ECサイトにおいてまとめ買いを促すことは、客単価が上がり売上アップにつながります。ECサイトでまとめ買いを促進することで、ECサイト内の在庫調整も可能となります。たとえば、セットで購入して欲しいときは、ECサイト内の在庫状況をしたうえで、まとめ買いを勧める商品をショップ側で決めることができます。単品では売れない商品でも、まとめ買いで勧めると売れること場合があります。ショップ側が売りたい商品を上手に勧めることで、なかなか売れない商品の在庫削減にもなります。

 

まとめ買いを促すことで、客単価を上げることが可能になります。ECサイトひとり当たりの単価を上げることは、ECサイト全体の売上アップのために欠かせない要素となります。まとめ買いによる値引きを行えば、期間限定でイベント性も高まり、ユーザーは満足感が得られるでしょう。その結果、目的の商品にプラスして別商品の購入につながるので、回遊性の向上にもつながります。

 

ECサイトにおける発送毎にかかるピッキングや梱包などの作業コストは、単品の受注であればその都度発生します。それが、まとめ買いで注文を受ければ、受注後から発送までが1回で済むため、作業時間やコスト軽減になります。さらに、ECサイトの運用では、受注件数や商品の数量によって受注管理システムの月額費用が変わってくる場合もあります。まとめ買いにより、ECサイトの余剰在庫や受注件数が減ることで、システムの固定費増加を抑えられるでしょう。

 

ECサイトのユーザーにまとめ買いを促すためには、5パターンの方法があります。まず、ユーザーがECサイトでまとめ買いが必要不可欠となるパターンとして、本体を使うためにセットで必要なものを一緒に売るという方法です。たとえば、ゲーム機本体を購入するユーザーは、手元になければセットでゲームソフトも購入するでしょう。ゲーム機本体だけ買っても、ゲームソフトがないと遊ぶことができないからです。このようなセット商品であれば、まとめ買いすることによってユーザーの購入目的を叶えられるので、満足度アップにもなるでしょう。

 

アートやスポーツなど新しいことをはじめたい人向けのスターターキットを作ることも、ユーザーのまとめ買いを促進します。初心者向けからプロ向けなどさまざまな商品があり、どれを買えば良いのか迷ってしまうユーザーも多いことでしょう。そのような初心者の方や、気軽にはじめたいと思っているユーザー向けにスターターキットを用意してまとめ買いを促すことで、ECサイトの売上アップが期待できます。

 

定期的に必要となる消耗品は、ECサイトでまとめ買いしやすい商品といえるでしょう。たとえば、トイレットペーパーやスポンジ、ハンドソープなどがあります。普段はなくなりそうになったら都度補充するユーザーであっても、ECサイトでまとめ買いによる割引やプレゼントがあると、お得にまとめ買いができます。また、まとめ買いして一定以上の金額になれば送料無料になることが多いので、よりユーザーの満足度が上がるでしょう。

 

購入者限定として関連商品を安く売ることも、ユーザーのまとめ買いを促進します。たとえば、パソコンを購入したユーザー限定で、指定のマウスやマウスパッドが通常よりも安く購入できる仕組みを用意します。ほかで購入を考えていた場合でも、セットで買うことで通常よりお得になるので、まとめ買いの購入を促すことができます。セットにする商品は、高額商品だと躊躇してしまう可能性が高いため、まとめ買いしても良いかなと思う価格設定にすることがポイントです。

 

ユーザーへおすすめ商品を紹介することも、ECサイトでまとめ買いを促すことができるでしょう。たとえば、目的の商品ページを確認したときに、その商品を買ったユーザーは、ほかにこのような商品も一緒に買っているといった情報です。何気ない情報でも、「これも欲しかった」と気づくことでまとめ買いをする可能性が高くなります。ユーザーに対して気付きのきっかけを作ることで、まとめ買いを促す方法になります。このように、シーズン毎や日常でのニーズを上手く取り入れて、ユーザーのまとめ買いを後押しする商品をピックアップすることが大切です。

 

まとめ買いをしてもらうことで、客単価が上がりECサイトの売上アップにもつながります。ユーザーのニーズをしっかりと見極め、まとめ買いをしたくなる動線作りを強化していきましょう。