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EC-CUBEコラム

BtoBとBtoCのECサイトの違いとは?ニーズに合わせたEC-CUBEの構築手法

ECサイトには、一般消費者向けのBtoCと企業向けのBtoBのECサイトが存在します。ECサイトで受発注システムを導入しているBtoBの企業は年々増加傾向にありますが、BtoBとBtoCのECサイトでは、必須機能に違いが生じます。そのため、ECサイト構築でプラットフォームを選択する際は注意が必要です。この記事では、BtoBとBtoCのECサイトの違いや、どちらのECサイト構築でも理想を形にするECプラットフォーム「EC-CUBE」についてご紹介します。
 

◎ECサイトにおけるBtoBとBtoCの違い

一般的に多くの人が利用しているECサイトは、BtoC(Business to Consumer)と呼ばれる一般消費者向けに商品やサービスを提供しているECサイトになります。BtoBは、Business to Businessの略で、BtoB ECは企業間の取引をインターネット上で行っているECサイトのことを指します。BtoBのECサイトを用いることで、これまで電話やFAX、メールなどで行っていた受発注業務が迅速になるため、BtoBのECサイト市場規模は拡大傾向にあります。BtoBでは、会員制にして企業のみ販売を行っているケースや、BtoCのように一般消費者向けの販売も行っているケースがあります。たとえば、事務用品・オフィス用品を取り扱うアスクルやモノタロウがあげられます。
 
BtoBとBtoCのECサイトにおける大きな違いのひとつは、販売システムです。BtoCの場合、すべての顧客に同じ価格を提示して販売し、顧客は商品を比較検討して欲しい商品をカートに入れ、購入するというシンプルな流れになります。一方BtoBのECサイトの場合、企業間の取引で行われている特有の商習慣があるため、BtoCよりも販売システムが複雑になる傾向にあります。たとえば、BtoBでは得意先に優遇価格で販売したり限定商品を提供したり、ロット数によって価格を変えるといった販売方法があげられます。そのためECサイトでも、取引先の企業に合わせて商品や価格の表示を変えるなど、BtoCにはないシステムを開発し、企業間で行っている取引をECサイトでも同様に実現できる販売システムが必要になります。BtoCのECサイトでは、消費者個人が商品を検討し購入しますが、BtoBの場合は、購入までに社内で導入を検討して稟議を行ったり、決裁者が承認したりする必要があり、支払いも後払いの掛け売り決済が多く用いられます。
 
ECサイトにおけるBtoBとBtoCの違い

◎BtoBのECサイトに必要な機能

BtoBとBtoCのどちらも、カート機能や商品管理機能など、ECサイトの構築に必須とされる基本的な機能は同じです。BtoBとBtoCには販売システムの違いがあるため、BtoC ECは最低限のシンプルな機能で運用は可能ですが、BtoB ECは企業間取引の独自な販売システムを実現させる機能が、基本的な機能以外にも必要になります。
 
BtoBのECサイトに必要なものとして、企業情報の管理機能があげられます。BtoCのECサイトでは個人情報のみで良い会員情報も、BtoBになると企業名や部署、担当者名など多くの情報を関連付ける必要があります。その企業情報に基づいて、取引先に応じて個別に価格設定を行ったり、商品の表示や非表示を設定する機能が必要になります。BtoBのECサイトでは、通常の取引で営業担当者が発行している見積書を、ECサイトで作成する機能が必要です。企業ごとの価格を反映させた見積書をECサイト上で自動生成できれば、担当者は見積書を社内稟議にまわして、迅速に承認を得ることができるでしょう。
 
BtoBとBtoCのどちらにもいえることですが、さまざまなニーズを想定した決済方法を導入できると、顧客の利便性を高めることにつながります。とくにBtoBのECサイトにおいては、掛売り決済は必須といえます。掛売りとは、商品を先に納品して請求書で後払いする与信取引のことを指します。与信取引をスムーズに行えるよう、既存の管理台帳などとBtoB ECを連携させられると、請求業務なども自動化でき、効率よく取引を行えます。
 
BtoBはBtoCとは異なり、大量注文を行う場合が多いため、多くの商品を効率よく注文するために入れておきたい機能があります。商品一覧から複数の商品を1度にカートへ入れる機能やデータを取り込んで注文する一括注文機能、バラ売りやケース売りなどを選択できる機能などが求められます。大量購入が前提で一般より価格を下げている場合もあるため、注文できる最低ロット数や最低注文金額などを設定できる機能も導入しましょう。
 
