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EC売上アップ術

◎第37回 【YouTube編】ECサイト担当者のための使えるSNS運用術!

YouTubeは”YouTuber”と呼ばれる個人や集団だけでなく、今や多くのECサイト事業者にも運用されている動画プラットフォームです。YouTubeチャンネルを開設したいものの、何をどうはじめればよいかお悩みのECサイト事業者の方のために、この記事では、YouTubeを用いた運用術をご紹介します。
 
◎ECサイト運営にYouTubeを取り入れるメリット
1分間の動画には180万語、Webページに換算すると約3,600ページ分もの情報量があると言われています。映像や音声、そして文字を入れられる動画という媒体を駆使することで、ユーザーにECサイトに掲載している商品やECサイト事業会社について深く知ってもらえることができます。
 
たとえばECサイトで販売している商品の質感やサイズ感、色合いなどの外観を動画にして訴求することで、静止画よりもさらにリアルに伝えることができます。ユーザーのなかにはECサイトだと商品を手に取ることができないため、オンラインでの購入を避ける人も一定数います。
 
このようなユーザー層に動画で商品紹介をすることで、ECサイトの購入の不安を軽減する効果につながります。またYouTubeを活用することにより、SEOの効果も期待できます。ECサイトにYouTube動画を載せ、動画を視聴してもらうことでECサイトの滞在時間がアップします。これらが続くことでECサイトの検索順位の強化が期待できます。
◎ECサイトを運営する上でのYouTube活用ポイント
ECサイト事業者が動画発信をする際、主に3つの切り口があります。動画を制作する上で、3つの目的を明確にすることでより伝わりやすい作品になります。また、どのようなユーザー像に向けて発信するかという、ターゲットを設定することも重要です。
 
〇商品をPRする動画
ECサイトの商品を紹介するにあたり、まずはシナリオを用意します。シナリオは視聴者目線を徹底的に貫き、ユーザーに自分ごとのように考えてもらえる言葉選びやストーリーにしましょう。伝えたいことをすべて動画にするとまとまりがなくなってしまい、ユーザーの印象に残りにくくなるので、伝えたいメッセージはひとつに絞りましょう。
 
動画の映し方としては、アパレルであれば商品のサイズ感や質感のほか、さまざまな角度から商品を映すことで、ユーザーが着用しているイメージを想起しやすくします。
 
雑貨や日用品などであれば、実際に使用しているシーンを動画で提供することで、ユーザーが購入後のイメージを持ちやすくなるでしょう。ユーザーにインタビューを行い、商品を使用した感想やレビューをしてもらった映像を使うことで、生の声を伝えることもできます。
 
また、トレンドを意識した動画制作を行いましょう。流行を取り入れることでユーザーの目に留まりやすくなります。季節感やその時に流行っている音楽を取り入れることでトレンド感を出すことができます。
〇商品の活用法をPRする動画
商品の正しい使い方やアレンジを効かせた動画です。ユーザーにとって有益な情報を盛り込んでいきます。アパレルであればコーディネートの紹介、食品であればアレンジレシピを動画にするのが効果的です。家電であれば取り付け方や初期設定の仕方を動画にするとよいでしょう。
 
動画の展開としては、ユーザーが持ち合わせていそうな悩みを提示し、その悩みに合った解決策を提示します。そうすることで、ただ単にユーザーの悩みを解決するだけでなくSEOの効果も高めることができ、YouTubeやGoogleの検索順位の改善につながります。
 
1つ1つ丁寧に動画を作り込むことで、商品PRを入り口にECサイトのPRにもなります。こうした動画の大切な部分にはテロップを入れたり、効果音を入れたりしてシーンにメリハリをつけるのも効果的です。
〇商品のブランドをPRする動画
YouTubeにはGRWM(わたしと一緒に準備しよう)やモーニングルーティーン、ASMRといった独自のコンテンツがあります。そうした人気コンテンツとECサイトに掲載している商品をうまく組み合わせることで、ブランドの世界観を伝えることができます。
 
ターゲットを見極めつつ、商品のブランドと調和するコンテンツを選定しましょう。ブランドイメージを伝える際に重要なのがトンマナを合わせることです。トンマナとは「トーン」と「マナー」の2つを組み合わせた言葉で、色調やスタイル、デザインに一貫性をも持たせるルールを意味します。商品に合った統一された世界観はユーザーの印象に深く残るので、動画制作の際は統一感を出すことに細心の注意を払いましょう。
 
ほかにもブランドが誕生するまでの裏話や開発者の想いを動画にすることで、ブランドへの理解を深めてもらえます。この際にもユーザー目線が非常に重要です。ただ単にECサイト事業者側やメーカー側の苦労話を伝えるのではなく、ユーザーに共感してもらえるポイントを作りましょう。ユーザーに共感してもらうことが、ブランドへの理解へと繋がります。
◎まとめ
動画はECサイトの商品の魅力を伝えるのに欠かせないSNSです。YouTubeを上手に活用して、ECサイトの売上をアップにつなげましょう。
◎第37回 【YouTube編】ECサイト担当者のための使えるSNS運用術!