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EC売上アップ術

◎第65回 ECサイトの売上アップはアクセス増加が近道!実践的テクニックを解説

ECサイトにおいて、アクセス数は売上を伸ばすための重要な要素です。しかし、なかなかアクセス数が増えないと悩むECサイト運営者も多いでしょう。ECサイトのアクセス数を増やすには、ポイントをおさえた適切な集客施策を行うことが大切です。やみくもに施策を打っても、余計なコストがかかり赤字になるリスクもあります。この記事では、ECサイトのアクセス数を増やすテクニックを具体的に解説します。

 

◎ECサイトにおけるアクセス数の重要性

ECサイトのアクセス数は、売上に大きく影響します。なぜならECサイトの売上は「アクセス数×購買率×顧客単価」で求められるからです。この計算式からもわかるように、ECサイトのアクセス数を増やすことで売上アップにつながります。アクセス数が増えることで、ECサイト側が設定したターゲットに訪問してもらえる確率が高くなり、購買率や顧客単価アップも期待できます。さらに顧客の行動履歴や購入履歴など、大量のデータを収集できるため、ECサイトの導線や商品・サービスの改善にも役立ちます。
 
ECサイトにおけるアクセス数の重要性

◎ECサイトのアクセスが増えない原因

ECサイトのアクセス数が少ない原因として考えられるのは、まず認知度が低いことがあげられます。たとえ需要がある商品をECサイトで取り扱っていたとしても、認知されていなければ当然アクセスされません。とくに新規ECサイトがアクセスされるには、認知度向上に力を入れるべきでしょう。
 
集客施策を行なっているにも関わらずアクセス数が増えない場合は、施策そのものが不適切である可能性があります。たとえば、40代男性向けの衣料品を扱うECサイトが、20代女性がメインユーザーのSNSで発信してもアクセスされる可能性は低くなります。ECサイトのアクセス数を増やすには、ターゲットに合わせた集客施策を行うことが大切です。ペルソナの設定やECサイトへの流入経路の分析を行い、最適な施策を打ちましょう。
 
また適切な集客施策を選択しても、正しい戦略を立てなければECサイトのアクセス数は増えません。誤った戦略の例として、「多くの集客を意識してビッグキーワードばかり狙う」「集客の入り口を増やそうと低品質なコンテンツを量産する」などがあげられます。ECサイトのアクセス数を増やすには定期的に効果測定を行い、効果が見られない場合は地道に戦略を修正していくことが大切です。
 
ECサイトのアクセスが増えない原因

◎ECサイトのアクセス数を増やすテクニック

ECサイトの集客方法は、大きく分けて「SEO・SNS・広告」の3種類があります。SEOとSNSはコストを抑えられますが即効性はなく、長期的な運用が必要です。広告は短期間で効果が出ますが、コストが大きくなります。ECサイトのアクセス数を増やす実践的テクニックを具体的に紹介します。
 
○コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを発信することで自社のECサイトを検索結果の上位に表示させる方法です。ほとんどのユーザーは検索結果の上位しか見ないため、上位表示させることでECサイトにアクセスされやすくなります。自社のECサイトが上位に表示されれば、長期的に効果を得られるのが特徴です。良質なコンテンツをつくるには、まず商品ページの説明文や写真を充実させましょう。ECサイトでは実物を見ることができないため、ユーザーの不安を払拭する必要があります。「どのような人に合うのか」「どのような悩みを解決できるか」「購入後はどのような使い方ができるか」などを伝えることが大切です。
 
ユーザーの悩みを把握するには、サジェストキーワード抽出ツールを使用するのが有効です。サジェストキーワード抽出ツールとは、ユーザーが検索する際によく一緒に使われる語句を調べるツールです。たとえばキーワードが「シャンプー」の場合、「シャンプー ノンシリコン」「シャンプー フケ」などがサジェストキーワードになります。サジェストキーワードからユーザーの悩みを分析し、その商品が悩みを解決できることをアピールしましょう。「シャンプー フケ」なら、「この商品は◯◯成分を配合しているためフケの発生を抑える」といった説明文が効果的です。ビッグキーワードで上位表示を狙うのは困難ですが、「商品名+フケ」のように複数の語句を組み合わせることで上位表示されやすくなります。
 
また商品ページ以外にも、商品に関連するコンテンツを発信するブログを開設するのもおすすめです。商品の詳しい使い方や、ユーザーの悩みを解消するコンテンツから商品ページに誘導することで、ECサイトのアクセス数の増加を見込めます。
 
○SNSの運用
SNSでECサイトの商品やキャンペーン情報を発信することで、アクセス数の増加が期待できます。SNSは拡散力が高いため、ECサイトの認知度向上にも効果的です。ECサイトのポジティブな口コミが拡散されれば、さらなるアクセス増加につながります。SNSによって利用者層が異なるため、ECサイトのターゲットに合ったSNSを選択することが大切です。
 
SNSを活用してECサイトのアクセス数を増やすには、フォロワーを獲得する必要があります。まずはプロフィールやアイコンから「どのような商品を扱っているECサイトか」「ECサイトの強みは何か」がわかるようにしましょう。いいね!やフォローを積極的に行い、ユーザーからECサイトのアカウントを認知してもらうのも有効です。また「フォロー&拡散でクーポン配布」などのキャンペーンを行うことで、爆発的にフォロワーを獲得できます。
 
