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EC売上アップ術

◎第41回 ECサイト事業者が行うべきUI/UXの改善ポイント

洗練されたUI/UXはユーザーにとって利便性が高くECサイトの売上につながります。今回はECサイト事業者のための改善すべきUI/UXのポイントを解説します。
◎UI/UXの意味と違い
UI(User Interface:ユーザーインターフェイス)とは、ECサイトの商品画像やボタン、フォントなどユーザーの目に触れるデザイン全般を指します。一方のUX(User Experience:ユーザーエクスペリエンス)は、ユーザーが商品やサービスを通じて得る体験を意味します。
 
”UI/UX” と同列に並べられることが多いのでよく混同されますが、実はまったく異なった概念です。UIはUXを構成する要素のひとつで、より良いUIがユーザーのUXを高めます。

◎UI/UXの意味と違い
◎ECサイトでUI/UXが重要な理由
ECサイトの運営においてUI/UXが重要な理由のひとつは、ユーザーの滞在率を高めるためです。商品画像が見づらい、購入ボタンがどこにあるのかわかりづらい、フォントが読みにくいなどといった使い勝手の悪いECサイトのデザインは、ユーザーの離脱を招くので結果としてECサイトの売上は向上しません。見やすく、わかりやすく、そして操作性の高いUIを提供することで、ユーザーのサイト内の滞在時間を上げることができます。
 
サイトの滞在時間は、SEOにも直結するので重要視したいポイントです。また、ユーザーに快適にショッピングを楽しんでもらうこともひとつの理由です。洗練されたUI/UXが実現されているECサイトはユーザーが欲しい商品をストレスなく購入まで至ることができます。そして不便さを感じることのない購入体験はリピートにつながり、ECサイトの売上アップに貢献します。

◎ECサイトでUI/UXが重要な理由
◎ECサイトのUI/UXを改善するために抑えるべきこと
はじめに、明確なKPI(Key Performance Indicator)を設定しましょう。ECサイトの場合はECサイトへのアクセス数や商品の販売数、客単価をKPIとして設定するのが良いでしょう。設定した目標に対してUI/UXをどのように改善していくか道筋を立てていきましょう。
 
次に、現状のECサイトでUI/UXの観点からどのような問題点および課題があるのかを見つけていきます。この時についつい開発者の視点で考えてしまいがちなのですが、ユーザー目線の観点で問題を洗い出すことが大切です。デザインは見やすいか、わかりやすいか。また、オシャレなデザインであることより操作しやすいデザインであるかを第一に検討しましょう。
 
いくらオシャレな見た目のECサイトでも、操作性に欠けるデザインは離脱を引き起こし、ECサイトの売上にはつながりません。また、機能を付けすぎるのもユーザーにはかえってECサイトが見づらかったり使いづらかったりする場合があります。
 
余分な機能は削ぎ落し、本当に必要な機能のみをユーザーに提供しましょう。その他に検討すべきポイントとしてはユーザーが知りたい情報にスムーズにたどり着けるか、商品の特徴が十分に伝わっているか、商品の検索から決済までを滞りなく行えているかを中心に確認していきましょう。
 
ユーザー目線に立つことを心掛けていても、UI/UXは実際にユーザーに使ってもらえないとその良し悪しはわからないものです。ユーザーの利便性を高めるために実装した機能も、ユーザーにとってみれば実は不要だったケースもあります。ユーザーの声を拾いながらPDCAを継続的に繰り返して、UI/UX改善を行いましょう。

◎ECサイトのUI/UXを改善するために抑えるべきこと
◎ECサイトのUI/UXを改善例
UI/UXの改善の代表的な例を紹介していきます。まずは、住所入力フォームの改善です。資料請求や商品購入の際に必ず必要なフォームですが、入力項目が多く煩雑だとユーザーの離脱を招きます。ユーザーが入力する項目はできるだけ少なく済むように改善していきましょう。郵便番号から住所を自動入力する機能はユーザーの負担を減らすのに役立つので搭載することをおすすめします。
 
ユーザーは、さまざまなデバイスでECサイトにアクセスしています。スマートフォンやパソコン、タブレットなど各種デバイスに最適な画面表示になるよう設定しましょう。また、文章の読みやすさの追求もUI/UX改善にあたり大切なポイントです。ECサイトでは、商品の説明は魅力を知ってもらおうとついつい1から10までを説明しがちになります。しかし長い文章はユーザーのサイト離脱を招く原因となるので長文や難しい言い回しは避け、簡潔な文章にまとめましょう。
 
決済画面で注意しておきたいのが、正確な価格を明示することです。購入の確認画面で間違った価格やユーザーにとって不明瞭な費用が上乗せされていると不信感を招きカゴ落ちの原因となります。細かな点ですがコンバージョンボタンと呼ばれる商品購入や資料請求に誘引するボタンのデザインを確認しておくのもポイントです。このボタンがECサイト内の見出しなどと似通った色やデザインだと、ユーザーがボタンだと視認しづらくクリックを促進できません。ボタンがボタンであると視認してもらうために、陰影をつけたりシャドウをいれたりする工夫が必要です。

◎ECサイトのUI/UXを改善例
◎まとめ
UI/UXを見直すことは、ユーザーの利便性に大きく影響します。ECサイト運用に欠かせないUI/UXを改善して、売上アップにつなげましょう!
 
◎第41回 ECサイト事業者が行うべきUI/UXの改善ポイント