュリティ関連機能も大幅に強化されているため、より安心してEC-CUBEを利用できるバージョンとなっています。
◎進化を続けるEC-CUBEで理想のECサイトを構築
EC-CUBEは時代に変化に合ったバージョンアップを行い、進化を続けています。EC-CUBEは国内利用者数が多くユーザーコミュニティも活発であることも特徴ですが、こういったユーザーコミュニティによるフィードバックもEC-CUBEのバージョンアップと進化を後押ししています。時代と共にバージョンアップを繰り返し、進化を続けるEC-CUBEなら、トレンドを抑えた独自性が高く理想のECサイト構築を実現します。EC-CUBEでは、ニーズに合わせてあらゆる機能をカスタマイズすることが可能です。
国内向けの配送設定や決済サービスが豊富で販促機能が充実していることもEC-CUBEの魅力のひとつです。EC-CUBEは国産オープンソースのECプラットフォームであるため、国内ビジネスに特化しており日本の商習慣やその変化にもスピーディーに対応しているのです。こういった理由から、EC-CUBEは国内ビジネスにおけるECサイト構築で顧客満足度向上や売上向上を実現するのに最適です。
EC-CUBEを使って理想のECサイトを構築する際は、EC-CUBEインテグレートパートナーとして認定された信頼できる専門業者を選ぶことが大切です。当社は、神奈川県最高ランクであるゴールドランクのEC-CUBEインテグレートパートナーです。自治体や企業など数多くのお客さまのEC-CUBEを使ったECサイト構築に携わっており、EC-CUBEに関する知見とノウハウ、豊富な構築実績を誇ります。運用後も手厚いアフターフォローがあるため、安心してEC-CUBEを使ったECサイト構築をお任せいただけます。
当社では、EC事業まるごとパッケージ「ECコーリツ+」もご提供しています。EC関連のシステムには数多くの種類やバージョンがあるため、その中から最適なシステムを選定し、システム間の連携や必要な機能を過不足なく担保するのは大変です。こういったご要望を鑑み、「ECコーリツ+」ではEC事業に最適な一連のソフトをパッケージ化し、EC-CUBEで構築するECサイトと決済、倉庫、物流のすべての機能を効率化できます。
◎まとめ
EC-CUBEは時代と共にバージョンアップを繰り返し、進化を続けています。EC-CUBEなら、高品質でカスタマイズ性の高い、理想のECサイトを構築できます。EC-CUBEを使ったECサイト構築のご相談は、神奈川県最高ランクのEC-CUBEインテグレートパートナーである当社までお問合せください。