EC売上アップ術

◎第120回 ECサイトの売上アップにつながる!検索されやすい商品名の付け方とは

ECサイトで商品を販売する際、商品名の付け方ひとつで売上が大きく左右されます。どれだけ優良な商品をECサイトに出品しても、ユーザーの検索にヒットしなければ意味がありません。とくに競合が多いECサイトでは、検索結果の上位に表示されるかどうかが売上アップを左右する重要な要素です。この記事では、ECサイトにおける商品名の重要性から、売上アップにつながる商品名の付け方のポイントをご紹介します。

 

◎商品名の付け方が売上を左右する理由

ECサイトにおける商品名は、単なる識別ラベルではなく、検索エンジンやECサイト内検索で商品を見つけてもらうための重要な要素です。ユーザーが商品を探す際は、検索窓にキーワードを入力して商品を探します。そのため、ユーザーが検索するキーワードが商品名に含まれていなければ、検索結果に表示されにくくなり、商品の魅力を知ってもらう機会を逃してしまいます。また、商品名は検索結果に表示された後、ユーザーが商品を選ぶ判断材料にもなります。用途や特徴、仕様がわかりやすく伝わる商品名であれば、「探していた商品だ」と判断されやすくなり、商品ページへのアクセスにもつながります。

企業向けECサイトでは、個人向けECサイトのように目を引く表現よりも、商品名だけで用途や特徴が伝わることが重要です。企業では購入前に複数人で商品を比較・検討したり、社内で商品名を共有したりすることが多いため、わかりやすい商品名は社内承認を進めやすくなるメリットがあります。さらに、ユーザーが普段使っている言葉や業界で一般的な名称を商品名に取り入れることで、検索されやすくなるだけでなく、指名検索やリピート注文にもつながります。どれだけ魅力的な商品でも、検索で見つけてもらえなければ売上には結びつきません。ECサイトで売上アップを目指すためには、ユーザーの検索行動を意識し、商品の特徴が伝わる商品名を付けることが大切です。

商品名の付け方が売上を左右する理由

◎企業向けECサイトと個人向けECサイトの商品名の考え方

ECサイトの商品名の付け方は、企業向けと個人向けで考え方が大きく異なります。どちらも検索されやすさは重要ですが、商品を探す目的や購入までの流れが異なるため、商品名に求められる役割も変わります。たとえば、同じニトリル手袋でも、それぞれのECサイトでは商品名の構成が異なります。個人向けECサイトでは、「ランキング1位」「期間限定」「送料無料」などの訴求を商品名に盛り込み、まずはユーザーの目を引くことを重視するケースが多く見られます。スペックや仕様よりも、価格やお得感、人気の高さを伝えることで、購入意欲を高める工夫がされています。

一方、企業向けECサイトでは、「ニトリルゴム手袋 極薄 粉なし 半透明 100枚入」のように、カテゴリーや素材、仕様、色、入数などの情報を整理した商品名が一般的です。購買担当者は必要な商品を検索し、複数の商品を比較しながら選定するため、装飾的な表現よりも、商品名だけで仕様や違いがわかることが重要になります。この傾向はほかの商品でも同様で、たとえば洗剤であれば「食器用洗剤 中性 業務用 4L 詰め替え」のように、用途や液性、容量など必要な情報を端的に記載します。必要な情報が整理された商品名は、検索しやすいだけでなく、商品一覧でも比較しやすくなり、発注ミスの防止になります。

企業向けECサイトでは、商品名は目を引くためのコピーではなく、必要な商品を正しく見つけてもらうための情報です。検索されやすさだけでなく、用途や仕様がひと目で伝わる商品名にすることが、スムーズな商品選定や継続的な受注につながります。

 企業向けECサイトと個人向けECサイトの商品名の考え方

◎売上アップにつながる商品名の付け方のポイント

ECサイトで検索されやすい商品名を付けるには、ユーザーがどのような言葉で商品を探しているのかを理解することが出発点です。自社のECサイトを訪れるターゲットユーザーが、どのようなキーワードで検索しているのかを分析し、その言葉を商品名に自然に取り入れることで、検索されやすくなり、売上アップにもつながります。

〇商品カテゴリーや用途を前方に入れる

ECサイトでは、商品名の先頭に「何の商品なのか」がわかる商品カテゴリーを入れることが基本です。企業向けECサイトでは、「ニトリルゴム手袋 食品加工用 粉なし ブルー Mサイズ 100枚入」のように、カテゴリー、用途、素材、仕様、入数の順で情報を整理した商品名が多く採用されています。個人向けECサイトでも、「A4対応 軽量 ビジネスバッグ メンズ 撥水 3wayショルダー」のように、検索されやすいカテゴリーワードを前方に配置する付け方が効果的です。重要なキーワードを前に配置することで、検索エンジンだけでなく、ECサイト内検索でも見つけてもらいやすくなります。また、「食品工場向け」「精密作業用」「屋外対応」など、使用する場面がわかる言葉を加えることで、ユーザーは自分にあった商品かどうかを判断しやすくなります。

