EC売上アップ術

◎第123回 ECサイトの売上アップにつながるファーストビューの考え方

ファーストビューは、ECサイトを訪れたユーザーが最初に目にする部分であり、商品やサイトに興味をもってもらうための重要な役割があります。ECサイトの売上アップにつなげるためには、ファーストビューで商品の魅力や必要な情報をわかりやすく伝え、商品ページやそのほかのコンテンツを見てもらうきっかけをつくることが大切です。ファーストビューの基本的な役割や重要性をはじめ、売上アップにつなげるための考え方やデザインのポイント、顧客データを活用したファーストビューの工夫についてご紹介します。

 

◎ECサイトにおけるファーストビューの役割とは

ECサイトにおけるファーストビューとは、ユーザーがECサイトにアクセスした際、スクロールせずに表示される領域のことです。実店舗にたとえると、店頭のショーウィンドウのような役割があり、ユーザーがECサイトや商品に興味をもつきっかけになります。ファーストビューを見て、その先のページを見るかどうかを判断するユーザーもいるため、離脱を防ぐだけでなく、商品への関心を高める役割もあります。

ファーストビューの構成は、掲載するコンテンツや使用するデバイスによってさまざまです。主な要素としては、ブランドのイメージを伝えるメインビジュアルやキャッチコピーをはじめ、期間限定のキャンペーン告知、購入ボタンや検索バーなどがあげられます。表示方法もひとつではなく、複数の画像や情報を順番に表示するスライドショーのほか、動画を使って商品の利用シーンやECサイトのイメージを伝えることも可能です。スマートフォンでは表示できる範囲が限られるため、小さな画面でも主要な情報を確認しやすく、目的のページへ移動しやすい見せ方を意識します。

ファーストビューに掲載する内容は、ECサイトで扱う商品の特性によっても変わります。たとえば、単価が低く認知度の高い日用品や、デザイン性が重視されるファッションアイテム、食品などは、画像や価格などから商品の特徴を比較的判断しやすい商品です。そのため、商品の魅力が伝わる画像やキャンペーン情報をわかりやすく配置することで、商品に興味をもってもらうきっかけをつくれます。一方、高額な家電製品や専門的な資材、定期購入を前提としたサプリメントや化粧品などでは、スペックや口コミ、安全性に関する情報などを確認してから購入を検討するユーザーもいます。こうした商品を取り扱うECサイトでは、ファーストビューだけですべての情報を伝えるのではなく、商品の特徴やECサイトの信頼感が伝わるビジュアルやキャッチコピーを掲載します。そのうえで、さらに詳しく知りたいユーザーが、その後の商品説明まで自然に読み進められる流れにするとよいでしょう。

ECサイトにおけるファーストビューの役割とは

◎売上アップにつなげるファーストビューの考え方

ECサイトのファーストビューは、ユーザーがその先のページを見るかどうかを判断するきっかけになります。実店舗とは異なり、ECサイトではほかのサイトへの移動も簡単です。そのため、アクセスしたユーザーが自分の探している商品や知りたい情報がありそうだと感じられなければ、そのままページを離れてしまう可能性があります。商品やサービスに興味をもってもらうには、ファーストビューで何を扱っているECサイトなのか、どのような商品があるのかをわかりやすく伝えることがポイントです。どれだけ魅力のある商品や詳しい説明を用意していても、その内容まで見てもらえなければ購入にはつながりません。ファーストビューには、ユーザーの興味を引き、その先の商品情報やコンテンツを見てもらう入口としての役割があります。

ECサイトを訪れたユーザーは、最初からすべての文章を詳しく読むとは限りません。画像やキャッチコピー、掲載されている商品などを見ながら、自分が探しているものがあるか、どのようなECサイトなのかを確認します。そこでECサイトのイメージや商品の特徴、ユーザーにとってのメリットが伝われば、その先の情報にも興味をもってもらいやすくなります。反対に、何を販売しているのかわかりにくかったり、ユーザーが求めている情報とファーストビューの内容が合っていなかったりすると、商品を見る前に離脱してしまうこともあるでしょう。

売上アップにつなげるためには、ファーストビューを単に目立たせるのではなく、ECサイトを訪れるユーザーが何を求めているのかを考えて内容を決めていきます。たとえば、商品の特徴を知りたいユーザーには商品の魅力が伝わる画像やコピー、キャンペーンを目的に訪れるユーザーには対象商品や期間など、求めている情報によって見せ方も変わります。ファーストビューから商品ページや詳しい説明へ自然に進めるようにすることで、ユーザーが商品について知り、比較・検討しやすい流れをうみだします。

 売上アップにつなげるファーストビューの考え方

◎売上アップのきっかけをつくるファーストビューのポイント

ファーストビューでは、ECサイトを訪れたユーザーに商品の特徴や必要な情報をわかりやすく伝えることがポイントです。商品への興味をもってもらい、その先のページを見てもらうきっかけとなるよう、ビジュアルや特典、導線などを工夫するとよいでしょう。

