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EC売上アップ術

◎第5回 ECサイトの多店舗展開

実店舗の場合でもはじめは1店舗から出店し、人気が出たなら2号店、3号店と出店していきます。ネットショップでも同じように、複数の店舗を出店することにより売上げをさらにアップさせることが可能になります。



◎多店舗展開のメリット

Amazonや楽天などのネットショップの場合、いつも決まったサイトを利用している人が多い傾向があります。
そのため、ECサイトの多店舗展開をすることによって今まで出会うことのなかった顧客にリーチすることができ、ECサイト全体の売上げアップにつなげることができるのです。

ほかにも、モール型特有のイベントに参加できるというメリットも挙げることができます。
楽天やYahoo!ショッピングなどのモールでは、セールやポイントアップなどのイベントを度々開催しています。
ECサイトで多店舗展開することにより、そのようなモールのイベントに参加することができるなら、集客アップにつながるでしょう。
多店舗展開のメリット
◎多店舗展開に必要なこと

◇オムニチャネル
チャネルとは販売経路のことで、実店舗やECサイト、SNS、カタログ通販など顧客が購入できる販売経路の全てを指しています。
チャンネル ECサイトの多店舗展開をした場合、必然的にチャネルが増えることになりますが、その全てのチャネルを連携することによって、ECサイト全体の売上をアップさせる方法がオムニチャネル化です。
全てのチャネルの在庫管理やユーザー管理などを統合するなら、顧客がどのチャネルからでも同じように商品を購入することができる仕組みを作りだすことが可能になります。

いつでもどこでも同じように商品を購入できるようになると、顧客満足度やリピート率が上がり、ECサイト全体の売上アップにつなげることができるのです。
◇物流倉庫
続いて必要になるのは、倉庫のアウトソーシング化です。
ECサイトの多店舗展開を始めると、集客力がアップし商品の注文数も増えるでしょう。それは売上げアップのために嬉しいことなのですが、ネットショップを増やしただけでは物流が追い付かなくなってしまいます。
増加した注文分の在庫を置く場所がなく欠品が増えたり、業務が増えたために誤配送がおきたりするなら、クレームにもつながりかねません。
そのような状況を避けるためには、倉庫を外部倉庫に委託したり倉庫を大きくしたりなどの対応が必要です。物流 ECサイトの注文から顧客へ届けるまでのプロセスをフルフィルメントと呼びますが、この作業の一部か全部を代行してくれる、フルフィルメントサービスというサービスを活用することもおすすめです。
フルフィルメントサービスのひとつの例として、Amazonには「FBA」というフルフィルメントサービスがあります。Amazonにネットショップを出店する場合、Amazonの倉庫に商品を納品しておけば、注文から配送、クレーム対応まで行ってくれるサービスです。

このようなサービスを活用して作業の一部を外部に委託するなら、安定した物流を確保した多店舗展開が可能になるでしょう。
◎第5回 ECサイトの多店舗展開