EC-CUBEコラム
【ECサイト国内ジャンル別売上ランキング2023】利用率No.1のEC-CUBE
ECサイトの市場規模は年々拡大しており、さまざまなジャンルの商取引でネット販売化が進んでいます。これからEC市場に参入したりECサイトの売上げに課題が見えたりする場合、EC市場の動向を知ることは、売れるECサイト構築のためのヒントとなります。この記事では、経済産業省が行った国内ECサイトに関する市場規模の推移やジャンル別の売上高の調査報告や、さまざまなジャンルのECサイト構築に最適なEC-CUBEをご紹介します。
目次
◎国内ECサイトの市場規模の推移
日本国内でのECサイト市場は、一般消費者向けのBtoC-ECだけでなく、企業向けのBtoB-ECや消費者間で取引を行うCtoC-ECにおいても年々規模が増加しており、さまざまなジャンルでのEC化が進んでいます。2023年8月31日に発表された、経済産業省が実施した「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」の調査結果から、2022年までの国内ECサイト市場の推移や成長率がわかります。
2022年の国内BtoC-ECの市場規模は22.7兆円で、前年比9.91%の増加となっています。2019年以降、コロナ禍によってEC市場に注目が集まり、大きく伸長してきたBtoC-ECサイト市場ですが、その後もECサイトの利用が定着しており、さらに2022年にはコロナ禍によって利用が落ち込んだジャンルも回復しつつあり、全体的な市場規模の拡大が続いています。またBtoB-ECサイト市場規模は420.2兆円で、前年比12.8%の増加となっており、CtoC-ECサイトの市場規模も、前年比6.8%増加と急速に拡大しています。各ジャンルの商取引全体のなかでECサイトによる電子商取引が占める割合を示すEC化率を見ると、2022年は全体的に伸び率が少ない傾向にあります。
◎ECサイトのジャンル別売上高ランキング
BtoC-ECサイト市場をジャンルに見てみると、物販系ジャンルとサービス系ジャンルは増加しており、デジタル系ジャンルのみ減少しています。3つのジャンルのなかで最も増加率が高かったのは、サービス系ジャンルです。コロナ禍によって落ち込んでいた飲食や旅行などのサービスが回復したことにより大きな増加となりました。さらに詳しくジャンル別の売上高を見てみましょう。
○物販系ジャンル
まずは物販系ジャンルのBtoC-ECサイト市場です。市場規模全体では2021年より5.37%の増加となっています。物販系ジャンルのECサイトで市場規模の第1位は、「食品、飲料、酒類」(前年比9.15%増の2兆7,505億円)、第2位「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」(前年比3.84%増の2兆5,528億円)、第3位「衣服、服装雑貨等」(前年比5.02%増の2兆5,499億円)です。物販系ECサイトの伸長率を見てみると、第1位は「食品、飲料、酒類」(9.15%)、第2位「化粧品、医薬品」(7.48%)、第3位「自動車、自動二輪車、パーツ等」(5.55%)となっています。ECサイトと相性が良い生活家電やアパレルなどが物販系の上位を占め、さらにコロナ禍でネット注文が増えたため、食品などのジャンルでもEC化が進んでいることがわかります。
○サービス系ジャンル
続いてサービス系ジャンルのBtoC-ECサイト市場です。市場規模全体では2021年より32.43%と大きく増加しています。サービス系ECサイトで市場規模の第一位は、「旅行サービス」(前年比67.95%増の2兆3,518億円)、第二位「金融サービス」(6.11%増の7,557億円)、第三位「飲食サービス」(33.69%増の6,601億円)です。サービス系ECサイトの伸長率を見てみると、第一位「旅行サービス」(67.95%)、第二位「チケット販売」(73.89%)、第三位「飲食サービス」(33.69%)となっています。航空券やホテルなどのインターネット予約、チケット販売などのサービスが回復したことやレストランのインターネット予約が増加したことなどによりこのようなランキングになっています。
○デジタル系ジャンル
最後に、デジタル系ジャンルのBtoC-ECサイト市場です。市場規模全体では2021年より6.1%の減少となっています。デジタル系ECサイトで市場規模の第1位は、「オンラインゲーム」(前年比18.79%減の1兆3,097億円)、第2位「電子出版」(10.16%増の6,253億円)、第3位「有料動画配信」(14.98%増の4,359億円)です。デジタル系ECサイトの伸長率を見てみると、第1位が「有料動画配信」(14.98%)、第2位「有料音楽配信」(14.27%)、第3位「電子出版」(10.16%)となっています。巣ごもり需要が減ったことにより市場の大半を占めているオンラインゲームがマイナスになり、デジタル系ジャンル全体の減少につながりましたが、動画や音楽のサブスクリプションサービスは引き続き増加傾向にあります。
