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EC-CUBEコラム

EC-CUBEが選ばれる理由とは?Shopifyとの違いを徹底比較

国産オープンソースのEC-CUBEと、カナダ発のASP型のECプラットフォームであるShopifyは、利用者数が多く代表的なECサイト構築サービスです。いずれもECサイトの構築に特化したサービスですが、その特徴には違いがあるため、自社のニーズやブランドイメージに合ったECサイトを構築するためにはどちらが最適かを考えて選ぶことが大切です。この記事では、EC-CUBEとShopifyをコストや機能面、カスタマイズ性や運用面で比較し、EC-CUBEが選ばれる理由をご紹介します。

◎EC-CUBEとShopifyのコストの比較

国産オープンソースであるEC-CUBEには、ダウンロード版とクラウド版の2つのプランがあります。ダウンロード版は初期費用と月額費用がいずれも無料で利用できます。ただし、ダウンロード版の場合はサーバー管理やセキュリティ対策は自社で対応する必要があります。EC-CUBEのクラウド版は、サーバー保守やセキュリティ対策も含まれたプランで、自社でサーバーを用意する必要はありません。EC-CUBEのクラウド版には、コストを抑えてはじめられるLiteプランと、機能を柔軟にカスタマイズして本格的に利用できるStandardプランの2つがあります。2023年11月時点の情報では、Liteプランは初期費用が無料で月額6,800円からはじめられます。
 
Liteプランでは、月間の販売額が50万円を超過すると、月額費用は6,800円に超過分×1.3%の金額が上乗せされます。Standardプランは初期費用70,000円で、月額費用は49,800円から84,800円です。Standardプランでは、販売額が月間300万円を超過すると月額費用の49,800円に超過分×0.5%の金額が上乗せされますが、販売額が1,000万円を超過すると月額費用は84,800円で固定となるため、ビジネスの規模が拡大した場合でもコストを一定に抑えることができます。なお、EC-CUBEを使ってECサイトを構築する際は専門知識と技術を要するため、専門の業者に構築を依頼する場合は初期コストとして構築費用も見込んでおく必要があります。カナダ発のASP型サービスであるShopifyは、初期費用は無料で利用できます。プランが3つ用意されており、月額料金はプランによって異なります。
 
2023年11月時点では、ベーシックプランが33米ドル、小規模ビジネス向けのスタンダードプランが92米ドル、中大規模ビジネス向けのプレミアムプランが399米ドルです。Shopifyの料金設定は米ドルのため、為替レートにより日本円での料金が変動します。また、Shopifyはクラウド型サービスであり自社でサーバー管理やセキュリティ対策をする必要はありません。Shopifyの場合、プランによって登録できる在庫拠点数やスタッフアカウント数に制約があること、これらの上限数を増やしたりクーポン配信や在庫切れの通知機能を利用できるようにしたりするといった、ビジネス上で必要な有料機能の追加によって月額料金が大きく膨らむケースがある点には注意が必要です。
 
EC-CUBEとShopifyのコストの比較

◎EC-CUBEとShopifyの機能の比較

EC-CUBEは、ECサイト構築に特化したオープンソースであり、ECサイトの構築運用に必要な基本的な機能が揃っています。EC-CUBEの強みは、日本国内でのビジネスに最適な物流機能や販促機能、商品管理や受注管理、会員情報管理といった運営機能がとくに充実していることです。EC-CUBEには、ポイント機能や割引クーポン、メールマガジンの配信機能も標準搭載されており無料で利用できます。また、配送時間指定やお気に入り商品の登録機能、商品購入時に入力したカード情報を次回購入時もそのまま利用できるカード情報の永続化、請求書のカスタマイズ機能といったユーザーや企業にとって便利な機能も備えています。
 
Shopifyは、多言語や多通貨に対応しており、海外展開に対応しやすいため越境ECにも柔軟に対応できることが強みです。また、ShopifyはSNS連携機能に力を入れており、SNSを通じてECサイトの集客アップに繋げやすいことも特徴です。Shopifyは、Facebook・Instagram・TwitterなどのSNSと連携可能なため、国内外の新規顧客やリピーターの獲得に有用です。ShopifyはSEO対策にも対応しており、自社のECサイトの構成が記述されたサイトマップの自動生成やmetaタグの設定機能もあります。一方、Shopifyの場合はEC-CUBEと違って標準機能ではポイント機能がなく、カートのカスタマイズや自動返信メールの送信ができません。これらの機能を導入したい場合には別途有料アプリで機能を追加する必要があります。
 
EC-CUBEとShopifyは、利用できる決済サービスにも違いがあります。EC-CUBEが提供するEC-CUBEペイメントという決済サービスでは、決済手段を自由に選ぶことができ、クレジットカード、コンビニ、電子マネー、バーコード決済やキャリア決済などの約9割の決済手段をカバーしています。Shopifyが提供するShopifyペイメントでは、クレジットカード決済やApple PayやGoogle Payといったクレジットカードに紐付く決済方法に限定されています。Shopifyでクレジットカード以外のほかの決済手段を利用できるようにしたい場合は、別途決済代行サービスを契約し併用する必要があります。なお、決済手数料についてはEC-CUBEとShopifyのいずれも、プランや決済手段によって異なります。
 