〇何が買えるか一目でわかるビジュアルにする

メインビジュアルとは、ファーストビューに大きく表示され、ユーザーが最初に目にする画像や動画のことです。実店舗にたとえると、大きな看板やメインディスプレイのような役割があります。ユーザーがECサイトへアクセスしたときに、どのような商品を扱っているのか、またどのようなイメージのショップなのかをわかりやすく伝える部分です。たとえば、魅力的な商品写真に印象的なキャッチコピーや購入ボタンを組み合わせることで、商品の特徴や魅力をよりわかりやすく伝えられます。商品に興味をもってもらえれば、その後の商品ページや詳しい情報を見てもらうきっかけにもなります。見た目の印象だけを重視せず、何が買えるECサイトなのかがひと目でわかるビジュアルを意識しましょう。

〇購入のきっかけになる特典を表示する

ECサイトを訪れたユーザーにとって、購入のきっかけになる特典をファーストビューに表示する方法もあります。たとえば、期間限定クーポンや送料無料、当日発送が可能な時間のカウントダウンなどを掲載することで、商品を検討しているユーザーにお得な情報や購入するタイミングを伝えられます。一方で、割引や特典ばかりを強調すると、ブランドのイメージに影響する可能性があるため注意が必要です。また、情報量が多すぎて何を伝えたいのかわかりにくくなると、ユーザーが必要な情報を見つけにくくなってしまいます。特典はあくまで購入を検討するきっかけのひとつとして、商品の魅力とのバランスを考えながら表示しましょう。

〇目的のページへ進みやすい導線をつくる

ECサイトを訪れたユーザーが、目的のページへ迷わず進める導線をつくることもファーストビューのポイントです。ファーストビューで商品の魅力や購入のきっかけとなる特典を伝えても、次にどこを押せばよいのかわかりにくければ、その先の商品情報まで見てもらえない可能性があります。ファーストビューの目立つ位置に「購入はこちら」「詳細を見る」といったわかりやすいボタンを配置するほか、探している商品にすぐたどり着ける検索バーやリンクを設ける方法もあります。ユーザーが次に何をすればよいのか迷わず、商品ページや詳しい情報へ自然に進める導線にすることで、商品について知り、検討しやすい流れをつくれます。

〇スマホの表示にあわせたデザインにする

スマホでの見やすさや操作のしやすさに配慮することも、ECサイトの売上アップを考えるうえでポイントのひとつです。ECサイトをスマホで閲覧するユーザーも多いため、PC版の画面をそのまま縮小表示するだけでは、文字やボタンが小さくなり、商品や必要な情報を確認しにくくなる場合があります。スマホの縦長画面に合わせてファーストビューを調整し、購入ボタンや検索バーなどを操作しやすい位置に配置するとよいでしょう。また、画像の容量を抑えて読み込み時間を短くすることも、快適にECサイトを利用してもらうためのポイントです。スマホの画面サイズや操作性、表示速度に配慮し、ユーザーが商品や必要な情報をスムーズに確認できるデザインに仕上げましょう。

売上アップのきっかけをつくるファーストビューのポイント

◎顧客データを活用してファーストビューを出し分ける

ECサイトのファーストビューは、すべてのユーザーに一律の画像や動画、キャッチコピーを表示するだけでなく、顧客データを活用して内容を出し分けることもできます。その際に活用できるのが、顧客関係管理を意味するCRMです。CRMでは、顧客の基本情報や購入履歴などを管理し、顧客との関係づくりやマーケティングに役立てることができます。CRMに蓄積された顧客データを、ECサイトの表示を出し分ける機能やツールなどと連携することで、ユーザーにあわせたファーストビューを表示することも可能です。

たとえば、新規ユーザーと既存顧客を識別できる仕組みがあれば、新規ユーザーにはECサイトの特徴や初回限定クーポン、送料無料などの情報を表示し、すでに購入経験のあるリピーターには、会員ランクに応じた限定セールや保有しているポイントなどを表示するといった使い分けができます。新規ユーザーとリピーターでは、知りたい情報や利用できる特典も異なります。それぞれにあった情報をファーストビューに表示することで、ユーザーが必要な情報を確認しやすくなるでしょう。

さらに、購入履歴などの顧客データをレコメンド機能と組み合わせれば、過去に購入した商品に関連する商品を表示するなど、ユーザーにあわせた提案もできます。CRMだけですべての表示を切り替えられるわけではありませんが、ECサイト側の機能やツールと組み合わせることで、このようなファーストビューの出し分けも可能になります。ECサイト側の機能やツールとの連携が必要になりますが、顧客データを活用することで、ユーザーにあわせてファーストビューを出し分けることもできます。こうした仕組みも、ファーストビューの活用の幅を広げる選択肢のひとつです。

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◎まとめ

ファーストビューは、ECサイトを訪れたユーザーに商品の特徴や必要な情報を伝え、その先のページを見てもらうきっかけとなる部分です。商品の魅力が伝わるビジュアルや特典、わかりやすい導線を取り入れ、スマホでの見やすさや操作性にも配慮することで、ユーザーが商品について知り、検討しやすい流れをつくれます。ECサイトの売上アップを目指すためにも、ファーストビューではまず商品やECサイトに興味をもってもらうことがポイントです。ユーザーが求める情報をわかりやすく伝え、その先の商品ページや詳しい情報を見てもらえるファーストビューをつくっていきましょう。

◎第123回 ECサイトの売上アップにつながるファーストビューの考え方