◎増え続けるECサイト市場への参入
2022年もECサイトの市場規模は増加傾向となっており、スマートフォン経由でのECサイト利用の増加やSNSの普及などにより、今後もさらに成長を見込める市場となっています。新たにECサイト市場へ参入する場合、EC化が進むジャンルなどデータから動向を見ることで、商材やサービスを決める目安になります。ECサイトの市場規模が大きいものやEC化率の高いジャンルであれば、ECサイトに適していて売れる商材といえますが、競合が多いため戦略が必要となります。反対にECサイトの市場規模が小さければ、競合が少なく売りやすいジャンルかもしれませんが、ECサイトに適していない商材である場合もあるため、調査が必要です。国内ECサイト全体で見ると、売上高が多いのは楽天やAmazon、Yahoo!などのモール型ECサイトになるため、EC事業参入でもモールに出店する場合と自社でECサイトを構築する場合があります。自社ECサイトを構築する場合は、競合との差別化や集客などの施策ができるようECサイト構築のためのプラットフォームをよく選ぶ必要があります。
◎国内ECサイト利用率No.1のEC-CUBE
ECサイト構築に利用できるさまざまな種類のサービスがあるなかで、EC-CUBEは国内のECサイトで一番利用されているECプラットフォームです。ECマーケティング株式会社が行った月商1,000万円以上のネットショップで利用されているカートシステムの調査では、EC-CUBEが利用店舗No.1を獲得しました。EC-CUBEは、ECサイト構築に特化した国産のオープンソースで、35,000店舗を超えるさまざまなジャンルのECサイトで利用されています。EC-CUBEには、ダウンロード版とクラウド版の「ec-cube.co」があり、ダウンロード版のEC-CUBEは自社サーバーやレンタルサーバーにインストールして使用でき、クラウド版はクラウドプラットフォームを利用してECサイトを構築できます。EC-CUBEが多くのECサイトで選ばれている理由には、ジャンルやサイトの規模に合わせて自由にカスタマイズできる点や国産ならではの使いやすさ、ダウンロード版のEC-CUBEは無料で利用できるためコストを抑えられるなど、多くのメリットを兼ね備えています。
EC-CUBEには、ECサイトに必要となる基本的な機能がはじめから実装されており、開発や構築にかかる時間やコストを抑えることができます。商品を販売するためのカート機能だけでなく、商品管理や店舗管理など運用に関わる機能も充実している点もEC-CUBEの特徴です。さらにEC-CUBEは、機能面やデザイン面での自由度が高く、オリジナルのECサイトを構築することが可能です。EC-CUBEの公式ストアで販売しているEC-CUBEプラグインは、機能カスタマイズだけでなく、決済サービスや配送サービス、サイト分析、集客や販促などに関わる、さまざまなカスタマイズができるプラグインが豊富に揃っているため、EC-CUBEプラグインを活用して必要な機能を取り入れることができます。またEC-CUBEのデザインテンプレートを利用して本格的なデザインカスタマイズを行うことも可能です。
EC-CUBEに搭載されている基本機能とEC-CUBEプラグインやデザインテンプレートを活用すれば、すぐにECサイトを開設することが可能ですが、カスタマイズを行うことで、さらにオリジナル性の高いECサイトを構築できます。EC-CUBEはオープンソースのECプラットフォームなので、ソースコードを自由に改変することが可能です。そのため、ほかのプラットフォームでは難しいデザインや販売形態などもEC-CUBEであれば実現できるのです。商材のジャンルやブランドイメージに合わせたこだわりのデザインをEC-CUBEでカスタマイズすること、オンライン予約やカスタムオーダー、定期販売などもEC-CUBEで実現可能です。さらに、EC-CUBEと外部サービスの連携やEC-CUBEと社内システムの連携など、システムまで自由に改変や拡張が可能な点もEC-CUBEの特徴です。
◎まとめ
EC市場に参入する際、どのジャンルの市場規模が増加しているかEC化率が進んでいるかなどのデータから販売する商品のジャンルを決めたり、ECプラットフォームを選定したりする必要があります。EC-CUBEは、多くのECサイトで選ばれているECプラットフォームです。YTC・PLUSでは、EC-CUBEを用いたECサイト構築を承っております。EC-CUBEに関するお問い合わせは、お気軽にご相談ください。