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EC売上アップ術

◎第21回 ECサイトの売上を伸ばす8つのSNS活用方法①

さまざまなSNSが普及している昨今、ECサイトの売上・集客アップを図るには、各SNSの特徴を理解しどんな手法でマーケティングを行っていくかが非常に重要なポイントとなります。そこで今回は、代表的な8つのSNSの特徴とECサイトの売上・集客アップにつなげる活用方法について、前編・中編・後編に分けてご紹介します。前編では、国内利用者数がとくに多い3つのSNSの活用方法についてご紹介します。
SNS活用方法
◎LINEを活用したSNS施策
LINEを活用したSNS施策
国内最大級の利用者数を誇るLINEは、ユーザーのアクティブ率が高く、ECサイトの売上・集客に最もつなげやすいとされるSNSです。ECサイトの売上・集客アップにつなげるSNS施策としては、「LINE公式アカウント」のサービスを活用して企業アカウントを作成し、キャンペーンやセール情報の告知をしたり、クーポンを配布することなどが挙げられます。

開封率の高いLINEでは、これらのSNS施策がとくに効果的です。
画像とテキストをひとつのメッセージにまとめて配信できる「リッチメッセージ機能」を活用し、視覚的にもインパクトを与えれば、より効果的に短期での集客・売上アップを図ることができます。

また、チャット機能を活用した顧客とのコミュニケーションは、多くの企業が取り入れているSNS施策のひとつです。LINEは、本来チャットコミュニケーションに特化したSNSなだけあって、ユーザーと1対1でのやりとりができるのが何よりもの強みといえます。コミュニケーションを通じて顧客の満足度を上げることでエンゲージメントが向上し、ECサイトの売上アップも大いに期待できるでしょう。

加えて、LINEを使ったSNS施策を行う際は、セグメント配信と呼ばれる、条件を絞り込んで合致したユーザーのみに配信できる機能を活用するのもポイントです。セグメント機能を使えば、ECサイトで購入画面まで進んだものの、決済にまで至らなかったカゴ落ち商品についてのメッセージを配信したり、過去の購入履歴に基づきおすすめ商品をお知らせすることができます。ECサイトで商品が欠品している時は、LINEを通じて再入荷のお知らせを行うことも可能です。
◎Twitterを活用したSNS施策
Twitterを活用したSNS施策
TwitterはLINEに次いで国内で利用者数が多いSNSです。「リツイート機能」と呼ばれるシェア機能が人気で、ほかのSNSと比べて拡散力に優れていることが大きな特徴といえます。

Twitterを活用してECサイトの売上・集客アップを図るには、「ツイート機能」を使いこなしていくことが重要です。ツイート機能は140文字と短いテキストを投稿できる機能で、ほかのSNSに比べて気軽に発信できるのが何よりの魅力です。新商品やセールに関する情報など、発信した内容はユーザーのタイムライン上に表示されるため、多くの人の目に留まるようなインパクトのある内容を発信できればECサイトの売上・集客アップにつなげることができるでしょう。

また、企業の多くはツイート機能を使ってキャンペーンを開催する手法も取り入れています。SNSからECサイトへの直接的な集客・売上アップにはつながりませんが、キャンペーン内容がリツイート機能で拡散されれば、自社アカウントのフォロワー以外のタイムライン上にも表示されるため、企業の認知度拡大や新規顧客の獲得につなげることができます。
◎Facebookを活用したSNS施策
Facebookを活用したSNS施策
Facebookは世界的に見て利用者数が最も多いSNSで、とくに30~40代からの支持が高めです。SNSマーケティングに活用できる機能としては、主に「Facebookページ」「Facebook広告」「Facebookショップ」の3つが挙げられます。

Facebookページとは、企業が会社名やブランド名などで作成するビジネス向けのページを指します。テキスト・写真・動画を使用して商品やサービスのイメージを伝えられるため、オウンドメディアとして活用することも可能です。また、購入や問い合わせなど、ユーザーのアクションにつながる「CTAボタン」も設置できます。上手く活用できればSNSからECサイトへの誘導も促せるでしょう。

Facebook広告は文字通りFacebookのフィードに流れる広告で、一般的な投稿と同じように配信されるため、自然な形でユーザーの目に触れさせることができます。しかもFacebookは実名登録制のSNSなだけあって、性別・職業・住所・興味関心などのビッグデータを使い、精度の高い広告配信ができることが強みです。広告費用は発生しますが、ターゲット層が明確である商品を売り出したい時には有効な活用方法といえます。

Facebookショップは2020年6月から国内利用が可能となったサービスで、企業が販売したい商品をカスタマイズして店舗を作成できる機能です。現在は海外のみでしかFacebook内で決済することができないため、商品購入につなげるためにはECサイトへ誘導しなくてはなりませんが、ゆくゆくは国内でも決済可能となるとされています。今後の商品売上アップにつなげるならば、今からECサイトの運営とともに活用していくのがおすすめといえるでしょう。
◎まとめ
国内利用者数の多い3大SNSの活用方法についてご紹介しました。各SNSでメインユーザーの年代やアクティブ率が異なるため、SNSを使ってECサイトの売上・集客アップを図る際は、まず企業が売り出したい商品やサービスのターゲットを明確化しておくことが重要です。
また、全てのSNSを運用していくにはマーケティングに関する知識や時間が必要となりますので、あれこれ手をつけるのではなく、それぞれのSNSの特徴や機能を把握し、最も効果的にアプローチできるSNSを選んで施策を行っていくこともポイントといえるでしょう。

次回の中編では、動画や写真をメインコンテンツとして扱うInstagram・Youtube・TikTokの活用方法についてご紹介します。
 
◎第21回 ECサイトの売上を伸ばす8つのSNS活用方法①