ただし、SNSには大量の情報が流れているため、工夫しなければ投稿を見てもらえません。そもそもユーザーがSNSを見ない時間帯に投稿しても無意味なため、ユーザーがアクティブな時間帯を把握し、定期的に投稿しましょう。インパクトのあるキャッチフレーズや画像を付けることで、ユーザーの興味を引くのも効果的です。商品情報だけではなく、「正しいヘアケアのやり方」「1週間着回しコーディネート」のようなお役立ち情報も発信することで、投稿を見てもらいやすくなります。
 
○ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ内の広告枠に表示される広告です。広告を表示させるだけで費用が発生するタイプと、広告がクリックされると費用が発生するタイプがあります。多くのディスプレイ広告はバナーで表示され、視覚的に情報を伝えられるため、ECサイトにアクセスしてもらえる可能性が高くなります。インターネット上のさまざまな場所に広告を表示できるため、ECサイトの存在を知らない潜在顧客へのアプローチが可能です。ディスプレイ広告の効果を高めるには、訴求内容をシンプルにしましょう。多くの場合、ECサイトや商品のアピールポイントを細かく書いても読み飛ばされてしまいます。「10%OFF」「オーガニックシャンプー」のように、誰が見てもすぐに理解できる表現を使うことで、流し読みでも内容が伝わりやすくなります。
 
また広告が表示された際に、ECサイトや商品の情報をすばやく伝える必要があるため、バナーの視認性を高めることも重要です。広告の配色は3色程度に抑え、適度にアクセントカラーを使用することでユーザーの目を引くデザインになります。広告はスマートフォン上で表示されることが多いため、小さな画面でも読みやすい大きめのフォントサイズを使用するのがおすすめです。広告用バナー作成後は、A/Bテストを行うことも大切です。A/Bテストとは、複数パターンの広告を表示し、その効果を比較することで広告を最適化する手法です。キャッチコピーや配色、画像を少しずつ変更しながら、コンバージョン率の高いバナーに修正しましょう。
 
○リスティング広告
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果の上位に表示される広告です。広告がクリックされると費用が発生します。商品に関連するキーワードを検索した特定のユーザーに広告を表示するため、ECサイトにアクセスしてもらえる可能性が高いのが特徴です。
 
リスティング広告はページタイトルと説明文が表示されるため、文字だけでユーザーを引きつけなければなりません。人間は左から右に視線を動かす傾向にあるため、重要なキーワードを文章の左側に入れると読み飛ばされにくくなります。また「累計販売数1万個」「顧客満足度90%」などの具体的な数字を入れて、ぱっと見で客観的な評価がわかるようにするとECサイトや商品の信頼性が増します。さらに「期間限定」「今だけ」などの限定性を訴求する言葉を使うことで、ユーザーのアクセスを促すのも効果的です。
 
基本的にリスティング広告は有料ですが、なかにはGoogleショッピング広告という無料で利用できるものもあります。Googleショッピング広告は、Google検索の「ショッピング」タブに商品の画像や価格を表示する広告です。ユーザーが「ショッピング」タブを開かなければ広告が表示されないデメリットはあるものの、無料で利用できるため積極的に活用しましょう。
 
○アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、アフィリエイターと呼ばれる人にECサイトの商品やサービスをブログなどのコンテンツで紹介してもらう広告です。アフィリエイトASPと呼ばれる代理店を通して出稿します。第三者の目線で商品やサービスを紹介してもらえるため、ユーザーにアプローチしやすいのが特徴です。実際に購入や登録などの成果が出た場合に費用が発生する仕組みのため、費用対効果が高くなります。また、自社のリソースを割かなくてもECサイトのアクセス数を増やせるのがメリットです。
 
ECサイトのアクセス数を効果的に増やすには、アフィリエイトASP選びが重要です。まず、積極的にアフィリエイターを増員しているアフィリエイトASPを選びましょう。新規のアフィリエイターが増えることで、継続的にECサイトの商品やサービスを紹介してもらえるからです。一部のアフィリエイトASPではアフィリエイターのスカウトを行なっています。アフィリエイターの登録者数だけではなく、新規登録者数にも注目してください。
 
また、コンテンツの事前確認や修正依頼ができることも大切です。宣伝文はアフリエイターが作成するため、場合によっては自社の意図にそぐわない表現が使われることもあります。不適切な宣伝文が掲載されるのを防ぐため、事前確認・修正依頼ができると安心です。さらに成果報酬の割合を柔軟に設定できるかを確認しましょう。報酬の割合が固定のアフィリエイトASPも多いですが、割合が高すぎると赤字になるリスクがあります。ECサイトの運営状況に応じて報酬の割合を相談できるアフィリエイトASPを選ぶことで、無理なく広告を出稿できます。
 
ECサイトのアクセス数を増やすテクニック

◎まとめ

ECサイトのアクセス数を増やすことは、売上アップやサービス改善など、多くのメリットがあります。ECサイトの集客施策は大きく分けて「SEO・SNS・広告」の3種類があります。効果を最大限発揮するにはターゲットを明確にし、最適な施策を行うことが大切です。また、広告を出稿する際は費用対効果を考慮する必要があります。継続的に集客施策を行うことでECサイトのアクセス数を増やし、売上アップを目指しましょう。
◎第65回 ECサイトの売上アップはアクセス増加が近道!実践的テクニックを解説