TEL
MAIL

EC売上アップ術

◎第33回 【LINE編】ECサイト担当者のための使えるSNS運用術!

LINEは日本国内で最も使われているコミュニケーションツールです。チャットや通話だけではなく、ECサイトに誘導できる機能も搭載されています。この記事では、ECサイト事業者のためのLINE活用術をご紹介します。

◎ECサイトでLINEを取り入れるメリット
◎ECサイトでLINEを取り入れるメリット
LINEの特徴は、ほかのアプリに類を見ない圧倒的なアクティブユーザー数にあります。2020年9月時点で日本国内の月間利用者数は8,600万人いると公式発表されています。
 
国内の月間アクティブ率は85%を誇り、これを換算すると日本の人口の約68%が日々利用していることになります。10代から50代の80%、60代でも52.8%が使用しており、幅広い年齢層に浸透していることがわかります。ECサイト事業者からするとLINEは規模が大きく、正しく上手に運用することで潜在顧客および新規顧客を取り込みやすいメリットがあります。
 
◎ECサイトにおけるLINEの運用ポイント
〇LINE公式アカウントを活用する
LINE公式アカウントとは、企業アカウントとユーザーがつながることができるサービスです。一斉配信とセグメント配信が選べるメッセ―ジ機能はもちろん、クーポン機能を使うことで割引券の配信もできるなど、ECサイト事業者には使い勝手の良い機能が多く搭載されています。配信したメッセージの開封率やクリック率、インプレッション数を確認できるので、行った施策の効果を測りやすいのが特徴です。
 
ECサイト事業者に特におすすめの機能は、リッチメニューを活用することです。リッチメニューとは、トーク画面下部に表示される固定のメニュー機能のことです。実店舗も運営しているECサイト事業者は、リッチメニューに会員証表示メニューをつけるのがよいでしょう。ユーザーのなかには、割引や無料スタンプなどの特典をもらうためだけに一時的に友だち登録し、後にアカウントをブロックする人が一定数います。しかし、会員証をリッチメニューのコンテンツとして導入することで、こうしたブロック率を下げる効果が期待できます。
 
またショップカードと呼ばれる、スタンプカードやポイントカードをユーザーに提供できる機能も取り入れてみましょう。この機能も会員証メニューと同じ理由でブロック率を下げる効果が狙えます。そのほかにも、特集およびキャンペーン告知機能やQ&A機能、ECサイトへの誘導機能などさまざまなメニューが搭載されています。運営しているECサイトのジャンルを考慮し、リッチメニューに搭載するコンテンツを見極めましょう。ECサイトにおけるLINEの運用ポイント

〇LINEログインを活用する
LINEログインはLINE公式アカウントのオプション機能です。LINE内に登録しているアカウント情報と連動して、ECサイトの会員登録およびログインができるシステムです。会員サービスを行っているECサイトにオススメの機能です。
 
よくあるのが、前に利用したことのあるECサイトで商品を久しぶりに購入しようとした際、会員IDやパスワードを忘れてしまうケースです。ECサイトを利用するうえでこのような経験をしたことが1度はあるのではないでしょうか。ユーザーのなかには、そうした情報のリセットを面倒に感じ、別のECサイトで購入する人もいます。
 
LINEログインでは、ワンタップまたはワンクリックするだけでログイン処理ができるので、このような途中離脱を防ぎリピート利用を促進できる効果が期待できます。
ECサイトにおけるLINEの運用ポイント
〇LINEショッピングを活用する
LINEショッピングは2017年からはじまった機能です。ユーザーは欲しい商品を検索し、値段などを複数のECサイト同士で比較できます。このサービス自体にカートや決済の機能はなく、商品を購入する際に販売元のECサイトに遷移するシステムになっています。購入金額に応じてLINEポイントが付与されるので、モール型ECサイトというよりはポイントサイトのような役割を担っています。ポイントはLINE Payやスタンプなどのアプリ内のサービスに使えるのはもちろん、Amazonギフト券やnanacoポイントへの変換も可能です。2019年9月には会員数が3,000万人を突破し、今後もさらに伸びていくと考えられます。
 
ただし、商品を掲載しているECサイトの多くはAppleやユニクロ、ナイキといった大手企業で、一般のECサイトの出店事例はまだ少ないのが実情です。これは審査が厳しいとされており、審査に通った後も専用のフィードデータを商品ごと作成する必要があるためです。一般のECサイト事業者には少々ハードルが高く、新規参入が難しいと思った方もいるかもしれません。ところが、楽天市場やYahoo!ショッピングといったECモールもLINEショッピングに商品の掲載をしています。モール連携ツールを使いECサイトとECモールを連携させていれば、ECモールを経由してLINEショッピングへの商品掲載ができます。自身のECサイトに掲載している商品が多くのユーザーの目に留まるチャンスになるので、新規顧客の掘り起こしが期待できます。

ECサイトにおけるLINEの運用ポイント
◎まとめ
LINEはその圧倒的なユーザー数から既存顧客のリピート促進や、新規顧客の取り込みを狙えるツールです。上手に運用して、ECサイトの売上を向上させましょう!
 
◎第33回 【LINE編】ECサイト担当者のための使えるSNS運用術!