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EC売上アップ術

◎第17回 ECサイトの売上がアップするデザイン術

昨今、インターネットの普及や消費スタイルの変化に伴い、EC市場は拡大傾向にあります。新型コロナウイルスによってEC市場は思わぬ追い風となり、店舗のEC化を推進する流れになりました。
しかし、EC化はしたものの売上が伸び悩んでいる、またECサイト構築の際にどのようなECデザインにすれば良いのかわからないという人向けへ、今回はEC売上アップにつながるECサイトのデザインのポイントをご紹介します。

ECサイトの売上がアップするデザイン術
◎ECサイトとは
ECサイトとは、商品・サービスの販売経路(販売チャネル)として機能するWebサイトで、モール型ECサイトと自社型ECサイトに大別されます。

モール型ECサイト
モール型ECサイトとは、ひとつの巨大なECサイト内(オンラインショッピングモール)に、複数の企業をはじめとするEC事業者がECショップを出店している、または複数のEC事業者がECショップを持たずに商品のみを出品している集合型のECサイトです。
なお、前者を「テナント型ECサイト」後者を「マーケットプレイス型ECサイト」と呼び、代表的なところではテナント型ECサイトは楽天市場、マーケットプレイス型ECサイトはAmazonがあげられます。
テナント型ECサイトは、ECショップごとに独自のトップページや商品ページを構築可能なのに対し、マーケットプレイス型ECサイトは統一されたフォーマットで各ページが構築されます。そのため、テナント型ECサイトの方が自由度の高いデザインがカート内の画面やナビゲーションメニューなど、オンラインショッピングモールに依存する点はいくつか存在します。

自社型ECサイト
それに対して自社型ECサイトは、依存関係のないオリジナルなECサイト構築可能です。
自社型ECサイトとは、自社独自のドメイン内で構築および運用されるECサイトを指します。そのため、テナント型ECサイトでは依存関係がある画面設計においてもオリジナルなデザインを採用でき、より自由度の高いデザインをECサイト全体に反映可能です。
しかし、自由度が高くなればなるほど、ECサイトデザインで必要となる要素は増加します。
◎ECサイトとは
では、ECサイトデザインをするうえで事前に準備しておくべきものには、どのようなものがあるのでしょうか。
 
◎ECサイトデザインの下準備
まず、ECサイトデザインをする前にターゲット層を明確化しておきましょう。
ターゲット層が不明確な状態でデザインを進めてしまうと、ターゲット層から受け入れ難いデザインになってしまう可能性があります。すると、デザインの構想に割いたタイムコストや本来購入に至るはずだった機会などを損なう確率がアップし、売上アップが期待できないECサイトに陥るかもしれません。
逆にターゲット層が明確化されていれば、ターゲットユーザーから受け入れられるデザインを構想しやすくなり、売上アップの期待値は上昇するでしょう。

また、ターゲット層を明確化する際に余裕があるのであれば、ペルソナを作成してみると良いかもしれません。
ペルソナとは、年齢や性別、職業、収入、家族構成など詳細に渡る仮想的な顧客プロフィールのことです。ペルソナを作成することで、ターゲットがより鮮明になるため、ターゲット層への的確なアプローチによる売上アップが期待できると言われています。
以上のことから、ECサイトデザインで売上アップを目指すのであれば、デザインの前に、まずはターゲット層を明確化、ペルソナの作成を行いましょう。

次に、ECサイトのブランドイメージをしっかり把握します。
ECサイト内で販売されている商品は、いずれもブランドイメージに寄り添って制作されるので、ブランドイメージから外れたデザインにしてしまうと、ECサイトとブランドイメージに差異が生まれてしまい、ユーザーの好感度が下がる恐れがあります。
反対に、ブランドイメージに沿ったデザインができれば、ECサイト全体でブランド力をより一層高められ、売上アップが期待できます。よって、ECサイトデザインで売上アップを狙うならば、自社のブランドイメージを正確に把握しておくべきだと言えます。

最後に、ECサイトデザインの前に、ユーザーに対して伝えたい情報を整理しておきましょう。
あまりにも情報量が多すぎると、かえって見づらいECサイトになってしまい、ユーザーの離脱率がアップし売上の減少につながる恐れがあります。そのため、ECサイト内に盛り込む情報は、ユーザーにとって必要な情報かどうかという観点から、整理していくべきでしょう。
整理されたシンプルな情報は、ユーザーに伝わりやすくなり、訴求力がアップします。

◎ECサイトデザインの下準備
これらを踏まえたうえで、ECサイトのデザインをする際に抑えておきたいポイントをご紹介します。
◎ECサイトデザインのポイント
大前提として、ECサイトデザインをする際はユーザーファーストを心がけましょう。
ECサイトを利用するのはユーザーであり、売上アップのためにはユーザーの購買行動が重要になります。ユーザーにとって使いやすいか、ユーザーにとって必要か、そういった観点からデザインをすることが、売上アップのために欠かせません。

まず、ECサイト内の情報は一目でわかるようにしましょう。
具体的には、関連項目をまとめて階層構造にする。クリックした先に何があるのかを明示するなどです。
ユーザーへの無駄な操作やストレスを省くことで、ECサイトへの滞在時間はアップします。また、情報が一目でわかるECサイトは、求める情報への迅速にアクセスができるため操作性が高いと言えるでしょう。
それを行うことで、ECサイト内の回遊率や各商品がユーザーの目に映る機会がアップし、商品購買、売上アップの期待値が上昇します。

次に、ECサイトデザインをする際は、ファーストビューを意識しましょう。
ファーストビューとは、ECサイトに訪問してきたユーザーに表示された最初の画面を指します。
ユーザーは、Webサイトを訪問した際に3秒で離脱するか否かを決定していると言われています。そのため、ECサイトにおいてもファーストビューは重要な要素といえるでしょう。
具体的には、ファーストビューに魅力的なキャッチコピーを含める、または最も伝えたい情報を盛り込むなどにより、ユーザーに価値を提示することが大切です。ファーストビューでユーザーに価値を提示できれば、ユーザーの離脱率を低下させ、売上アップの期待値を上昇させられるでしょう。

しかし、PCとスマートフォンでは盛り込める情報量に大きな差があります。そのため、各デバイスのサイズに合わせたデザイン(レスポンシブデザイン)を制作しておきましょう。
近年では、スマートフォンでの利用率が高い傾向にありますが、PCやタブレットを利用しているユーザーもなかにはいます。ターゲットユーザーがどのデバイスを利用するかはわからないため、ファーストビューだけでなくECサイト全体で意識する必要があります。

最後に、ECサイトのデザインは、直感的な操作ができるものにしておきましょう。
何をクリックすればカートに入れられるのか、何をクリックすれば決済できるのか、など各ボタンやリンクなどを直感的に操れるようにしておくことで、ストレスフリーな操作が実現できます。
ボタンの色や大きさを意識して設置するなど、シームレスな操作を可能にすることで、購入に至るまでにユーザーが時間を割く必要がなくなり、ECサイト全体を通して高い評価を得られるでしょう。
◎ECサイトデザインのポイント
◎まとめ
ECサイトデザインは、専門的な知識やノウハウが必要となる場合があります。
現代社会においてECの利用率は非常に高く、売上アップを目指すためにはECサイトデザインが重要になってきます。
今回ご紹介したECサイトデザインのポイントを押さえて、より売上アップにつながるECサイトを作り上げていきましょう!
 
◎第17回 ECサイトの売上がアップするデザイン術