BtoBのECサイトに必要な機能

◎BtoBとBtoCのECサイト構築ができるEC-CUBE

ECサイトを構築する際にまず行うのが、利用するプラットフォームの選択です。ECサイトを構築する手法には、ASPやパッケージ、オープンソース、クラウドサービス、フルスクラッチなどの種類があり、それぞれ国内発や海外発のさまざまなプラットフォームが存在します。BtoBとBtoCでは、運用に必要な機能が異なります。BtoC向けのECサイトに利用できるプラットフォームであっても、BtoB には対応できないケースが生じることがあります。導入の手軽さやコスト、構築にかかる時間だけでなく、自社サイトに必要なデザインや機能を実装できるかといった点や、ECサイトの成長や要件変更に対応できるかといった点なども考慮して、プラットフォームを選択する必要があります。
 
EC-CUBEは、BtoB ECとBtoC ECのどちらでも利用できる、オープンソースのECプラットフォームです。EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが開発を行っており、ECサイト構築に特化した国産のソフトウェアです。EC-CUBEには、ECサイト構築に必要な基本機能が標準搭載されており、ソースコードが公開されているのでカスタマイズも自由に行うことが可能です。さらにEC-CUBEには、低コストでECサイトを構築できる特徴から、ECオープンソースとして国内シェアトップを誇る、35,000店舗以上のネットショップで利用されるECプラットフォームとなっています。EC-CUBEは拡張性が高いため、小規模ECサイトから大規模ECサイトはもちろん、BtoCやBtoBのECサイトにも使えます。EC-CUBEを利用したBtoB 向けのECサイト構築の件数も増加傾向にあります。
 
EC-CUBEには、クラウド版とダウンロード版があります。クラウド版のec-cube.coは、クラウドプラットフォームの利用料が発生します。サーバーが不要なので導入が手軽にでき、セキュリティやサーバー保守などのメンテナスにかかるコストを抑えることが可能です。EC-CUBEのダウンロード版は、自社サーバーやレンタルサーバーに無料でインストールできるため、コスト削減につながります。EC-CUBEのクラウド版とダウンロード版のどちらも、デザインや機能を自由にカスタマイズすることが可能です。
 
EC-CUBEには、BtoBとBtoCのどちらにも欠かせない、構築やデザインに関する機能、カート機能や会員機能、商品管理や店舗管理ができる機能が備わっています。EC-CUBEの構築やデザインは、ソースコードを改変してカスタマイズできます。ほかにも、EC-CUBEオリジナルのテンプレートを用いたり、EC-CUBEオーナーストアで購入できるプラグインを利用して機能を追加することが可能です。EC-CUBEのカート機能では、配送時間指定やお支払い方法選択ができる機能、カート情報の保存機能などが備わっています。マイページやお気に入り登録などができる会員機能もEC-CUBEには搭載されています。EC-CUBEの商品管理機能では、商品画像の登録やカテゴリ管理、タグ管理機能はもちろん、商品の在庫数を登録する機能や1度に購入できる数を制限する機能なども備わっています。EC-CUBEの管理画面で、受注や売上の状態を確認したり、顧客情報やお届け先情報を管理したりすることもできるため、BtoBやBtoCのECサイト構築の際に欠かせない機能が充実しています。
 
EC-CUBEは、BtoBやBtoCに必要な機能が備わっているだけでなく、BtoB向けにカスタマイズすることも可能です。たとえば、EC-CUBEの会員情報を管理する機能に、企業情報や掛け率、支払い方法などの企業データを追加したり、一般消費者が閲覧できないよう、ECを閲覧する際にログインが必要になるよう設定できます。ECサイト上で見積書や請求書の発行や、BtoBは必須といえる掛け売り決済を導入することが可能です。商品のロット単位に合わせて価格や割引率が変わる設定や、取引先によって価格や割引率の表示を変える設定など、EC-CUBEをカスタマイズして理想のECサイトに近づけます。EC-CUBEは、基幹システムや社内システムと連携させることもできるため、物流配送システムや販売管理システムと連携させて効率化が図れます。
 
BtoBとBtoCのECサイト構築ができるEC-CUBE

◎まとめ

一般消費者向けのBtoCと企業向けのBtoBは、ECサイトで取引を行う対象が異なります。BtoBは独自の取引システムがあるため、ECサイトにも見積機能や掛売り決済などの機能が必要です。YTC・PLUSは、BtoBとBtoCどちらのECサイト構築が可能なEC-CUBEを使用した開発を行っています。お客さまのニーズに合わせたカスタマイズも可能なので、EC-CUBE開発のご相談はお気軽に当社までご連絡ください。
BtoBとBtoCのECサイトの違いとは?ニーズに合わせたEC-CUBEの構築手法