〇商品の仕様やスペックを盛り込む

ECサイトでは、商品名に仕様やスペックを含めることで、ユーザーが商品を比較しやすくなります。とくに企業向けECサイトでは、サイズ、色、容量、材質、入数、型番などの情報が購入を判断する重要なポイントになります。これらの情報が商品名に含まれていれば、見積もりや発注時の確認もしやすく、注文間違いの防止にもつながります。BtoBではリピート注文も多く、型番で商品を検索するケースも少なくありません。そのため、型番は商品名に含めておくことが重要です。個人向けECサイトでも、サイズやカラー、数量などの情報を商品名に入れることで、一覧画面で商品を比較しやすくなります。また、ECサイトのサジェスト機能やGoogleキーワードプランナーなどを活用し、実際によく検索されているキーワードを確認したうえで商品名に取り入れるのも効果的です。

〇読みやすく商品の特徴が伝わる商品名にする

必要なキーワードを盛り込むことは大切ですが、情報を詰め込みすぎると読みづらくなり、商品の特徴も伝わりにくくなります。ECサイトごとに文字数の上限や推奨文字数があるため、それを意識しながら、優先度の高いキーワードから順に並べることが大切です。スマートフォンで商品を探すユーザーは多いため、表示できる文字数には限りがあります。重要な情報を前に配置し、不要な装飾語はできるだけ省くことで、商品名を見ただけで特徴が伝わり、比較もしやすくなります。企業向けECサイトでは、購買担当者だけでなく、現場や技術部門が商品名を見ることもあるため、用途や特徴がひと目で伝わる商品名を意識しましょう。個人向けECサイトでも、キーワードを並べただけの商品名は読みにくく、不信感につながることがあります。自然な文章の流れを意識しながら、必要なキーワードを盛り込むことが大切です。

〇オリジナリティを損なわない範囲で差別化する

検索されやすさを意識するあまり、商品名がキーワードの羅列になってしまうことがあります。しかし、一般的な説明だけでは他社商品との差別化が難しく、ユーザーの印象にも残りません。そのためシリーズ名やブランド名など、自社ならではの要素を取り入れることも効果的です。個人向けECサイトでは、商品の魅力や使用感をイメージしやすい言葉を加えることで、購入意欲を高める効果が期待できます。企業向けECサイトでも、自社独自のシリーズ名を継続して使用することで、指名検索やリピート注文につながります。ただし、オリジナリティを重視しすぎて検索されにくい商品名にならないようにする必要があります。検索されやすいキーワードを基本としながら、自社らしさも伝えられる商品名を意識することが、長期的な売上アップにつながります。

売上アップにつながる商品名の付け方のポイント

◎商品名を変更する前におさえておきたい注意点

商品名を見直す際には、いくつか確認しておきたい注意点があります。商品名を変更するだけでなく、ECサイトの検索機能もあわせて確認することが大切です。ECサイトによっては、入力したキーワードと商品名が一致しないと検索結果に表示されにくい場合があります。たとえば、「手袋」で検索しても、商品名に「グローブ」としか記載されていない場合は、検索結果に表示されないことがあります。そのため、ユーザーが実際に検索しそうな言葉を商品名に取り入れるとともに、ECサイトで設定できる検索キーワードやタグがあれば、あわせて活用すると効果的です。

企業向けECサイトではリピート注文が多く、取引先の購買担当者が以前の商品名や型番で検索することがあります。個人向けECサイトでも、1度購入した商品を再度探す際に、以前の商品名で検索するユーザーは少なくありません。商品名を変更する場合は、旧商品名や旧型番を検索キーワードやタグに登録し、変更後も検索できるようにしておくと安心です。商品名の見直しは、すべての商品を1度に行う必要はありません。売上の多い商品やカテゴリー、サイト内検索で見つけられにくい商品から優先的に取り組むことで、効率よく改善を進められます。カテゴリーごとに商品名のルールを統一し、段階的に展開していけば、運用の負担をおさえながら効果も確認しやすくなります。商品名の見直しは地味な作業に思われがちですが、検索からの流入増加や商品比較のしやすさ、リピート注文のしやすさなど、ECサイト全体の成果にも影響する重要な改善施策です。

商品名を変更する前におさえておきたい注意点

◎まとめ

ECサイトで売上アップを実現するためには、消費者の検索意図や購買行動を理解し、キーワードを適切に盛り込んだ商品名の付け方が不可欠です。カテゴリーや仕様を整理し、オリジナリティを保ちながら検索されやすい商品名を付ける工夫の積み重ねが、ECサイト全体の売上アップへと着実につながります。商品名の付け方を意識して、ECサイトの売上アップにつなげましょう。

◎第120回 ECサイトの売上アップにつながる!検索されやすい商品名の付け方とは