EC-CUBEとShopifyの機能の比較

◎EC-CUBEとShopifyのカスタマイズ性の比較

Shopifyは、有料のものを含めデザインテンプレートがEC-CUBEよりも多く用意されています。Shopifyは、ドラック&ドロップで専門知識がなくても直感的にある程度のカスタマイズできることが特徴ですが、あくまでも機能として提供されている範囲内でのカスタマイズに留まります。EC-CUBEは、オープンソースのECプラットフォームなので、知識と技術次第でデザイン面でも機能面でも自由度の高いカスタマイズが可能です。
 
EC-CUBEでは、オリジナルのデザインテンプレートを作成して独自性の高いデザインのECサイトを作ることができます。EC-CUBEはデザイン以外にも、カートのカスタマイズや管理画面、商品データの構成、決済サービスや配送サービス、販促や分析機能といった、すべての要素を自由にカスタマイズして調整できます。Shopifyでは実現が難しいデザインや特殊な販売形態などにもEC-CUBEなら対応できるため、取り扱う商品やブランドのイメージに合わせたこだわりのデザインや機能にカスタマイズできます。また、EC-CUBEは社内システムなど外部サービスとの連携といった部分も自由にカスタマイズできるので、拡張性の高さもポイントです。
 
EC-CUBEとShopifyのカスタマイズ性の比較

◎EC-CUBEとShopifyの運用しやすさの比較

EC-CUBEは国産オープンソースで日本国内の利用者が多いため、日本語の公式情報やユーザー同士のコミュニティが多く充実しています。そのため、運用後の情報収集や問い合わせがスムーズで安心して行えます。また、オープンソースのため構築したECサイトは自社の資産になります。EC-CUBEのダウンロード版を使う場合は自社でのサーバー管理が必須ですが、クラウド版を使うことでサーバー管理も不要となり運用後の負担も軽減できます。
 
Shopifyは、アプリを使って短期間で手軽にECサイトを構築できることやサーバー管理が不要な点で運用がしやすいです。ただし、Shopifyの公式情報は基本的に英語であり、英語が苦手な方にとってはEC-CUBEに比べて問い合わせや情報収集を行いづらく、トラブルが発生した際に解決に時間がかかるケースがあります。また、セキュリティ対策の面では、Shopifyはアプリの審査やアクセス情報や権限の利用管理が厳しく、セキュリティ対策が徹底されています。一方、EC-CUBEをはじめとするオープンソースのサービスでは、ソースコードが公開されているという特徴から脆弱性が見つかりサイバー攻撃のターゲットになりやすいという懸念点があります。
 
とくに、EC-CUBEのダウンロード版を利用する場合は、自社でセキュリティ対策も意識する必要があります。EC-CUBEでは、運用中のECサイトのセキュリティ対策レベルをチェックできるサービスを無料で提供しています。自社でサーバー管理を行う場合は、運用の過程でこういったチェックツールも活用しながら自社ECサイトのセキュリティを強化していくことが重要です。
 
EC-CUBEとShopifyの運用しやすさの比較

◎国内ビジネスでオリジナルのECサイト構築ならEC-CUBEが最適

EC-CUBEは、Shopifyよりも独自性が高く、オリジナリティのあるECサイトを構築することが可能です。自社のニーズに合わせてさまざまな機能をカスタマイズできます。EC-CUBEはオープンソースのため、構築したECサイトが自社の資産になることも魅力です。EC-CUBEを使ったECサイト構築には専門知識やノウハウが必要なため、専門業者に構築を依頼しましょう。構築時に、自社のECサイトに必要な要件や理想のECサイトのイメージをしっかりと洗い出して専門業者と擦り合わせ、ニーズにあったサイトを構築すれば、最初からクオリティが高く満足度の高いECサイトを作ることができます。
 
Shopifyのように、運用後に多くの有料機能の追加が必要になって月額料金が結果的に膨らんでしまうリスクも少なくありません。EC-CUBEの場合は、イニシャルコストとランニングコストが明白なため予算管理もしやすいです。EC-CUBEは、国内向けの配送設定や決済サービスが豊富で、販促機能も充実しています。そのため、国内中心のビジネスで売上アップや顧客満足度をアップさせるのに最適です。
 
EC-CUBEには、認定パートナー制度があります。EC-CUBEに関する知見やノウハウがあり、EC-CUBEを利用した構築実績が豊富で信頼できるEC-CUBE認定パートナー業者を選ぶことで、EC-CUBEを使って満足度の高いECサイトを構築できます。当社は、神奈川最上位ランクであるシルバーランクのEC-CUBE認定パートナーです。自治体や企業など数多くのお客さまのEC-CUBEを使ったECサイト構築に携わっており、EC-CUBEに関する知見とノウハウ、豊富な実績があります。運用後も安心の手厚いフォローで、ECサイトの管理運用をサポートいたします。国内ビジネスに最適なEC-CUBEを使って、独自性が高く使いやすい理想のECサイトを構築しましょう。
 
国内ビジネスでオリジナルのECサイト構築ならEC-CUBEが最適

◎まとめ

EC-CUBEはShopifyと比較して、よりカスタマイズ性が高くオリジナリティ溢れるECサイトを作ることができます。EC-CUBEは国内ビジネスに最適な機能が充実しているほか、運用後の情報収集やトラブル対応も安心です。EC-CUBEを使ったECサイト構築のご相談は、神奈川最上位ランクのEC-CUBE認定パートナーである当社までお問い合わせください。
EC-CUBEが選ばれる理由とは?Shopifyとの違いを徹底比較